インターネットをよく利用するという人は通信速度が速く、安定性の高い光ファイバー対応の賃貸物件がおすすめです。
ただし、賃貸物件の場合、物件によってインターネット環境の条件が異なるため、自分が納得できるインターネット回線・プロバイダーと契約できるかどうか、入居前に確認する必要があります。
今回は、不動産コンサルタントの髙野 友樹さんにお話を伺い、光ファイバーを用いた光回線が使える賃貸物件の種類や確認方法、物件選びで知っておきたいポイントについて解説します。
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光ファイバーとは?

光ファイバーとは、ガラスやプラスチックの細い線(ファイバー)を利用して、光を通してデータを伝送する通信手段です。
光ファイバーケーブルを使った光回線は、その名のとおり光の速さでデータを送受信するため、通信速度が非常に速いことが特徴です。
ADSLやVDSLなどの電話回線や、4G・5Gなどのモバイル回線などと比較しても、圧倒的な速さを誇ります。
基地局からの距離が遠いと通信速度が低下しやすい傾向がありますが、光ファイバーは距離による影響を受けにくく、遠隔地でも通信速度や通信品質が安定しています。
また、電磁波の影響を受けにくく、通信が安定しているのも光回線の特徴です。マンションやアパートなどの集合住宅でも、回線の混雑や速度低下が起こりにくい傾向があります。
光回線が使える部屋では、動画やオンラインゲーム、大容量データの受け渡しなども、ストレスなく行うことが可能です。
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光回線が使える賃貸物件の種類

賃貸物件で光回線を利用するためには、光ファイバーケーブルの工事が必要になります。
そのため、光回線を検討している人は、光ファイバー「完備」物件、もしくは光ファイバー「対応」物件を選ぶのがおすすめです。
光ファイバー「完備」物件
光ファイバー完備物件とは、すでに建物全体で光回線の工事が完了している物件のことです。各部屋まで光回線が引かれており、プロバイダー契約もすでに完了しているケースがほとんどです。
各部屋には専用のLANポートや無線LAN設備などが設置されており、入居後は追加契約なしでインターネットを利用することができます。もし、特定のプロバイダーにこだわりがある場合は、入居前に確認が必要です。
光ファイバー「対応」物件
光ファイバー対応物件とは、エントランスや共有階段付近など、物件の共有部分まで光回線が引き込まれている状態の物件を指します。
光ファイバーを利用するためには、各部屋に引き込むための追加工事と、プロバイダーの個人契約が必要になるケースが多いです。
光ファイバー完備物件と違い、自分の好きなプロバイダーを選べる点はメリットといえます。サービスや料金プランを比較し、目的や自分のライフスタイルに合わせて事業者を選ぶことが可能です。
一方、注意点としては、部屋まで光回線を引き込むための工事費用が自己負担となるケースが多いことと、管理会社や大家さんから工事の許可が必要な点です。
管理者への確認は、物件の契約前に行うのがいいでしょう。繁忙期などは、工事の手配やプロバイダーの契約手続きなどで、利用開始までに1ヶ月程度時間がかかる可能性があり、手続きを早めに行う必要があります。
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光ファイバーが使える物件かどうか確認する方法は?

賃貸物件の場合、すべての物件で光回線が利用できるというわけではありません。ここでは、光ファイバーが使える物件かどうか確認する方法について紹介します。
ネットの物件詳細で設備の項目を確認する
賃貸情報サイトや不動産会社のウェブサイトでは、物件ごとの設備状況が詳しく記載されています。
設備欄に「光ファイバー完備」または「光ファイバー対応」などの記載がある場合は、光回線が導入されている可能性が高いです。
また、「インターネット無料」などの記載も、物件内でのインターネット環境が整っていることを意味しています。
物件情報は最新情報が掲載されているケースが多いですが、中には物件の設備情報が古かったり、設備の一部が変更されていたりする可能性もあります。
サイトで情報を確認した後は、念のため問合せをして最新情報を確認しておくと安心です。
不動産担当者に直接確認する
光ファイバーが使えるかどうかは、不動産会社に直接問合せをして確認してみるのもいいでしょう。
担当者は光ファイバーの導入状況やプロバイダー選択の自由度、工事の必要有無など、設備に関する詳細を把握しているケースが多いです。必要に応じて、工事の許可についての相談も行えます。
ただし、担当者が正確に情報を把握していないケースもあるため、注意が必要です。
たとえば、担当者が仲介会社の場合は、その建物について詳しくない可能性もあるため、管理会社や大家さん(オーナー)に確認する方がより確実といえます。
導入状況をホームページから確認する
光回線提供会社のウェブサイトには、「光回線対応エリア確認」や「提供エリア検索」といったサービスがあります。
物件の住所を入力すると、光回線が導入可能な地域かどうか、また、どの種類の光回線が利用できるかを確認できます。
ただし、ウェブサイトではエリア内と表示されていても、物件によっては対応していない場合もあります。エリア確認と合わせて、不動産会社や大家さんにも確認した方がいいでしょう。
内見時に直接確認する
物件を内見する際に実際のLANポートや光回線の引き込み状況を確認することで、導入状況を直接確かめることができます。
もし可能であれば、すでに住んでいる入居者にインターネットの利用状況や速度について直接聞くこともひとつの方法です。
入居者は実際の利用感や速度に関する情報を持っているため、通信速度や時間帯による速度変動などについてリアルな情報が得られることがあります。
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光回線が使える賃貸物件に住むメリット

光回線が使える物件に入居することには、どんなメリットがあるのでしょうか。
光ファイバー「完備」なら入居後すぐにネットが使える
光ファイバー完備物件の場合は、光回線の引き込みとプロバイダー契約がすでに完了しているため、入居してすぐにインターネットが利用可能です。
プロバイダー契約や工事手配の手間が不要で、ネット環境をすぐに確保したい人には理想的です。特に、リモートワークや、引越し後すぐにネット環境が求められる場合には、大きな利便性があるでしょう
そのほかにも、光ファイバー完備物件であれば、引越しのたびにプロバイダー変更や契約手続きをする手間が減らせるため、入居後の手続きもスムーズです。引越しは手続きが多いので、手間を省きたい人には最適といえます。
通信費が通常よりも安く設定されているケースがある
物件にもよりますが、光ファイバー完備物件などの場合、インターネット使用料が家賃に含まれている場合や、割引料金で提供されるケースがあります。
理由としては、大家さんや管理会社がまとめて契約しているためです。通常よりも通信費を抑えることができるため、月々の固定費を減らしたい人や、費用を抑えてネット環境を整えたい人に適しています。
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光ファイバーが使える賃貸物件に住むデメリット

次に、光ファイバーが使える物件に住むデメリットについても見ていきましょう。
通信費が家賃に上乗せになっているケースがある
光ファイバー完備物件などの場合、インターネット使用料が家賃に含まれているケースがあります。その場合、普段あまりインターネットを利用しない人にとっては、コストが割高に感じられることもあるでしょう。
また、仮にほかのプロバイダー契約に切り替えたとしても、費用がほとんど変わらない可能性があります。仕事でほとんど家にいない人や、ポケット型Wi-Fiで十分、という人には必要ないかもしれません。
通信速度が遅い可能性がある
光ファイバー対応物件の場合、建物内の配線にLANケーブルや電話回線(VDSL)を使っているケースがあり、直接光ファイバーを部屋まで引き込むよりも速度が劣る可能性があります。
その場合、特に集合住宅では、各部屋で回線を共有しているため、混雑する時間帯に速度低下が生じることもあります。
建物全体でインターネットを契約している場合は、回線のトラブルが発生しても、個人で解決できない可能性があります。修理や対応には管理会社や大家さんが関わるため、復旧までに時間がかかる点もデメリットといえます。
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光ファイバー対応・完備の賃貸物件を選ぶ際のポイント

光ファイバーが利用できる賃貸物件を選ぶ際に、どんな点をチェックすればいいのでしょうか。物件選びで意識したいポイントを紹介します。
通信速度や安定性をあらかじめ確認しておく
光回線の特徴は通信速度の速さと通信の安定性ですが、物件によってはその特性が発揮されないケースもあります。
特に集合住宅の場合、ほかの住人と回線を共有することになるため、時間帯によって速度が変動することがあります。
通信速度や安定性については、事前に不動産会社の担当者に確認するか、口コミやほかの入居者の声を参考にするようにし、その結果をふまえて入居を決めるといいでしょう。
プロバイダーの種類と変更できるかどうかを確認しておく
前述したとおり、光ファイバー完備の物件は建物全体で特定のプロバイダーと契約しているケースが多く、自由にプロバイダーを選べない可能性があります。
そのため、物件で契約しているプロバイダーが自分の使用用途に合っているかどうかは事前に確認しておくと安心です。また、プロバイダーの変更が可能かどうかの確認も重要です。
特殊なプランや特定のサービスが必要な場合などは、事前に不動産会社の担当者や建物の管理会社に相談し、プロバイダーの変更可否やプロバイダー変更の場合の追加費用が発生するかどうかを確認しておきましょう。
光回線工事のスケジュールを確認しておく
光ファイバー対応物件の場合は、入居者自身がインターネット契約や工事を手配する必要があります。
入居後すぐにインターネットを使用したい場合は、工事が必要な場合の手続きや開通までのスケジュールを正確に把握し、早めに手配できるように準備するのがいいでしょう。
まずはプロバイダーや不動産会社に確認し、工事にかかる期間やスケジュールについて事前に計画を立てておくとスムーズです。引越しシーズンはプロバイダーも混み合うため、開通までに1ヶ月以上待たされる可能性もあります。
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光回線が導入されていない賃貸物件を選ぶ際の注意点

仮に、光ファイバーを用いた光回線に対応していない物件を選ぶ場合、インターネットを利用する際にどんな点を注意したらいいのでしょうか。入居前に知っておきたいポイントを紹介します。
インターネット回線工事を追加で行う場合は、工事可否を確認する
光ファイバーが導入されていない賃貸物件でも、管理会社や大家さんに相談して許可が出れば、光回線の工事ができます。
ただし、賃貸物件は建物や住環境を損傷しないように管理されているため、許可が下りないケースもあります。
入居を決める前の段階で管理会社や大家さんに工事内容を説明し、許可を得られるか確認しておくことが大切です。特に、築年数が古い物件や以下のようなケースは、工事ができない可能性があります。
・固定回線がない建物…古い建物や小規模なアパート・マンションでは、そもそも固定回線の引き込みが想定されておらず、配線経路が確保できない可能性がある
・防火構造や配線経路の制約がある建物…建物の防火基準によって、壁に穴を開けることができなかったり、共有部分に配線を通せなかったりするケースがある
光ファイバー回線を導入するには、建物の構造によっては壁に穴を開けたり、共有スペースに配線を引いたりする工事が必要です。
築年数が古い物件や小規模なアパート、特定の構造規制がかかっている建物などは、物件の管理会社や大家さんに工事可否を確認し、許可を得ることが重要です。
インターネットが開通するまで時間がかかる
光ファイバーに対応していない物件やインターネット環境が整っていない物件の場合、インターネットが開通するまでに時間がかかる可能性があります。
新しく光回線の工事を行う場合、工事は予約制であるケースがほとんどなため、工事内容や建物の状況によっては、開通までに1ヶ月以上かかることが多いです。
特に引越しシーズンや年末年始などは、開通までに時間がかかることが予想されます。その場合は、導入が簡単な工事不要のモバイルWi-Fiを検討するのがいいでしょう。
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工事不要のWi-Fiなども検討してみる
光ファイバーに対応していない物件に住むことが決まっていて、さらに、すぐにインターネットが必要な場合や、工事が難しい場合は、ポケット型Wi-Fiやホームルーターなど、工事不要のWi-Fi機器を利用する選択肢もあります。
これらのデバイスは、購入またはレンタルが可能で、電源を入れるだけでインターネット接続が可能です。持ち運びもできるポケット型Wi-Fiなどもあるため、引越しが多い人や手軽にインターネットを利用したい人に向いています。
短期利用や低コストで利用ができるケースも多く、光ファイバーを導入するよりも柔軟な選択肢といえます。
ただし、ポケット型Wi-Fiやホームルーターは、光回線と比べて通信速度が遅く、通信量の上限があるケースも多いです。
そのため、利用頻度や用途に応じて選択することが重要です。特に動画視聴やオンラインゲームなどの大容量通信には向かない場合があるため、注意が必要です。
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LIFULL HOME’Sなら、光ファイバー対応物件を簡単に絞り込みできる

LIFULL HOME’Sでは、大容量データのやりとりが可能なブロードバンド対応物件を、絞り込んで検索することができます。
検索時にこだわり条件でブロードバンドの項目を「必須」と選択するか、「光ファイバー」とキーワードを入力して物件一覧から絞り込んでみましょう。
また、検索画面の「おすすめ特集から探す」を選択すれば、「ブロードバンド・光ファイバーで快適インターネット可能な物件」を探すことも可能です。
光ファイバー対応の賃貸物件を探している人は、ぜひ活用してみてください。
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まとめ
光回線といっても、NTTの「フレッツ光」や「NURO光」、「auひかり」など、プロバイダーによって提供される回線の特徴が異なります。
通信速度やサービス内容が異なるため、光ファイバー完備物件の場合はプロバイダーの種類を確認し、プロバイダーを選べる場合は自分が重視するポイントに合わせて選ぶようにしましょう。
引越しが多い人は、回線契約時の引越し時の費用負担も確認しておくと、将来引越しをする際に役立ちます。
プロバイダーによっては、引越し先への移転手続きに料金が発生する場合もあるため、契約前に確認しておきましょう。
賃貸物件によって光回線の利用条件が異なるため、事前に物件情報をよく確認したうえで入居を検討することが大切です。
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更新日: / 公開日:2024.12.13










