敷金って何？

 

敷金とは、部屋を借りている人が家賃を滞納したり、床や壁などにキズをつけたときに修繕したりするために、大家さんや管理会社にあらかじめ預けるお金のことです。家賃を滞納せず、通常の範囲の使い方で部屋を利用していたときには、基本的には敷金は一部あるいは全部が戻ってきます。

 

部屋を貸すほうとしても、入居する人がどのような使い方をするかまでは事前に分からないため、このような仕組みがとられています。部屋のキズといっても、基本的には椅子やテーブルを置いてついた床のへこみや、カレンダーを画びょうでとめて開いた小さな穴などの修繕費用までは請求されません。

 

ペットを飼っていて柱についたキズや、釘を打ちつけて棚を設置したときにできた跡などは修繕費用として請求される場合もあります。ただこれは物件によって異なりますので、部屋を借りる契約を行う前によく確認しておきましょう。

敷金礼金0（ゼロ・なし）物件

 

また、敷金と似たような言葉に礼金や保証金などがありますが、それぞれ目的が違います。礼金は部屋を貸してもらったことに対するお礼のお金です。これは大家さんに対して支払います。

 

お礼の意味なので後から返されることはありませんが、最近では礼金なしの物件も増えています。礼金の相場は家賃の0～2ヶ月程度が目安です。

 

保証金は意味合いとしては敷金と近いですが、地域によって取扱われ方が違います。個人で部屋を借りる場合に支払うというよりは、何か事業などをしていて会社の事務所として物件を借りるときに支払うケースが多いです。

敷金の目安はいくら？

 

敷金をいくら支払うかは、部屋を借りるときの契約内容によって違ってきますが、一般的には家賃の0～2ヶ月程度が目安です。以前は家賃の2ヶ月分ほどを支払うというケースが多くありましたが、最近では減ってきています。物件によっては敷金をゼロにして入居者を募集しているところもあります。

敷金礼金0（ゼロ・なし）物件

 

なお、敷金を含めた初期費用の総額としては、家賃の4～6ヶ月程度が目安です。

 

家賃が5万円の部屋であれば、初期費用として20万～30万円程度がかかると考えておいていいでしょう。部屋を借りるときにかかる初期費用以外にも、引越し代や家具家電の購入費用もかかるので、合計額がいくら必要かを事前に計算しておくことが大切です。

敷金は戻ってくるって本当？

 

先に触れたように家賃の滞納がなく、部屋を出ていくときに目立ったキズがなければ、敷金は一部もしくは全額が返ってくるのが基本です。部屋を借りるときに目立ったキズがあるときは、証拠として写真を撮っておくとよいでしょう。

 

部屋を借りる前からあったキズと、部屋を借りてからついたキズをきちんと分けておくことが大切です。ただし、きれいに使っていたとしてもクロスやフローリングの張り替えなどが行われた場合には、敷金の一部が修繕費用として請求されることもあります。

 

契約書にあらかじめ記載があれば、部屋を出るときに交渉するのは難しいものです。部屋を借りる前に不動産会社の担当者に確認しておきましょう。

敷金礼金0（ゼロ・なし）物件

敷金ゼロの物件もある！ ただし契約内容には注意

 

物件によっては敷金がかからないところもあります。敷金をゼロとすることで初期費用をその分だけ抑えられるので、借りる側としてもメリットがあります。ただし、退去をするときにクリーニング費用として別に請求されることになります。あらかじめ費用を確保しておき、契約書にも目を通しておきましょう。

まとめ

• 敷金は家賃を滞納したり、部屋の修繕が必要だったりするときに備えて、事前に預けておくお金のこと
• 相場の目安としては家賃の0～2ヶ月程度であり、敷金ゼロの物件もある
• 敷金がかからない物件であっても、退去時にクリーニング費用などを請求されることもあるので事前に確認しておこう

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