せっかく一人暮らしをするなら、部屋をおしゃれに見せたい人は多いのではないでしょうか。そこで取り入れたいアイテムが“ラグ“です。
部屋の雰囲気を高めたり、空間を視覚的に仕切ったり、冬は足元をあたためたりと幅広く活用できます。気に入った素材やカラーを選べば、部屋を自分好みの空間にガラリと変えることができるでしょう。
今回は、一人暮らしの部屋に適したラグのサイズや、選ぶときのポイントなどを詳しく見ていきましょう。
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一人暮らしでラグを敷くメリット

ラグにはおしゃれな部屋づくりができるだけでなく、実用的なメリットもあります。ここでは、ラグの特徴やメリットについて解説します。
ラグとカーペットの違い
そもそも、ラグとはどのようなものを指すのでしょうか。同じように床に敷くアイテムには、カーペットやマットなどがあります。
カーペットは、もともと繊維でできた敷物すべてを指す言葉でしたが、現在はおよそ3畳よりも大きく、床全体に敷き詰めるものを指すのが一般的です。
それに対して、ラグは3畳未満の小ぶりな繊維製の敷物を指し、部屋の一部に敷くものとなります。
また、マットは1畳程度の小ぶりなサイズを指す場合が多く、素材も繊維だけでなくゴムやコルクといったさまざまな種類があります。
ラグを敷くメリット
ラグを敷くメリットとしては、次のようなものが挙げられます。
- 床に座って生活できる
- 床の傷を防止できる
- 足元の冷え対策につながる
- 視覚的なゾーニングが簡単にできる
- 階下への防音につながる
クッション性が高いタイプであれば床に座って過ごしやすく、足元の冷えも防いでくれます。ローテーブルで食事をする場合は、座布団を用意しなくても心地よく座れるでしょう。
また、家具の下に敷いて「床の傷を防止する」といった使い方も可能です。ある程度の大きさがあるタイプを選べば、テレビ台やベッドのような大きな家具の脚も収まります。
ラグには「ゾーニング」の効果もあります。ゾーニングとは、「食事スペース」「就寝スペース」「くつろぎスペース」のように、生活シーンや目的に応じて空間を視覚的に区切ることです。
ラグを使えば、壁やパーテーションなどで仕切るよりも、空間を圧迫せずに部屋に変化をつけられます。一人暮らし向けの限られたスペースに適した方法といえるでしょう。
賃貸住宅の場合、床の材質はフローリングが多く、建物のつくりによっては足音が階下に伝わってしまうケースもあります。繊維製のラグには音をある程度吸収する効果があるため、防音につながります。
【部屋の広さ別】ラグの選び方

前述のように、一般的にラグは3畳未満の小さな敷物を指します。具体的には、次のようなサイズをベースに、10cm単位で豊富なバリエーションがあります。
- 100cm×140cm(約0.9畳)
- 140cm×200cm(約1.7畳)
- 200cm×200cm(約2.5畳)
- 200cm×250cm(約3.1畳)
- 200cm×300cm(約3.7畳)
- 円形ラグ:直径約100cm、約150cm、約200cm
※ 1畳1.62平米で計算
一人暮らしの場合、一般的には「140cm×200cm程度」、部屋が少し広めなら「200cm×200cm程度」が適しているといえます。
ここでは、部屋の広さごとに目安となるラグのサイズを見ていきましょう。
4.5畳の部屋
4.5畳はコンパクトなサイズ感なので、あまり大きなラグは必要ありません。「100cm×140cm(約0.9畳)」程度の小さなラグがおすすめです。
ラグを敷いた状態でも、部屋の4分の3程度はスペースが空くため、テレビボードや本棚などを設置する余裕があります。また、直径100cmサイズの円形ラグを敷いて、やわらかい雰囲気を演出するのもひとつの方法です。
6畳の部屋
スタンダードな広さの6畳には、「140cm×200cm(約1.7畳)」の中間サイズのラグが適しています。2人掛けのソファの前に置いたり、ローテーブルの下に敷いたり、家具のレイアウトに合わせて柔軟に調整しやすいサイズです。
家具が少ない部屋であれば、より大きなサイズの「200cm×200cm(約2.5畳)」のラグを選択肢に入れてもいいでしょう。正方形なので使いやすく、ソファやローテーブルを置いても余裕があります。
8畳の部屋
8畳は一人暮らし向けの部屋として比較的広いので、小さいラグを選ぶとかえってバランスが悪くなります。
ソファの足元に敷くなら「140cm×200cm(約1.7畳)」で十分ですが、床で過ごす時間が長い場合や家具などの下まで敷き込むなら「200cm×250cm(3.1畳)」などの大きなタイプを選ぶと、寝転んだり数人で座ったりできて快適でしょう。
これだけの大きさがあれば、冬場には4人掛けのコタツ(120~150cm×60~90cm)の下に敷いてもゆとりを持って周囲に座れます。
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ライフスタイルに合わせたラグの選び方

ラグ選びでは、どんな風にラグを使いたいのか、ライフスタイルの面から考えてみることも大切です。ここでは、代表的な使い方とそれぞれに適したサイズ・素材選びのポイントを紹介します。
床に座って過ごすことが多い場合
床のうえに座って過ごすことが多い場合は、サイズとともに厚みや素材にもこだわりたいところです。
まず、ゆったりと脚を伸ばしてくつろぐには「140~150cm×200cm」程度の広さは必要です。そして、長時間座っても快適に過ごせるよう、厚み1cm以上のクッション性があるものをチョイスし、肌ざわりのよい素材を選びましょう。
ソファを設置する場合
ソファを置く場合は、ソファの横幅よりも20%程度広いラグを選ぶのがコツです。たとえば、2人掛けのソファ(幅150cm程度)なら、ラグは180cm程度がちょうどいいサイズといえます。
床に座るのではなくソファで過ごす時間が長い場合は、ある程度薄手の素材でも問題はありませんが、足触りのよいものを選ぶといいでしょう。
足が冷えやすい場合やふかふかとした足触りが好きな人は、クッション性の高い厚みのあるタイプがおすすめです。
デスクの下に敷く場合
デスクの下に敷くラグは、椅子を引いて座るスペースまでカバーできるサイズを選ぶのがポイントです。使いやすいうえ、椅子の出し入れでフローリングを傷めることもありません。
2階以上の集合住宅に住んでいる場合は、椅子を引くときの音を階下に響きにくくする効果もあります。
素材は、毛足の短いものを選ぶと椅子をスムーズに引き出せて便利です。また、毛足にゴミが絡みにくいため掃除の手間も省けます。
ベッドサイドに敷く場合
ベッドサイドにラグを敷くと、ベッドに腰を掛けたときに足元がひんやりしません。朝起きたときや夜寝る前なども快適に過ごせるでしょう。
サイズは100cm×140cm程度あれば足元を十分カバーできますが、ベッドの長さに合わせ、長さ200cm程度のものを選ぶとゆったり感を演出できます。
長さは欲しいけれど幅はとりたくない場合は、「ランナー」と呼ばれる80cm×200cm程度の細長いタイプもおすすめです。
ラグを選ぶときの注意点

ラグは基本的に3畳未満のサイズなので、比較的持ち運びしやすいのが利点です。しかし、大きなサイズを購入する際には、念のため玄関や廊下、階段、エレベーターなどの搬入経路をチェックしておくと安心です。
また、ラグの使い方や家具の配置をあらかじめ考えておく必要があります。特にラグの上にタンスや本棚など大きな家具を置く場合は、後から模様替えがしにくくなってしまうので、レイアウトをよく考えておくことが大切です。
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記事のおさらい
ラグを敷くメリットは?
ラグを敷くと部屋の印象がおしゃれになるだけでなく、「足元の冷えを防ぐ」「下階への防音につながる」「床の傷を防ぐ」といった利点があります。また、視覚的にゾーニングできるので、メリハリのある空間をつくれるのもメリットです。
一人暮らしに適したラグのサイズは?
使い道や好みによっても異なりますが、4.5畳のコンパクトな部屋なら「100cm×140cm」程度の小さなラグ、6畳のスタンダードな部屋なら「140cm×200cm」程度の中間サイズのラグがおすすめです。
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