賃貸住宅を内見し、気に入った物件に和室があったとき、使い方が分からず契約を躊躇してしまう人もいるのではないでしょうか。
近年はフローリングの物件が増えていることから、和室のある生活をイメージできない人も多いでしょう。和室は畳や障子、襖などを使用しているため、フローリングよりもキズがつきやすいというデメリットがあります。
しかし、和室にはフローリングにはない魅力があります。検討している物件に和室があれば有効に活用し、こだわりの一室にしましょう。今回は、賃貸住宅における和室の魅力や、活用方法について詳しく紹介します。
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和室のある賃貸住宅の魅力

和室に使われている畳は柔らかく、音が響きにくいという魅力があります。そのため、足音を気にせず生活したい人や、子どもの遊び場を設けたい人に最適です。また、畳は保温性に優れていることから、足元が冷えにくいのも利点です。素足で過ごしたい人にも好まれています。
さらに、畳に使われている「い草」の香りにリラックス効果を感じたり、和の空間そのものが気分を落ち着かせてくれたりもします。そのため、くつろぎスペースや集中スペースとして使うのも有効です。ゲーム部屋や書斎、勉強部屋や仕事部屋にする人も多くいます。
このように和室には、フローリングにはない魅力が存在します。
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賃貸住宅の和室の主な使い方

先述した和室の魅力を踏まえ、賃貸住宅の和室の代表的な使い方を知っておきましょう。ここでは、賃貸住宅の和室の活用方法を紹介します。
寝室として
畳には調湿効果があるため、1年を通じて最適な湿度を保ちやすいのが特徴です。そのため、快適な睡眠環境を維持しやすく、寝室として活用するのもおすすめです。
また、畳の素材として用いられる「い草」には「バニリン」や「α-シペロン」といった成分が含まれます。これらの成分にはリラックス効果があるため、畳のある和室を寝室として活用すれば、心身がリフレッシュした状態で目覚められるでしょう。
ワークスペースや書斎として
前述のとおり、一般的な畳には「い草」が用いられており、その内部では空気を含む繊維が絡み合っています。この構造により音の反響を吸収するため、階下への音漏れを軽減させてくれます。
また、クッション性が高いため、フローリングに比べて長時間座っていても体への負担が少ないといえます。
畳が使用されている和室には、こうした特徴が兼ね備えられていることから、ワークスペースや書斎、勉強部屋として活用する人が多く存在します。特に、室内で作業を行う時間が多い場合は、和室の活用が向いているでしょう。
子どもの遊び場として
小さな子どもがいる家庭では、和室を「遊び場」として活用するのがおすすめです。たとえば、床で子どもが頭を強打した場合、フローリングに比べて畳の方がクッション性があるため、大事に至る可能性は低いといえます。
特に、歩き始めの幼児は転倒するリスクが高いことから、和室を子ども部屋として活用するケースが多いです。
また、畳の内部には空気が多く含まれており、断熱材のような役割を果たしています。そのため、フローリングよりも暖かさを感じられるでしょう。たとえば、ベビーベッドに移動させなくても、そのまま着替えやおむつ交換を行えます。
和室のおしゃれな使い方アレンジ3選

和室は、フローリングの部屋に比べると部屋の鮮やかさに劣る印象があるかもしれません。しかし、小物や照明、観葉植物などを活用することで、彩りを演出することが可能です。
ここからは、和室をおしゃれな空間にするためのアレンジ方法を3つ紹介します。
洋風で現代的なテイストをミックス
現代的な家具を取り入れることで、和と洋をミックスした一味違った空間を演出できます。
たとえば、畳のうえにラグを敷いて自分好みの色やデザインに変更することで、足元に特別感を与えられるでしょう。また、ダーク調の家具を置けば、和室の柔らかい空間にアクセントを加えられ、スタイリッシュな雰囲気を演出できます。
このように、日本古来の部屋である和室に現代的な家具やインテリアを取り入れることで、オリジナル性の高い空間になります。
間接照明でさりげなくゾーニング
間接照明を設置すれば、和室の雰囲気を大きく変えられます。たとえば、オレンジの光はリラックス効果が期待できるため、そのような発色の間接照明を設置すれば、落ち着いた大人の空間を演出できるでしょう。
また、作業に集中したいときは通常の照明を使い、リラックスしたいときは間接照明に切り替えれば、容易に雰囲気をチェンジできます。
このように照明の使い方次第で、和室の用途や空間の雰囲気を変えられます。和室のある賃貸住宅に住む際には、おしゃれな間接照明を探してみてください。
観葉植物で和室をおしゃれに彩る
観葉植物があると、部屋の雰囲気が柔らかくなります。また、見た目のアクセントにもなるため、リラックス効果とおしゃれな空間を両立することが可能です。
観葉植物にはさまざまな種類があります。たとえば、葉が緑と白のオリヅルランを置けば、和室に明るい雰囲気を加えられます。
植物によって年月の変化を感じたい人は、徐々に成長する観葉植物がおすすめです。たとえばシュロチクは3m近くまで成長するため、小さいサイズのものを購入してお手入れすれば、その過程を楽しむことができます。
このように観葉植物によって、和室の雰囲気を大きく変えられます。園芸店やホームセンターなどで、自分好みの観葉植物を探してみてはいかがでしょうか。
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和室にインテリアを置く際の注意点

和室にインテリアを置くことでおしゃれな空間を演出できますが、キズや汚れがつかないように注意しましょう。
先述したとおり、畳はフローリングよりもキズがつきやすく、賃貸借契約の内容によっては退去時に原状回復を求められるケースがあります。そうなれば、大きな出費となるでしょう。
特に、重さのある机や花瓶などは跡がつきやすく、移動時に引きずると畳を破損してしまう可能性もあります。このようなトラブルを避けるためにも、インテリアを設置する前にマットを敷くなどの対策を行うことが大切です。
また、ラグを敷きっぱなしにしていると湿気がこもり、カビやダニが発生することがあります。そのため、定期的に剥がして換気を行いましょう。
まとめ

和室は、使い方次第でおしゃれで利便性の高い空間として活用できます。畳が音を吸収してくれたりリラックス効果を与えてくれたり、調湿作用によって過ごしやすい環境を整えたりしてくれます。そのため、子ども部屋や作業部屋、寝室などに適しており、フローリングとは異なる居心地を感じることができるでしょう。
このように、和室はさまざまな用途として活用できるため、自身に合った空間として有効活用してみてください。
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