子育てに一人で向き合ってきたシングルマザーにとって、パートナーはさまざまな面で支えてくれる心強い存在です。相手のことを信頼し、これから同棲を始めたいと考えるケースもあるでしょう。

今回は、同棲を考え始めたシングルマザーが意識すべきポイントを紹介します。

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シングルマザーがパートナーと同棲するメリット

 

同棲を決心したら、まずは一緒に生活する目的を明確にして、周囲の理解を得られるように理由を整理することが重要です。ここではまず、パートナーと同棲することにどんなメリットがあるのか、客観的に確認しておきましょう。

 

シングルマザーが負担を感じる大きな理由として、「金銭的な負担を一人で抱えてしまう」といった状況が挙げられます。金銭面で支え合えるパートナーがいれば、生活や気持ちの面でもゆとりが生まれやすくなります。

 

きちんと家庭の役割を理解してくれるパートナーであれば、子育てや家事に協力が得られるのも大きなメリットです。一人で何でもしなければならないといった状況から解放されるだけで、負担が軽くなると感じられるケースは多いでしょう。

 

もうひとつの客観的なメリットは、誰かが家にいることで生まれる防犯面の安心感です。パートナーが一緒にいてくれることで、セキュリティ面の不安が軽減されます。

 

一緒に生活することになれば、子どもを含めてパートナーと過ごせる時間が増えます。きちんと子育てに向き合ってくれる相手なら、一緒にいる時間が増えるなかで自然と信頼関係を深められます。

母子手当

 

パートナーとの同棲には、さまざまなメリットがありますが、注意しておかなければならないポイントもいくつかあります。そのなかでも、もっとも大きなポイントとなるのが「母子手当」(児童扶養手当)の受給資格がなくなってしまうことです。

 

児童扶養手当の制度においては、離婚後に結婚をした場合、あるいはパートナーと「内縁関係・同棲など事実上の婚姻関係」になった場合に、相手から何らかの金銭的な援助を受けていると見なされます。

 

そのため、同棲をした段階で、受給要件からは外れてしまうのです。たとえ「資金援助を受けていない」つもりであっても、日常の買い出しなどを分担するケースなどを除外するのは難しいため、基本的には受給停止となります。

 

手当は税金によって賄われているので、黙って受け取り続けると「不正受給」となり、罰金あるいは懲役刑の対象となってしまいます。そのため、同棲をするときには必ず役所の窓口に受給停止の相談・届け出を行いましょう。

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母子家庭

 

シングルマザーが同棲を検討したときには、具体的にどのような点に目を向けるべきなのでしょうか。ここでは4つのポイントに分けて解説します。

 

もっとも大切な観点は子どもに与える影響です。ある程度の年齢以上の子どもは、母親以外の人と一緒に生活することになると、環境の変化に大きな負担を感じてしまう可能性があります。

 

子どもの理解なしに話を進めてしまうと、後からトラブルに発展してしまうケースも少なくありません。そのため、まずはきちんと子どもに向き合い、丁寧に説明したうえで話を聞くことからスタートしましょう。

 

同棲がうまくいくかどうかは、パートナーと子どもとの関わりによって決まるといっても過言ではありません。

 

子育ては実際に向き合ってみないと難しさや大変さが伝わりにくい面もあるので、事前にどれだけパートナーの理解を得られるかが重要となります。

 

お金に関する問題は、同棲をスタートする前にきちんと話し合っておくことが大切です。少なくとも、児童扶養手当が支給されなくなることはパートナーにも伝えましょう。

 

きちんとルールを決めて、相手の理解と協力が得られれば、安心して新生活をスタートできます。

 

新たな生活をスタートするときには、想定外の負担が生じてしまうことがあります。そうしたときには、自分やパートナーの家族、近しい友人などのサポートを受けられるかどうかがとても重要です。

 

そのため、焦って同棲をスタートするのではなく、周囲にも相談をしながらきちんと理解を得ておいたほうがよいでしょう。

母子家庭

 

これまでも紹介したように、同棲を考えたときにはできるだけ周りに相談をして、きちんと理解を得ておくことが大切です。

 

ここでは、周囲への伝え方について具体的なポイントを見ていきましょう。

 

子どもの年齢によっては、同棲によってどのように生活が変化するのか、具体的にイメージするのが難しい場合もあります。そのため、まずは母親本人の正直な気持ちと、同棲によって生まれる変化を丁寧に伝えてあげましょう。

 

また、ある程度の年齢になっているのなら、子どもの考えに耳を傾ける機会をつくることも大切です。話を切り出したタイミングでは、戸惑いや驚きによってなかなか考えがまとまらない可能性もあるので、少し返答を待ってあげるなどしましょう。

 

安心して同棲生活をスタートするためには、自分の親だけでなく、相手の親にもきちんと事情を伝えておくことが大切です。特に、相手の年齢が若い場合や結婚経験がない場合は、慎重に伝え方を検討しなければなりません。

 

どのように話を切り出すのがよいかは、親の価値観によって大きく異なります。そのため、パートナーにもきちんと相談をして、一緒に具体的な準備を進めましょう。

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パートナーとの同棲で考えるべき間取り選びのポイント

 

同棲生活が成功するかどうかは、事前の準備と周囲の理解が前提となりますが、住まい選びも重要なカギを握っています。ここでは、パートナーとの同棲で考えるべき間取り選びのコツを見ていきましょう。

 

同棲して間もないうちは、子どもやパートナーの気持ちを考えて、できるだけそれぞれのプライベート空間をつくれるように意識することが大切です。

 

たとえば、居室が1つの1LDKでは広いリビングを確保できるものの、寝室を全員で使うことになるため、プライベートの空間が持てません。

 

そのため、同じ広さであれば、居室が2つ以上ある「2DK」のほうが住みやすいと感じる場合もあります。また、少し家賃にゆとりが持てるなら「2LDK」、長期的に住むなら「3LDK」と、より広い部屋にも目を向けてみましょう。

  • 同棲する理由を明確にして、周りに理解してもらえるように準備しよう
  • 同棲すると母子手当はもらえなくなるので注意が必要
  • 不正受給にならないよう受給停止の相談・届け出を行うことが大切
  • 子どもの理解を得て、子どもへのケアにできるだけじっくり時間をかけよう
  • 同棲して間もないうちは子どもとパートナーそれぞれのプライベートスペースを確保するのがいい
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更新日: / 公開日:2022.02.16