「スマホだけではデータ容量がすぐに足りなくなる」「家でもインターネットをたくさん利用したい」、そんな一人暮らしの人におすすめなのが、Wi-Fiの契約です。

しかし、Wi-Fiといってもさまざまな種類があるので、どれを選んだらいいのか、何に注意したらいいのか、迷ってしまう人もいるのではないでしょうか。

今回は、インターネット回線に詳しい株式会社Crepasの代表取締役・牧村和慶さんにお話を伺い、Wi-Fiの種類や一人暮らし方が選ぶ際のチェック項目、Wi-Fiに関するよくある疑問について解説します。

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Wi-Fiは、無線を使ってインターネットに接続するための技術です。スマホやパソコン、タブレットなど、さまざまなデバイスからWi-Fiに接続できます。

 

一人暮らしの人の中には、自宅ではあまりインターネットを利用しないという人もいるかもしれません。

 

その場合はスマホだけでも十分かもしれませんが、以下のように大容量のデータを送受信することが多い人は、スマホだけではデータ容量が足りなくなることもあるので、Wi-Fi契約がおすすめです。

  • リモートワークの際に自宅でパソコンを使った仕事が多い人
  • オンラインゲームを楽しみたい人
  • 頻繁にYouTubeやNetflixなどの映像配信を視聴する人

 

一人暮らしの人が利用できるWi-Fiの種類は主に3種類です。それぞれの特徴について解説します。

 

ポケット型Wi-Fiは、自宅だけでなく外出先にも持ち運びができるWi-Fiルーターです。

 

その名のとおり、持ち運びに便利なポケットサイズで、端末自体もとても軽量です。工事不要なので、アパートやマンションの管理会社や大家さんの許可も必要ありません。

 

場所を選ばず、いつでもインターネットに接続できるのが、ポケット型Wi-Fiの最大の特徴です。無線電波による通信のため、端末を入手すればすぐに利用できます。

 

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ホームルーターは、工事不要でコンセントにつなぐだけで利用できるWi-Fiルーターです。自宅用にアンテナ設計された無線接続サービスなため、屋外で使うことはできませんが、通信が比較的安定している点が魅力です。

 

ホームルーターは通信量無制限のサービスが主流となっており、人気が高まっています。一人暮らしの賃貸物件で、光回線などの工事ができないような場合に多く選ばれているようです。

 

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Wi-Fiの中でも最も通信速度が速く、大容量のデータ通信に適しているのが、光回線(光ファイバー)です。回線に負荷がかかりやすいオンラインゲームやウェブ会議でも快適に利用できます。

 

光回線は、高速で安定したインターネット接続が可能なインターネット回線ですが、賃貸物件によっては開設工事が必要な場合もあるため、導入までに費用と時間がかかる傾向があります。

 

ポケット型Wi-Fiやホームルーターとは違い、光ファイバーを使って通信するため、安定した接続ができるだけでなく、近年では10ギガの通信も可能となるなど、ほかの通信サービスより高速通信が可能です。

 

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テザリングとは、スマホをWi-Fiルーターの代わりにできる機能です。突然Wi-Fiが必要になった場合には便利な機能ですが、データ通信量はスマホの通信量に加算されるため、注意が必要です。

 

事前申し込みが必要なケースもありますが、特別な設定や契約は不要で、スマホの設定を切り替えるだけで利用可能です。

 

基本的には、スマホの通信速度、通信量の範囲内になるため、契約プランに依存することになるでしょう。

 

利用時はスマホのバッテリーを消費するため、バッテリー残量やバッテリー劣化に注意しなくてはいけません。

 

「スマホ以外の接続サービスは不要だけど、いざというときだけPCにも接続できるようにしたい」という人に向いています。

 

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一人暮らしの人がWi-Fiを選ぶときは、どんな点をチェックすればいいのでしょうか。牧村さんに、Wi-Fi選びでチェックすべき主な項目と、Wi-Fiを導入する際に事前に確認したいポイントを伺いました。

 

Wi-Fiサービスによっては、通信量に制限があるものや、無制限で使えるものもあります。

 

人によってインターネットの利用時間などは異なるため、各サービスのデータ容量・通信制限の項目をチェックし、自分のライフスタイルに合ったものを選ぶようにしましょう。

 

通信量制限があるものは比較的安価な費用で使うことができますが、無制限のものは少し割高になります。

 

通信量制限のないものはストレスなく利用できるので、データ量を気にせずにスマホやパソコンを使いたい人は、無制限に使えるサービスがおすすめです。

 

一人暮らしで節約したいという人は、月額料金はぜひチェックしたい項目です。なるべく安く抑えられるといいですが、事業者ごとに、独自の料金プランが設定されています。

 

本当にお得かどうかは、利用期間中に支払う総額に対して期間で割った毎月の実質費用を試算してみるといいでしょう。最初の数ヶ月は安くても、キャンペーン期間後は月額料金が高くなるケースもあります。

 

利用しているスマホとセットで割引になるWi-Fiサービスなら、通信費を抑えることができます。

 

大手キャリアのdocomoやau、ソフトバンクなどでは、スマホとセットで契約すると毎月のスマホ料金が割引されるキャンペーンなども行っています。

 

お得にインターネットを使いたいという人には、セット割があるかの確認もするといいでしょう。

 

 

Wi-Fiサービスを提供している事業者には、対応エリアがあります。住んでいる地域がWi-Fiサービスのエリア内かどうか、あらかじめ確認するようにしましょう。

 

モバイル通信には「5G」「4G」などがあり、5Gは4Gよりも遅延の影響が少なく、高速なデータ通信が可能です。

 

5Gを利用したいと思っても、5Gのネットワークに対応しているエリアでなければ4Gになってしまうため、対応エリアの確認は必須といえるでしょう。

 

通信速度は、エリアによって違いが出る可能性があります。また、5Gネットワークに接続できるエリアであれば、高速通信が利用できます。

 

事業者によっては、最大下り速度(データを受信する際の最大速度)の設定が携帯キャリアよりも遅いものもあるため、最大速度とエリアによる速度の違いについては確認しておくと安心です。

 

契約期間が定められているサービスは、途中解約すると違約金が求められる可能性があります。逆に、契約期間の縛りがないサービスは、いつ解約しても違約金は不要です。

 

契約内容によっては、端末代が分割払いの場合、期間途中の解約で残債の一括払いが必要になるケースもあるため注意しましょう。

 

Wi-Fiを提供する事業者によって、契約期間や違約金の設定が異なるため、契約前にしっかりと確認することが大切です。

 

 

ポケット型Wi-Fiやホームルーターは、複数端末の同時接続が可能です。接続方法としては、無線LANにより端末それぞれから接続できる状態になっています。

 

スマホやパソコンだけでなく、ゲーム機やテレビなどの家電も、インターネットに接続可能です。ホームルータータイプなら30台前後の同時接続が可能なケースもあるでしょう。

 

パソコンを2台以上利用している人や、複数のデバイスから同時にインターネット接続がしたい人は、接続できるデバイスの数もチェックしましょう。

 

ホームルーターやポケット型Wi-Fiは、端末を手にしたその日からすぐにインターネットに接続できます。工事不要で工事費もかからないので一人暮らしのネット回線として導入しやすいサービスといえます。

 

一方、賃貸物件で光回線を利用したい場合は、インターネットの工事可否についても気にする必要があります。

 

インターネット回線が無料で使えるものもあれば、指定の光回線しか使えない物件などもあり、光回線導入の際は追加工事の有無など、制限事項を確認する必要があります。

 

開設工事の手続きや利用開始まで時間がかかることに懸念がある場合は、工事不要で利用できるホームルーターやポケット型Wi-Fiを検討するのがおすすめです。

 

一人暮らしでこの先、引越しの可能性がある場合は、Wi-Fiを契約するタイミングに注意が必要です。基本的に、Wi-Fiサービスは契約期間内に途中解約する場合、違約金や残債支払いが求められます。

 

思いがけない大きな出費につながる可能性があるため、契約期間が終わるタイミングでの引越しを検討するか、レンタルWi-Fiや契約期間に縛りがないWi-Fiサービスを上手に利用するのがいいでしょう。

 

解約時にかかる費用は、事前に確認することが大切です。また、契約期間の判断が難しい場合は、ポケット型Wi-Fiなど、引越し後も住所変更の手続きのみで使えるサービスを選ぶのがおすすめです。

 

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Wi-Fiサービスを利用するうえで気になるのが月額料金や初期費用でしょう。

 

ポケット型Wi-Fi、ホームルーター、光回線の料金の目安は下記のとおりです。

Wi-Fiの種類

月額料金

工事費用

ポケット型Wi-Fi

1,000円台~4,000円台

ホームルーター

4,000円台

光回線(光ファイバー)

3,000円台~5,000円台

20,000円~30,000円

※2024年12月時点

 

ポケット型Wi-Fiとホームルーターは工事不要で利用できるため、工事費用がかかる光回線よりもコストが安く導入しやすいといえます。

 

月額料金に関しては、光回線はやや高い傾向がありますが、マンション(集合住宅)は一戸建てよりも料金が安いケースが多いです。

 

ポケット型Wi-Fiは、月間の通信量に制限のあるサービスの場合、1,000円台から利用できるタイプがあり、通信量無制限の場合は4,000円台が主流です。

 

光回線の工事費はキャンペーンなどで実質無料としている事業者もあるため、ホームページをこまめにチェックするといいでしょう。

 

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インターネット使用料が無料の賃貸物件であれば、Wi-Fiサービスの契約は不要です。

 

ただし、物件によっては通信の安定性が低かったり、通信速度が遅かったりするケースもあるため、物足りない場合は別途契約する必要があるでしょう。

 

無線LANなどを使ってパソコンやスマホ、IoT家電と接続したい場合は、無線LANルーターを別途用意する必要があります。

 

賃貸物件以外の外出先で使いたい場合は、ポケット型Wi-Fiを別途契約するのもいいでしょう。

 

契約期間を途中で変更することは、原則できません。途中解約となる場合は違約金などが発生するため、あらかじめ契約期間が設定されていないサービスに申し込むことを検討しましょう。

 

途中解約をする場合にどのような費用を支払う必要があるのか、契約前に確認することが重要です。

 

ポケット型Wi-Fiやホームルーターの場合は、引越し先でもそのまま利用できます。ただし、再契約は不要ですが、住所変更の手続きは必要になります。

 

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一人暮らしの人で、料金も抑えたいけれどWi-Fiも使いたいという人は、楽天モバイルの「Rakuten WiFi Pocket」がおすすめです。

 

通信量に応じて変動する料金体系となっており、3GBから20GBまで、段階的に料金が設定されています。

 

インターネットを普段からたくさん利用するという人は、20GB以上無制限に使うことも可能です。毎月の利用状況に応じて費用が設定されるので無駄な費用を支払うことがありません。

 

Rakuten WiFi Pocketは、月によって利用頻度が異なる人や、なるべく料金を安く抑えて利用したい人におすすめです。端末代も新規契約で1円となるキャンペーンを実施するなど、初期費用を抑えられるのもうれしいポイントです。

 

通信環境は楽天モバイルが接続先回線となっているため、エリアによってはつながりにくいこともありますが、パートナー回線が利用できるので、楽天モバイルでカバーしきれないエリアでも接続できます。住んでいる地域で不便なく使えるかは、あらかじめ確認が必要です。

 

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一人暮らしの人がWi-Fiを利用する場合、ポケット型Wi-Fiやホームルーター、光回線(光ファイバー)といった選択肢があります。

 

それぞれの特徴やプラン内容をよく確認し、契約をするタイミングや契約期間、違約金などの確認も忘れずに行いましょう。

 

光回線は工事が必要な物件もあるので、回線工事に対応している物件かどうか、あらかじめ確認することが大切です。

 

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更新日: / 公開日:2024.12.13