二人暮らしをスタートするときにはどんな費用がかかる？

 

二人暮らしを始めるときに必要な費用としては、主に次のものが挙げられます。

まず、賃貸物件を借りるための初期費用ですが、一般的には家賃の4～6ヶ月分程度が目安となります。もし1ヶ月の家賃が13万円とするならば、初期費用の目安は52万～78万円程度です。

 

賃貸物件を借りるための初期費用の内訳と目安は、以下のとおりです。

費用項目	費用の目安
敷金	家賃0～2ヶ月分
礼金	家賃0～2ヶ月分
前家賃	家賃1ヶ月分
日割り家賃	家賃の日割り計算金額
仲介手数料	家賃0.5～1ヶ月分＋消費税
火災保険料	1万5,000～2万円
鍵の交換代	1万～2万円

敷金や礼金、前家賃、不動産会社に支払う仲介手数料に加え、火災保険料や鍵の交換費用、保証会社を利用するときは保証料などが必要になります。

 

引越し代

 

引越し費用は、依頼する会社やエリア、移動距離、荷物の量、時期などによって代金は異なり、目安としては3万～10万円前後となります。

 

家具、家電の購入費用

 

さらに、新生活を始めるにあたって新しく家具や家電を購入する場合は、これらの費用として20万～25万円程度を想定しておきましょう。

 

毎月の生活費については後述しますが、賃貸物件の初期費用と引越し代、家具・家電の購入費用を合わせると、家賃13万円の場合では計75万～113万円ほどの費用が必要になる計算です。

二人暮らしの生活費はどのくらいかかる？

 

総務省統計局の2021年「家計調査報告（家計収支編）」によれば、二人世帯における住居費を除く平均的な1ヶ月当たりの生活費は22万8,622円となっています。

 

内訳は以下のとおりです。

支出の内訳	金額の目安
食費	66,327円
水道光熱費	19,168円
日用品費	11,048円
被服費	6,539円
医療費	14,924円
交通費・通信費	34,529円
教育費	507円
教養娯楽費	21,481円
その他の支出	54,099円
合計	228,622円

 

ちなみに同調査によれば、単身世帯の住居費を除く1ヶ月当たりの平均生活費は13万円程度です。

 

そのため、それぞれ一人暮らしをするときと比べて、二人暮らしをする方が、1ヶ月の生活費は計3万円程度節約できると考えられます。

 

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最初に必要なお金はトータルでいくらになる？

 

二人暮らしを始めるにあたって、トータルで必要になる金額を把握するには、家賃も含めた生活費と初期費用などを合算する必要があります。

 

家賃の設定は、たとえば東京23区のエリアで暮らす場合を想定するなら、13万円程度を見込んでおきましょう。

 

家賃13万円に、前の段落で算出した生活費22万8,622円を加えると、1ヶ月の生活費は36万円ほどになります。入居してから3ヶ月分の生活費を見積もっておくなら、単純計算で108万円が必要です。

 

以上を踏まえ、二人暮らしを始めるにあたって見込んでおくトータルの費用は以下のようになります。

初期費用…家賃13万円の場合

費用の項目	費用の目安
賃貸物件を借りるための初期費用	52万～78万円
引越し代	3万～10万円
家具、家電の購入費用	20万～25万円
1ヶ月の生活費＋家賃	36万円
合計（1ヶ月分の場合）	111万～149万円
合計（3ヶ月分の場合）	183万～221万円

もろもろの初期費用と1ヶ月の家賃・生活費を合計すると111万～149万円が必要になり、3ヶ月分の生活費を見込むのであれば183万～221万円が必要になる計算です。

 

このようにまとまったお金が必要になりますが、二人で負担するものでもあるので、どのような形で必要なお金を確保するのかをしっかり話し合ってみましょう。

 

次に、初期費用の分担を考えるときのポイントを紹介します。

初期費用の分担はどう考えるべきか？

 

これまで見てきたように、二人暮らしをするときには、大きな費用がかかります。初期費用の具体的な分担方法としては、次の3つのパターンが考えられます。

まず、初期費用にかかったお金を折半し、どちらも同じ負担割合にする方法が挙げられます。それぞれ大きな差がなく収入を得ている場合は特に問題がなく、後からトラブルになることも防げるでしょう。

 

収入に応じて負担する割合を決める方法は、お金にゆとりがある方が多めに負担するやり方です。いったん収入が多い方がすべての初期費用を負担して、生活が落ち着いたら精算するのもいいでしょう。

 

そして、引越しの予定を早い段階で立てられるのなら、必要な初期費用をためてから新生活を始めるのもひとつの方法です。

 

カップルであれば共同の口座を準備して、二人の生活に必要なお金をコツコツためていくのがおすすめです。安心して新生活を始められるのはもちろん、共通の目標ができることで絆が深まるかもしれません。

 

人によって適した方法は違ってくるので、自分たちのケースに置き換えてどの方法がいいか検討してみましょう。

 

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初期費用を安く抑えるにはどんな方法がある？

 

新生活をスタートさせると、病気やケガなど思いがけないところでお金が必要になる場面もあります。そのため、もしもの場合に備えてきちんと貯金ができるように、初期費用を抑える方法もチェックしておきましょう。

 

初期費用を抑える手段としては、次のようなものが考えられます。

賃貸物件を借りるときの敷金や礼金、仲介手数料などは、家賃を基にして計算されます。

 

そのため、初期費用を抑えたいのなら、できるだけ家賃の安い物件を探してみるといいでしょう。初期費用を抑えつつ、毎月の生活にもゆとりが生まれます。

 

また、賃貸物件を探すときは不動産会社を利用するのが一般的ですが、できるだけ仲介手数料が安いところを選ぶのもひとつの手です。

 

仲介手数料は法律によって上限額が定められていますが、下限については特に決まりはありません。

 

積極的に入居者を募っている会社であれば、相場よりも安い仲介手数料を設定していることもあるので、それぞれの会社を比較してみるといいでしょう。

 

また、入居してから一定の期間は家賃が無料になるフリーレント物件を探すのもいい方法です。

 

そして、賃貸物件のなかには敷金や礼金がかからないところもあります。敷金がない代わりに入居時や退去時にはクリーニング費用を支払う場合もありますが、初期費用を抑えたいときには有効な方法です。

 

不動産情報ポータルサイトのLIFULL HOME’Sを使えば、住みたいエリアの物件をこだわりの条件で手軽に探せます。

 

二人暮らしをすることを決めた段階で早めに利用してみると、自分たちに合った物件を見つけやすいでしょう。

 

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まとめ

 

• 二人暮らしを新たに始めるには、賃貸物件の初期費用だけでなく、生活費やその他の費用も考慮する
• 一人暮らしよりも二人暮らしの方が月々の生活費は抑えやすい
• 実際の暮らしのイメージから、新生活を送るのに必要なお金をシミュレーションしてみよう
• 二人暮らしを始めるために必要なお金の分担について、事前にきちんと話し合っておこう
• 初期費用を抑えるには、家賃の低い物件やフリーレント物件、敷金・礼金なし物件なども検討する

 

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