一人暮らしでワンルームを検討するときは、生活をするのに十分なスペースがあるかを確認して物件選びをすることが大切です。同じ広さの物件であっても部屋の形によって家具のレイアウトの仕方が変わってくる点も注意しましょう。

この記事では、一人暮らしで12畳のワンルームに住む場合、どのような暮らしになるのかを解説します。

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12畳を平米数に換算すると、「約19.4平米」です。国土交通省が公表している「住生活基本計画における居住面積水準」によれば、一人暮らしに最低限必要な居住面積(最低居住面積水準)は25平米となっています。

 

12畳のワンルームの場合、専有面積25~30平米前後の物件が多く見られるので、一人暮らしの部屋としては広すぎることはありませんが、十分な広さだといえるでしょう。

 

不動産情報ポータルサイトのLIFULL HOME’Sで、12畳(目安として専有面積25~30平米)のワンルームを検索してみると、2024年2月1日時点で東京都全体では5,856件、23区内では4,973件がヒットしました。

 

区ごとの平均的な家賃相場は以下のとおりです。

地域名

家賃相場

千代田区

14万9,300円

中央区

13万3,700円

港区

16万1,700円

新宿区

10万9,300円

文京区

10万8,100円

台東区

10万8,100円

墨田区

9万7,800円

江東区

10万6,000円

品川区

10万6,800円

目黒区

12万2,100円

大田区

8万6,300円

世田谷区

9万5,500円

渋谷区

13万4,700円

中野区

8万6,500円

杉並区

8万1,000円

豊島区

9万2,600円

北区

8万1,700円

荒川区

7万8,600円

板橋区

7万8,000円

練馬区

7万5,300円

足立区

7万900円

葛飾区

6万6,700円

江戸川区

6万8,300円

※ 2024 年2 月時点 マンション、アパート、一戸建ての専有面積25~30平米・ワンルームの家賃相場

 

同じく、最寄り駅が山手線沿いにある12畳・ワンルームの物件(専有面積25~30平米)を検索すると2024年2月1日時点で1,843件が見つかります。

 

主な駅の家賃相場をまとめると次のとおりです。

駅名

家賃相場

品川駅

14万8,100円

五反田駅

12万3,900円

渋谷駅

17万2,800円

新宿駅

13万6,700円

高田馬場駅

8万9,100円

池袋駅

10万1,000円

駒込駅

9万7,400円

日暮里駅

8万6,400円

上野駅

11万8,400円

神田駅

14万7,800円

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スムーズに部屋探しをするには、いくつか押さえておきたいポイントがあります。主なポイントを3つ解説します。

 

ワンルームの間取りにはキッチンも含まれているため、居室スペースとして使える部分がどれくらいあるかをよく確認しましょう。また、水回り設備がコンパクトにまとめられている物件が多いので、使いやすいかどうかの確認も必要です。

 

荷物の量が多い人は、備え付けのクローゼットなど収納スペースが十分にある物件を選んだ方がいいでしょう。収納スペースがない場合は、ハンガーラックやチェスト、衣装ケースなどを設置する必要があるので、その分だけ部屋が狭くなります。

 

同じ広さの物件であっても、部屋の形状によってはデッドスペースが生まれやすくなります。

 

特に柱や梁が出っ張った物件の場合、家具の配置が難しくなる可能性があり、窓の位置や備え付け収納の位置によっても、家具の配置は制限されます。

 

すでに置きたい家具が決まっているときには、内見時に窓や収納の位置を確認して、部屋の寸法を測っておきましょう。

 

ワンルームの物件では、ロフトの有無も大事なチェックポイントのひとつです。ロフトがあると、限られたスペースの部屋でも広く感じられます。

 

ただし、ロフト付きの物件では、収納スペースが設けられていない場合があるので注意しましょう。

 

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ロフト付きの物件

 

12畳のワンルームで快適に過ごすには、家具の配置をよく検討しましょう。どのような点に気をつければよいかを解説します。

 

家具はできるだけ背が低めのタイプを置くと、部屋全体の圧迫感が抑えられ、空間に余裕が生まれます。ソファーやベッドなど、大型の家具もロータイプを選びましょう。

 

壁側に寄せて配置すると、部屋の中央に空間が生まれます。さらに、背の高さをそろえることで、視線の抜けがよくなるので、スッキリ見える効果があります。

 

また、ベッドよりも布団を選ぶと部屋が広く使えます。ただし、布団をしまう収納スペースが十分にあるかどうかにもよるので、収納スペースのサイズを確認しましょう。

 

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1つで2つの機能がある家具を活用すれば、部屋に置く家具の数を減らせるので、空間に余裕が生まれやすくなります。費用も節約できるので一石二鳥です。

 

たとえば、ソファーベッドや、下のスペースを収納やパソコンデスク置き場として活用できるロフトベッドを選んでみるといいでしょう。

 

ロフトベッドの背の高さが気になる場合は、圧迫感を軽減するために明るめの色を選びましょう。

 

食事をする場所も寝る場所も一緒のワンルームは、生活にメリハリがつきにくくなります。また、玄関から部屋全体を見渡せてしまうので、プライバシーが気になるという人もいるでしょう。

 

寝室部分をパーテーションで分けてみると、快適に過ごしやすくなります。家具をパーテーションとして活用すれば、目隠しと収納の機能を兼用できて便利です。

 

ただし、背が高い家具は圧迫感が出やすいので、低めの家具やオープン棚で仕切るといいでしょう。

 

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12畳のワンルームは一人暮らしに適している?

 

12畳は平米数に換算すると約19.4平米であり、専有面積25~30平米前後の物件が多く見られます。一人暮らしのワンルームとしては十分な広さです。ただ、家具のレイアウトによっては圧迫感が出てしまうので、広く見えるように工夫しましょう。また、部屋の形状は家具のレイアウトに影響するので、特に置きたい家具がある場合には、間取りをしっかり確認することが大切です。

部屋を広く見せるポイントは?

 

ロータイプの家具を選び、できるだけ背の高さをそろえて配置すると、スッキリ見えます。また、1つの家具で2つの役割があるソファーベッドやロフトベッドなどを選ぶと、配置する家具の数を減らせて空間を広く使えるようになります。

 

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