同棲を始めると、家賃や光熱費などの支出が発生します。なかには、お金の管理方法が原因となり、カップル間でトラブルに発展してしまう可能性があるでしょう。そのような事態に陥らないためにも、お金の管理方法について事前に話し合っておくことが大切です。
そこで本記事では、同棲におけるお金の管理でよくあるトラブルや、おすすめの管理方法などについて解説します。同棲中もしくは同棲を検討している人は参考にしてください。
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同棲におけるお金の管理でよくあるトラブル

同棲すると、お金の管理でトラブルに発展してしまうことがあります。ここでは、同棲におけるお金の管理でよくあるトラブル例を紹介します。
片方の負担が大きい
カップルのどちらかに負担が偏っている場合は、後々トラブルに発展してしまうことがあるでしょう。たとえば、2人の収入に大きな差があると、収入が多い方の負担が大きくなってしまいがちです。
負担が平等でないこと自体は、お互いが話し合い、納得していれば問題ありません。しかし、片方の負担が大きいことが続けば、パートナーに頼りすぎてしまう、あるいは過度に頼られてしまう、といった問題に陥る可能性があります。
用途が分からない出費が発生する
共通口座を開設しているケースでは、「何にどのくらい使ったか」などお金の管理を徹底していないと、用途が分からない出費が生じてしまうことがあります。
仮に、生活費のための出費であったとしても、お互いに用途について正確に把握しておかなければ、パートナーへ不信感を抱く可能性があるでしょう。
パートナーと金銭感覚が合わない
パートナーとの金銭感覚の違いも、トラブルに発展してしまう可能性があります。
たとえば、趣味や遊びで毎月収入に見合わない額を支出していると、貯金は増やせません。パートナーが浪費家であったり、貯金に対する意識が低かったりする場合も、お金はたまりにくいでしょう。
貯金がなければ、生活環境の変化により急な出費が必要となった際に支払えなくなるといった問題が発生してしまいます。
また、同棲していることを理由に、パートナーからお金を要求されたり、勝手に使われたりといったトラブルも考えられるでしょう。
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同棲カップルの毎月の生活費はどのくらい?

同棲カップルの毎月の生活費について、平均がどのくらいなのか気になる人も多いのではないでしょうか。
2023年に発表された政府統計の家計調査によると、世帯人数が2人の場合の生活費(家賃などの住居費を除く)は約22万5,000円と発表されています。
また、2022年版の同統計によると、2022年の世帯人数2人の生活費は約21万6,000円で、前年から1万円増えていることが分かります。これは、ロシアによるウクライナ侵攻や、コロナ禍で停滞した経済活動が再び動き始めたことで、物価が高騰しているためと考えられるでしょう。
今後も物価は上昇していく可能性があるため、お金を適切に管理していくことは、生活水準を保つうえでも重要といえます。
同棲におけるお金の管理方法

同棲生活における正しいお金の管理方法について、気になる人もいるのではないでしょうか。ここからは、お金を管理する方法とポイントについて紹介します。
共通口座で一括管理する
パートナーと共同でお金を管理する口座を開設することで、毎月の支出額をお互いに把握しやすくなります。家賃などの生活費はその口座から支払うようにすれば、トラブルに発展する可能性は低いでしょう。
共通口座でお金を管理することは、毎月お小遣い制で生活するのと同じであるため、結婚を予定しているカップルにおすすめします。
毎月決まった金額を出し合う
あらかじめ決めておいた金額を毎月お互いに出し合うことで、お金の管理をしやすくなるでしょう。
出し合う金額は、後々トラブルに発展しないためにも、事前に話し合うことが大切です。毎月決まった金額を出し合えば、その金額に応じた支出に収まるように、お互いが意識して生活できるでしょう。仮に、出し合った金額が支出額を上回れば、貯蓄として残せます。
同棲するにしても、お互いに束縛をせず自由に生活したいといった人や、それぞれお金を出し合うことで対等な関係でいたい人におすすめの管理方法といえます。
項目ごとに分担する
家賃や食費など項目ごとに支出を分担することで、お互いの収入差による負担を軽減できます。
たとえば、家賃は毎月の支出のなかでも負担額が大きいものです。収入の多い方が家賃を支払い、残りを収入の少ない方が支払うなど、支出額に応じて分担することで、お互いの収入差による負担の度合いを解消できるでしょう。
この管理方法は、カップル間で収入に差がある場合におすすめです。
クレジットカードで管理する
クレジットカードでお金を管理することで、家計簿をつける負担を減らせます。どちらかがクレジットカードを使って支払ったとしても、紐づけられた口座に請求されるため、管理しやすいというメリットがあります。
この方法だと、毎月明細を確認できるため、家計簿の代替えとして活用することが可能です。そのため、家計簿をつけるのが苦手なカップルにおすすめの管理方法といえるでしょう。
一方で、クレジットカードで生活費以外の支払いもする場合、パートナーが浪費家だと、知らないところで想定以上の出費が発生してしまうリスクがあります。クレジットカード払いは目の前の現金がすぐに減るわけではないので、勢いで買い物をしてしまう人にはおすすめしません。
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同棲におけるお金の管理に関するトラブルを防ぐには?

お金の管理が正しく行われていない場合、カップル間でトラブルに発展するケースが多々あります。トラブルを防ぐには、どのような点に注意するとよいのでしょうか。
ここでは、同棲におけるお金の管理におけるトラブルを防ぐ方法を紹介します。
家計簿をつける
家計簿をつけることで、毎月の支出を細かく把握できます。
月ごとの収入・支出を記録することで、どの項目に多くの費用がかかっているのかを可視化できるようになるでしょう。余計に発生している費用が判明すれば、支出の見直しを行えます。
作成した家計簿はカップルで共有し、いつまでにどのくらい貯金するのか「目標」を決めることが大切です。家計簿をつけることで、毎月の支出額を見直し、将来に向けた計画が立てやすくなるという点は、大きなメリットといえるでしょう。
なお、最近では家計簿アプリが広く普及しています。このようなアプリは、自動計算機能やグラフ化できる機能が備わっており、簡単にパートナーと共有できるため、管理する手間を削減できるでしょう。
お金の管理に関するルールをつくる
お金の管理に関するルールをつくることで、お互いに余計な支出を減らせます。たとえば、以下のようなルールをつくるとよいでしょう。
- 1万円以上の買い物をするときは事前に相談する
- 仕事以外の飲み会への参加は月に2回、1回5,000円まで
- 趣味や遊びに使うお金は月に5万円まで
一方で、あまりにも厳しいルールを設けると、日々の生活を楽しく感じられなくなってしまうかもしれません。そのため、お互いが話し合ったうえで納得できるルールをつくることが大切だといえます。
お金の管理に関するルールを決めたら、実際に生活してみましょう。生活するうえで困り事があれば、その都度話し合って必要に応じて調整することをおすすめします。
共通口座を用意する
共通口座を用意することで、それぞれ個人で管理するのに比べると、お金の流れが分かりやすくなります。
共同で使用するものを購入する場合に、それぞれ個人口座に預けている預貯金を引き出せば、管理する手間が2倍かかります。
しかし、共同で使用するものは共通口座の預金から購入する、とルールを決めておけば、管理する際にそれほど手間はかからないでしょう。
予備用の資金を用意する
家賃などの毎月一定額発生する費用とは別に、怪我・病気・災害などにより突発的に発生する支出もあります。こうした事態に対応するために、予備用の資金を用意することが大切です。
こういったケースでは、しばらく働けない期間が発生する可能性もあるので、毎月必要な生活費の「半分程度」は共通口座に入金しておくことをおすすめします。
計画的に貯金する
貯金することで旅行や結婚式など、将来に向けた計画を立てやすくなります。
毎月貯金していくのであれば、お互いに毎月いくら貯金するのかを決めておくとよいでしょう。銀行で定期積立口座を開設しておくと、毎月一定額を貯蓄できます。
まとめ

同棲は、一人で生活していた頃に比べると、生活費などの負担を減らせるメリットがあります。しかし、お金の管理方法について、あらかじめパートナーと話し合ったうえで決めておかなければ、後々トラブルに発展することもあるでしょう。
こういったトラブルを防ぐには、本記事で紹介した内容を理解したうえで実践することが大切です。将来に向けてパートナーとよい関係性を続けるためにも、互いにお金の管理方法について話し合うように心がけましょう。
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