一人暮らしでは、自分の好みやライフスタイルにこだわった暮らしを手に入れることが可能です。快適な生活を実現するためには、物件の間取り選びが重要です。単に居住スペースとして住まいをとらえるだけでなく、自分にとって居心地の良い場所になるように選んでいくことが肝心になります。

どのような間取りが合っているかは、人によってそれぞれです。家賃の上限や求める希望条件によっても、間取りを選ぶ基準は異なってくるものです。

今回は、一人暮らしの人におすすめの間取りを紹介します。

一人暮らしにぴったりな物件

一人暮らしに必要な部屋の広さ

 

国土交通省の資料(※)によれば、一人暮らしに必要な最低限の居住面積は25平米となっています。1畳を1.62平米とするならば、25平米は約15畳の広さです。

 

また、快適な生活を送るには40平米が必要と示されています。畳数に換算すると25畳であり、これをひとつの目安として把握しておくと住まい選びを進めやすくなるでしょう。

 

ただし、生活するためにはキッチンや浴室といった暮らしに欠かせないスペースのことも考える必要があります。たとえば、15畳程度の広さの物件であっても、水回り設備などを除けば実際に居住スペースとして使える部分は約8~9畳となるでしょう。

 

また、同じ面積の物件であっても間取りの違いによって、住み心地には差が出てきます。

 

※ 国土交通省「住生活基本計画における居住面積水準

一人暮らしの部屋

 

ライフスタイルによって、どのような間取りが適しているかは人それぞれです。

 

一人暮らしであれば、一般的にはワンルーム(1R)や1K、1DK、1LDKなどが選ばれます。前述の居住面積水準と照らし合わせて、必要な広さが確保できていれば、生活を送っていくうえで特に大きな問題はないでしょう。

 

家賃をできるだけ抑えたければ、ワンルームや1Kの間取りがおすすめですが、収納や部屋の広さにこだわりたい場合は1DKや1LDKを選んでみましょう。

 

また、一人暮らしでもワークスペースを確保したり、ウォークインクローゼット代わりに1部屋を使いたかったりする場合は、2部屋備えた間取りを選ぶ方がよいといえます。2Kや2DKであれば、一人暮らしでも無理のない範囲の家賃で物件を見つけやすいです。

 

また、2LDKの間取りであれば、2つの居室と広いリビングが備わっているので、仕事や趣味などに1部屋を使ったとしても快適な生活を送れます。ただし、2LDKだと一人暮らしにしては部屋が広すぎる場合もあるので、掃除が大変になってしまう点に注意しておきましょう。

 

家賃の上限額が同じであっても、住むエリアによって物件の広さは違ってきます。生活をするうえで、どのような部屋の使い方をしたいかをよく考えて、適した間取りを選びましょう。

 

一人暮らしにぴったりな物件

家賃の平均的な相場

 

同じエリア内であっても、物件の間取りによって家賃にも違いがあります。不動産情報ポータルサイトLIFULL HOME’Sを使って、東京23区内の家賃を間取り別に比較してみましょう。

■東京23区内の間取り別家賃の目安

間取り

家賃の目安

ワンルーム

8.6万円程度

1K

8.8万円程度

1DK

11万円程度

1LDK

15万円程度

2K

11万円程度

2DK

14万円程度

2LDK

21万円程度

※2022年6月時点のデータ

 

同じ間取りであっても、住みたいエリアによって家賃の相場は異なるので、思うように物件が見つからないときは、対象エリアを少し広げてみるとよいでしょう。

 

さまざまな条件で検索をして、家賃の上限額や希望する間取りを満たした物件を探してみましょう。

上手に間取りを選ぶためのポイント

 

自分に合った間取りを上手に選ぶためには、3つの点を事前に決めてから物件を選んでいくことが大切です。それぞれのポイントについて解説します。

1ヶ月の家賃をどれくらいまでなら無理なく負担できるかを考えて、物件選びを進めるほうが効率は良いといえます。一般的に収入の20~30%の範囲内に家賃を設定しておくほうが、無理のない生活を送れるでしょう。

 

一人暮らしの場合、総務省統計局の「家計調査報告 家計収支編 単身世帯」(2020年)によると、住居費を除いた1ヶ月の生活費は14万2,492円となっています。

支出項目

金額

食費

3万8,257円

水道光熱費

1万1,686円

家具・家事用品

5,293円

被服費

4,692円

医療費

7,029円

交通費・通信費

1万8,217円

教養・娯楽費

1万5,452円

交際費

1万2,934円

その他の支出

2万8,932円

合計

14万2,492円

人によってどの支出が多いか、あるいは少ないかは異なるので、自分の毎月の生活費を踏まえたうえで、家賃を考えてみましょう。あらかじめ家賃の上限額を決めておくことで、予算オーバーとなってしまうことを防げます。

快適な一人暮らしを実現するには、入居後の具体的なイメージを持っておくことが大切です。実際に暮らしたときの様子をうまく描けていなければ、必要だと思っていた設備も結局は使わなかったといったケースを招き、余計に家賃を支払ってしまう恐れがあります。

 

生活をするうえで、どのような条件が譲れないのかを自分の中で整理しておきましょう。また、それらの条件に優先順位を付けておくことで、物件選びがスムーズに進められるはずです。

物件を選ぶ時点ではこれからも一人暮らしを続けるつもりであっても、将来的にライフステージが変化していくことは誰にでもあることです。そのため、仕事や生活の面でどのような変化が予想されるのかを整理しておくと、今後の暮らしに落ち着いて向き合えるでしょう。

 

これまでの生活や将来的な希望なども踏まえて、暮らしの変化にもきちんと対応できる物件を選んでいくことが大切です。

 

一人暮らしにぴったりな物件

物件を探す

 

伸び伸びとした気持ちで一人暮らしをしていくためには、住まい選びが重要になります。自分に合った物件を見つけるには、同じ条件や家賃設定であっても、できるだけ複数の物件を比較していくことが大切です。

 

LIFULL HOME’Sでは、こだわりの条件を絞り込んで全国のさまざまなエリアの物件を調べることができます。数多くの物件を見比べることで、より理想に近い物件を見つけられるでしょう。

 

また、住まい選びでは内見が大きなカギとなりますが、複数の物件を見て回るのを負担に感じる場合もあります。そのようなときは、オンライン内見を活用することで自宅にいながら好きなときに住まい選びを行えます。

 

現地に赴いた不動産会社のスタッフと直接やりとりをしながら部屋の様子を見ることができるので、効率良く物件を選ぶことが可能です。

 

そして、LIFULL HOME’Sで紹介している物件の中には、3D間取り機能を使えるものもあります。

 

平面の間取りではイメージがしづらい部分も、3D間取りであれば具体的な生活のイメージをつかみやすくなるでしょう。さまざまなツールを活用して、住まい選びに役立ててみてください。

一人暮らし

 

  • 国土交通省によれば、一人暮らしで必要な最低限の居住面積は25平米、快適な暮らしのためには40平米
  • 快適な一人暮らしを実現するためには、間取り選びが重要になる
  • 同じ広さの物件であっても、立地や間取りの違いによって家賃が異なる
  • 物件を上手に選ぶためには、家賃にかけられる金額や求める希望条件をあらかじめ整理しておくことが大切

 

一人暮らしにぴったりな物件

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