学生でも賃貸一戸建てに住むことは可能です。ただし、入居審査においては収入状況が重要なポイントになるため、学生が単独で賃貸借契約を結ぶのは難しい部分があります。
この記事では、学生が賃貸一戸建てを借りるときのポイントやメリット・デメリットなどを解説します。
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学生であっても、賃貸一戸建てを借りて住むことは可能です。ただし、入居審査においては気をつけておきたいポイントがあります。主な点を2つ見ていきましょう。

2022(令和4)年4月1日から、成年年齢が18歳に引き下げられました。成人であれば本人の意思で契約を交わすことができるため、法律上は賃貸借契約を結ぶことが可能です。

 

しかし、賃貸物件を借りる際には入居審査があり、契約者には毎月の家賃の支払い能力が求められます。そのため、学生に限らず安定した収入がない場合は入居審査に通りにくいのが現状です。親が契約者となったり、連帯保証人となったりすることが予測されます。

学生の支払い能力が低いことは、不動産会社や物件のオーナーも理解しているため、学生という理由だけで賃貸借契約が結べないわけではありません。貸す側からすると、学生の入居者は、在学している数年間は入居が見込めるため、物件を貸すこと自体は前向きなオーナーが多いといえます。

 

そのため、入居審査にあたっては、学生本人の収入というよりは、親などの連帯保証人の収入状況がポイントになるでしょう。連帯保証人の収入に見合った家賃の物件であれば、特に心配はいらないといえます。

 

連帯保証人は契約者本人と同等に責任を負う立場であるため、事前にきちんと話をしておくようにしましょう。

 

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何らかの理由で連帯保証人を立てるのが難しい場合、保証会社を利用して賃貸借契約を結ぶ方法があります。保証会社の特徴や保証料の目安を解説します。

連帯保証人を立てるのが難しい場合、保証会社を利用する方法があります。保証会社は入居者が家賃を滞納してしまったときなどに、立て替えを行ってくれる会社のことです。

 

利用する会社によってサービス内容は異なりますが、一般的には家賃のほかに、管理費・共益費・更新料・ハウスクリーニング代・鍵交換費用・違約金・原状回復費用などが立て替えの範囲となります。

 

入居者にとっては連帯保証人がいなくても物件を借りられ、物件を貸す側にとっては滞納のリスクを回避できるというメリットがあります。

保証会社を利用するには、契約時に一定の保証料を支払う必要があります。保証料は家賃の0.5~1ヶ月分程度が目安です。

 

また、2年目以降は更新料として年間1万~2万円程度がかかります。賃貸借契約は通常2年に一度の更新となりますが、保証会社の契約は、会社によっては1年ごとなど、異なるタイミングでの更新となる可能性があるので確認しておきましょう。

 

また、保証会社を利用していても、家賃を滞納すれば信用情報に傷がつくので注意が必要です。毎月かかる生活費などをあらかじめ計算して、家賃の支払いに問題がないようにしておきましょう。

学生が賃貸一戸建てに住むメリットは、アパートやマンションなどの集合住宅と比べて自由度の高い暮らしを送れるといった点が挙げられます。具体的なメリットを4つ紹介します。

賃貸一戸建ては、集合住宅と比べると専有面積が広い物件が多いです。学生の一人暮らしであれば、コンパクトな一戸建てでも十分なスペースを確保できるでしょう。

 

また、一戸建ては部屋数も多いため、用途に応じて部屋を分けることも可能です。生活スペースとは別に、学習のための部屋や趣味に使える部屋などを確保できるため、メリハリのある快適な暮らしを実現できるでしょう。

賃貸一戸建ては、収納の多さも魅力の一つです。スペースの都合で服を処分したり、大きめの家具の購入を断念したりする必要がないので、イメージに合わせた暮らしを手に入れられます。一部屋を丸ごとウォークインクローゼットにすることもできるでしょう。

隣戸との距離が近く、エントランスや外廊下などの共用スペースがある集合住宅は、居住ルールや禁止事項が細かく定められている場合があります。それと比較すると、賃貸一戸建てはルールが緩やかな傾向にあります。

 

ペットの飼育や楽器の演奏が許可されている物件も少なくないため、自分らしい暮らしを満喫できるでしょう。

賃貸一戸建てのなかには、庭付きの物件もあります。ガーデニングを楽しんだり、カフェテラスとして利用したりとさまざまな使い方ができるでしょう。また、駐車場付きの物件も多く見られます。普段から車やバイクを利用する人にとっては大きなメリットになるはずです。

 

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賃貸一戸建てには多くのメリットがある一方で、少なからずデメリットも存在します。どのような点に気をつければいいかを解説します。

賃貸一戸建てはスペースが広い分、掃除や管理に手間がかかるのがデメリットだといえます。庭があれば草むしりなども行わなければならず、負担を感じることもあるでしょう。

集合住宅と比べて、賃貸一戸建ては誰がどこに住んでいるのか分かりやすいため、近隣の世帯と顔なじみになりやすいという特徴があります。良好な人間関係を保つことで、防犯面などから安心感を抱けるといったメリットもあるでしょう。

 

しかし、町内会への参加を頼まれたり、地域のルールが細かく決められていたりするケースもあるため、人によっては負担に感じることもあります。

集合住宅は比較的、交通の便が良い場所に建てられることが多いですが、一戸建ての物件は駅から離れた場所にあることが少なくありません。車などを所有していれば問題ありませんが、そうでなければ通学に不便さを感じる部分もあるでしょう。

 

また、近隣に商業施設が少なく、買い物などに困ってしまうこともあります。周辺環境を確認して、実際に暮らしたときのイメージを持っておくようにしましょう。

「定期借家」とは、契約の更新ができず、契約期間が満了すると原則として退去しなければならない契約形態のことです。賃貸物件では契約の更新ができる「普通借家」という契約形態が一般的ですが、賃貸一戸建てでは定期借家の物件も多く見られます。

 

賃貸一戸建ての場合、物件の所有者が海外出張などで家を空ける間だけ貸し出したいといったケースが多いことから、定期借家契約が用いられる傾向にあります。気に入った物件の契約形態は必ず確認するようにしましょう。

 

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最後に、今回の内容をQ&Aで確認しておきましょう。

Q:学生でも単独で契約できる?

A:成年年齢が引き下げられたことによって、18歳以上であれば法律上は単独で契約を結ぶことは可能です。しかし、物件を借りるには入居審査が必要となり、収入面で審査を通過するのは難しいでしょう。

 

ただ、学生の場合は学生本人の収入というより、親などの連帯保証人の収入が重視される傾向があります。オーナーが安心できる連帯保証人を立てることで、賃貸借契約に応じてもらえる可能性は高まります。

Q:保証会社を利用すれば、契約が結べる?

A:最終的に物件を貸すかどうかはオーナーの判断となりますが、保証会社を利用することで賃貸借契約を結べることがあります。ただし、保証会社を利用するには保証料や更新料が別途必要となるため注意が必要です。また、保証会社を利用しているからといって、安易に家賃を滞納すると信用情報に傷がつくので気をつけましょう。

Q:賃貸一戸建てならではのメリットはある?

A:賃貸一戸建てはアパートやマンションと比べて専有面積が広いのが特徴です。庭や駐車場が付いている物件も多いため、広々とした空間で生活することができます。また、集合住宅では制限されがちなペットの飼育や楽器の演奏などを許可している物件も少なくありません。

 

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