ファミリー世帯など、住まいにある程度の広さを求める場合、一戸建てを検討するケースもあるかと思います。一戸建てに住む方法には、購入だけでなく賃貸で住むという選択肢もあります。今回は、一戸建ての賃貸と購入を比較し、それぞれの特徴について解説します。

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賃貸の一戸建てに住むメリット・デメリットは?

まずは、賃貸一戸建てに住む場合のメリットとデメリットについて、一戸建てを購入する場合と比較しながら見ていきましょう。

 

【一戸建てを購入する場合と比べたメリット】

  • 初期費用を抑えられる
  • ライフステージに応じて引越しがしやすい
  • 固定資産税を支払う必要がない
  • 修理費は自分で負担しなくてもいい など

 

【一戸建てを購入する場合と比べたデメリット】

  • 自由に設備等の変更ができない
  • 退去時に原状回復費用がかかることがある
  • 築年数が古い物件が多い
  • 住み続けても資産にならない など

 

賃貸一戸建ての一番のメリットは、購入するよりも初期費用を抑えられる点です。敷金・礼金などはかかりますが、初期費用の目安は家賃の4~6ヶ月程度です。一方、一戸建てを購入する場合は、住宅ローン関連の手数料や登記にかかる税金などが発生し、これらの諸費用だけで数百万円かかるケースは珍しくありません。

 

賃貸一戸建てのデメリットは、持ち家でないため自由にリフォームできなかったり、原状回復費用がかかったりする点です。また、賃貸一戸建ては築年数が経過した物件が多いため、内装や設備に古さを感じることも多いでしょう。

 

一戸建てで暮らす安心感は得られるものの、賃貸一戸建てには制約が多いこともあらかじめ理解しておく必要があります。

 

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一戸建ての賃貸と購入、コストで比較するとどっちがお得?

初期費用は賃貸一戸建ての方が購入するよりも安いですが、一定の年月で比較した場合の総住居費には、どれくらいの違いがあるのでしょうか。

 

シミュレーションするにあたり、賃貸の場合は「家賃10万円」、持ち家は「住宅ローン返済額が毎月10万円」と設定し、50年間暮らした場合の総住居費を比較しました。

初期費用(家賃5ヶ月分で設定):50万円

家賃(50年間同じところに住み続けた場合):6,000万円

更新費用(2年に1度、家賃1ヶ月分):250万円

管理費(家賃の5%、5,000円で設定):300万円

総住居費:6,600万円

一戸建てを購入すると、住宅購入費・諸費用・維持費がかかります。

 

まず、毎月10万円の返済を想定し、LIFULL HOME’Sの「住宅ローンシミュレーター」で以下の条件で購入可能な住宅価格を計算したところ、結果は約2,900万円となりました。

 

【条件】

30歳、年収300万円、頭金なし、返済期間30年、返済金利1.5%

 

次に2,900万円の住宅ローンを借りる場合を想定し、総住居費をシミュレーションしたところ、以下のような結果となりました。

 

諸費用(住宅購入金額の8%で計算):232万円

住宅ローン総支払額(全期間固定金利1.5%の場合):約3,600万円

維持費・修繕費(年間40万円で計算):2,000万円

総住居費:5,832万円

 

シミュレーション結果はあくまで一例ですが、賃貸よりも購入する方がトータルコストは安いという結果になりました。ただし、賃貸一戸建ての場合は、途中で家賃の安い物件に引越すことも可能ですから、購入よりも安くなるケースもあるでしょう。ライフプランや家族構成を考慮し、慎重に資金計画を立てることが重要です。

賃貸の一戸建て物件に向いている人は?

賃貸一戸建てに向いているのは、どんな人なのでしょうか。一戸建てを購入する場合と比較して見ていきましょう。

 

【購入よりも賃貸一戸建てが向いている人】

  • 同居人数が多く広い住まいが必要で、初期費用を安く抑えたい人
  • 一戸建てを購入する前に一戸建ての暮らしを経験したい人
  • 会社から住宅補助が出るファミリー世帯
  • 転勤が多い人

老後の安心感という意味では購入の方が優位なものの、会社員で住宅補助が出たり、転勤が多かったりする場合などは賃貸向きといえます。また、一戸建てを購入する前に、まずは賃貸で一戸建ての暮らしを経験したいという人にもおすすめです。

 

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賃貸一戸建てを購入できるケースもある?

あまり多くはありませんが、賃貸物件の中には、購入できる物件もあります。あくまでも所有者が合意し、購入価格に両者が同意できた場合に限られますが、賃貸一戸建てを購入できる可能性はゼロではありません。

 

ただし、中古物件は築年数や建物の状態によって住宅ローンが組めない可能性もあります。また、オーナーとの個人間の売買取引では、住宅ローン控除の対象にならない可能性もあるため注意しましょう。

 

賃貸一戸建てを購入できるサービスとして、近年「譲渡型賃貸住宅」が登場しました。これは、一定期間家賃を支払い続けると大家さんから無償で土地と建物が譲渡される住宅のことで、月々の家賃は賃貸の期間に合わせて設定されています。

 

賃貸一戸建てに住み続けても自分の資産にはならないことを考えると、このような新サービスを検討してみるのもいいかもしれません。

賃貸の一戸建てに住むとどんなメリット・デメリットがある?

賃貸一戸建ては、購入よりも初期費用を抑えることができますが、退去時に原状回復費用が必要になるケースがあります。詳しくは、「賃貸の一戸建てに住むメリット・デメリットは?」をご覧ください。

一戸建ての賃貸と購入、コストがかかるのはどっち

50年住んだ場合でシミュレーションすると、賃貸一戸建てに住むよりも一戸建てを購入する方がコストが安いという結果になりました。詳しくは、「一戸建ての賃貸と購入、コストで比較すると、どっちがお得?」をご覧ください。

賃貸の一戸建てに向いているのはどんな人?

賃貸の一戸建ては、初期費用を安く抑えたい、転勤が多いという人に向いています。詳しくは、「賃貸の一戸建て物件に向いている人は?」をご覧ください。

賃貸一戸建てを購入することはできる?

あまり多くはありませんが、賃貸物件の中には購入できる物件もあります。詳しくは、「賃貸一戸建てを購入できるケースもある?」をご覧ください。

 

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