YouTuber藤原 麻里菜さんに聞く、表現者ならではの拠点の構え方

頭のなかに浮かんだ不要なものを作り出す“無駄づくり”をメインに活動する、YouTuberの藤原麻里菜さん。無駄づくりとは文字通り、藤原さんの頭のなかに浮かんだ「不必要な物」をつくり出す活動のこと。イヤなやつに塩をまく「オート塩まきマシーン」や、寝ながらポテトチップスが食べられる「寝ポテチマシーン」など、思わず「無駄!」と言ってしまいそうなユニークな作品で注目を集めています。YouTubeを通じた情報発信のほかにも発明家や文筆家といった肩書を持つ藤原さんに、上京したことで生じた生活の変化や、表現者ならではの生活拠点の構え方についてインタビュー。自身の無駄づくりのために、今後どのような部屋に住んでみたいかも語っていただきました。

繁華街の近くに住んで得られた、都心の暮らしがもたらす刺激

無駄づくりの活動をはじめた20歳のころは、まだ実家に拠点を置いていたという藤原さん。実家暮らしの快適さに甘えることへの危機感から、一人暮らしを決心しました。

「毎日昼過ぎに起きて夜中までバイトをして、朝まで無駄づくりをする。いわゆる“ザ・実家暮らし”なだらけた生活をしていました。そこまでお金を稼がなくていいし、家事も洗濯もしなくてOK。でも、ふとしたときに『このままの生活を続けてたらヤバイ!』と思い立って、22歳のころに一人暮らしをはじめました。はじめて拠点に選んだのは、芸人仲間がたくさん住んでいる街、東京都中野区。とにかく居酒屋さんが多い街で、夜な夜な飲み歩いたり、1人で新宿のゴールデン街まで行って、知らない人とくだらない話で朝まで盛り上がったり……。そんな生産性のない時間が、とにかくおもしろかったんです(笑)」

20代前半に、1人で夜の街めぐりをすることにハマった刺激的な日々。さまざまな感性やインスピレーションを与えてくれる街巡りのおもしろさは、都心に拠点を構えた生活ならではの魅力だと感じていました。

「東京は街と街との距離が近いので、おもしろそうなことがあったら時間も関係なくプラっと出かけることができるんですよね。多種多様なカルチャーが集まっているから、日々発見があるし、人との出会いも多い。都市での一人暮らしって、何気なく歩いているだけでも、すごく刺激があるんです。実家暮らしではなかなか味わえない感覚で、当時はすっかり都会での暮らしに夢中でした」

インプットからアウトプットへ。集中するための環境を求めて

無駄づくりをはじめて約5年が経ち、制作を軸としたライフスタイルにともない、現在は秋葉原のコワーキングスペースが拠点。作りたいものや使いたい機材が増え、3Dプリンターや特殊な工具がある広いスペースをアトリエとして借りていますが、いずれは自宅の近くに工房を構えたいとも語ります。

「いつかは家の近くに工房をつくって、自宅と工房を行き来するような生活がしたいです。そのためには無駄づくりの活動を続けて、やれることを増やして、自分でも思いつかないようなおもしろいことを見つけないといけません。最終的には短時間で、めっちゃ稼げる仕事がやりたいと思っています(笑)」

「より一層“無駄なこと”を思いつくためにも、今は1人になる時間を大切にしています。ひとに会うと、どうしても他人の意見が入ってしまって、自分の考えの優先順位が変わってきてしまうんです」

そんなアーティストならではの悩みを払拭するために、藤原さんが選んだ次なる引越し先とは?

「次に引っ越すなら、友達も知り合いも誰もいない熱海にしようかなと思っています。無駄づくりは住む場所も仕事場も選ばないのがいいところですし、集中できる環境が手に入れば、これまで以上に作品作りに没頭できます。だから、あえて人間関係を遮断して、おもしろいものをどんどんつくっていきたいです」

▼取材協力者
藤原麻里菜さん
1993年生まれ。神奈川県出身。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のYouTuber。頭のなかに浮かんだ不要なものをつくり上げる“無駄づくり”発起人。2013年に活動をスタートし、これまでに200個以上の不要なものをつくっている。初の著書『無駄なことを続けるために〜ほどほどに暮らせる稼ぎ方〜』発売中。
公式HP http://fujiwaram.hateblo.jp
YouTubeチャンネルhttps://www.youtube.com/user/mudadukuri
Twitter https://twitter.com/togenkyoo
Instagram https://www.instagram.com/mudazukuri/

※このページの内容は、2019年1月10日時点での情報です。掲載内容の実施に関してはご自身で最新の情報をご確認ください

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