賃貸一戸建ての物件で、庭付きの住まいを探している人もいるでしょう。
この記事では、庭付きの賃貸一戸建てを選択するメリット・デメリットや庭の種類を解説しつつ、物件を探すときにチェックしたいポイントを紹介します。
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一戸建て住宅における庭の種類

庭のある暮らしを求めるのなら、賃貸一戸建ては有力な選択肢です。ただし、庭にはさまざまな種類があり、それぞれに適した用途があります。まずは庭の種類について見ていきましょう。
庭のさまざまな種類
一戸建て住宅における庭の種類は、主に次の5つです。複数の種類の庭がある一戸建てもあります。
庭の種類 | 特徴 |
主庭(しゅてい) | リビングなどの主要部分に面した広い庭。 |
前庭(ぜんてい) | 門から玄関までの空間に配置された庭。狭い場合が多いが、訪問客の目にとまりやすく、家の印象に影響しやすい。 |
中庭(なかにわ) | 住宅が「コの字」か「ロの字」である場合、建物に囲まれた部分にある庭。採光性や通風性はほかに比べて低い。 |
裏庭(うらにわ) | キッチンや浴室・脱衣所などに面した庭。人目につきにくいため物置や物干し場として利用される傾向がある。 |
坪庭(つぼにわ) | 塀や垣根、あるいは壁で囲まれた小規模の庭。観賞用であることが多い。 |
主庭はリビングやダイニングなどに面していることから、家族の誰もが出入りしやすいです。
室内外から見える位置にあるため、機能性だけでなくデザイン性にもこだわれる庭といえます。一方、家の裏手にある裏庭は、実用的な用途で使われることが多いです。

中庭と坪庭は形状や環境が似ていますが、用途が異なります。
中庭はプライベートな屋外空間として、遊ぶ・食事をする・景観を楽しむなどさまざまな用途があるのに対し、坪庭は室内から眺めて楽しむことを主な目的としています。
いずれも植栽されている植物は、日光をあまり必要としない植物であることが一般的です。
庭付きの賃貸一戸建てを選ぶメリット

賃貸物件を探す際に、庭付きの一戸建てを選択するメリットについて解説します。
ガーデニングや家庭菜園を楽しめる
庭付きの一戸建てを選択する最大のメリットは、ガーデニングや家庭菜園などを楽しめる点です。広々とした空間で花や野菜、植物を育てることにより、暮らしのなかで四季を感じることができます。
アパートやマンションのベランダでも花や野菜を育てることはできますが、思い切り土いじりをするにはスペースが限られていますし、ベランダの土汚れが気になることも。
その点、庭はもともと土のある場所ですから、土汚れなどを気にしなくて済む点もメリットです。
子どもの遊び場として活用できる
庭があれば、敷地内で子どもを自由に遊ばせることができます。
「毎回公園などに遊びに連れていくのは大変」「子どもの世話と家事を同時に行いたい」という人にとっては大きなメリットになるでしょう。室内から目が届くので安心感があります。
小さな遊具を置いたり夏はビニールプールを出して水遊びをしたりと、工夫次第で子どもが喜ぶスペースをつくり出せます。
日当たりや風通しを確保しやすい
庭付き一戸建て物件ならではのメリットのひとつに、日当たりや風通しを確保しやすい点が挙げられます。
通常、庭に面した部分には開口部が設けられるため、室内に太陽光や風が入りやすくなります。中庭や坪庭は、室内に光や風を取り入れるために設けることも多いのです。
また、庭のスペースの分、隣家との距離も保たれます。通常の一戸建て物件よりも開放的な雰囲気のなかで、のびのびと暮らすことができるでしょう。
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庭付きの賃貸一戸建てを選ぶデメリット

庭付き一戸建ての賃貸物件にはメリットも多いですが、同時に気をつけたい点もあります。
手入れに手間がかかってしまう
まず挙げられるのが、庭の手入れに時間や労力がかかる点です。特に害虫駆除や雑草の除去は、慣れていないと面倒に感じることが多いかもしれません。
契約面から見た場合、庭付き一戸建ての賃貸物件は庭も含めて借りている状態です。取り決め内容にもよりますが、庭の手入れは入居者が行うこととされるのが一般的です。
もし、適切な庭の管理を行わなかったことが原因で損害が生じた場合、入居者の責任が問われることがあります。
実際、庭の雑草を放置して、もともとあった植樹が枯れてしまった場合、「善管注意義務違反」と見なされ、原状回復費用を請求されたケースも。庭いじりに興味がなかったとしても、手入れが必要な庭である場合は定期的なメンテナンスが欠かせません。
また、取り決めによって、植栽が禁止されている草木があったり、設置不可としている設備や遊具があったりすることもあります。賃貸借契約を締結する前に、庭の使用ルールをよく確認しておくことが大切です。
外からの視線やプライバシーの確保に注意しなければいけない
庭の位置やつくりによっては、敷地の外から室内が見えてしまうケースもあります。
内見の際には、外から室内がどのように見えるのかを確認しましょう。可能であれば、昼間と夜間に分けてチェックすると安心です。
目隠しのために植栽を植えたい場合は、事前に不動産会社に相談してみてください。前述したように、賃貸物件では庭の使用に一定のルールが定められています。
退去の際の原状回復義務は庭にも同じように適用されるため、事前の確認と相談が大切です。
賃料が高くなってしまう
庭付きの一戸建ての賃貸物件は、家賃が高めに設定されている場合があります。庭がある分、利用できるスペースが広くなること、物件数が少ないため希少な物件として扱われることなどが主な理由です。
また、築年数やエリアにもよりますが、一戸建ては集合住宅よりも専有面積が広いことから、そもそも家賃が高めの傾向にあります。
さらに、一般的に居住スペースが広いほど光熱費はかさむため、毎月の支出はアパートやマンションに住んでいるときよりも増えることがほとんどです。
庭付きの賃貸物件を選ぶときのポイント

メリットとデメリットを踏まえ、庭付き一戸建ての賃貸物件を選ぶ際に注目したいポイントを確認しておきましょう。
複数の不動産会社の物件を比較検討する
物件探しをする際、複数の物件を比較することは大切であるものの、庭付きの賃貸一戸建ては数が少なく、比較するのが難しいといえます。
そのため、不動産ポータルサイトの選び方がポイントになります。LIFULL HOME’Sでは「庭付き・庭のある物件」に絞って探せるため、希望条件に合うものを見つけやすいといえます。
不動産会社に直接相談する場合は、担当者の態度や対応なども見ておくことが大切です。契約を急かしたり態度が悪かったりした場合は、ほかの不動産会社に相談することも検討してみてください。
内見して居住性に問題がないかをチェックする
庭付き一戸建ては、物件ごとの差が大きいため、きちんと内見することが大切です。
庭の内見で重視したいポイントを以下の表にまとめました。
内見時に重視したいポイント ・庭に水栓があるか ・庭の水のはけ口がどこにあるのか ・周囲からの視線は気にならないか ・他人が侵入できないようなつくりになっているか |
外水栓や水のはけ口は、庭の管理のしやすさに影響します。また、防犯面の確認も欠かさずに行いたいところです。実際の暮らしをイメージしながら内見しましょう。
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記事のおさらい
一戸建て住宅の庭の種類はどのくらいあるの?
大きく分けて主庭、前庭、中庭、裏庭、坪庭の5つに分類でき、それぞれ特徴と用途が異なります。物件によって、複数の種類の庭がある場合もあります。
庭付き賃貸一戸建てを選ぶメリットは?
子育て世帯であれば、家の庭が子どもの遊び場になるので、自分の目の届く範囲で安心して遊ばせることができます。また、ガーデニングを楽しみつつ、住宅の風通しや採光を確保できる点もメリットです。
庭付き賃貸一戸建てを選ぶときの注意点は?
庭付き賃貸一戸建ては数が少ないため、不動産ポータルサイトの選び方がポイントになります。また、内見時には庭の設備やつくりに注目し、管理のしやすさや防犯面のチェックが欠かせません。
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