ルームシェアには家族や恋人、友人同士などのさまざまな形があります。
同じルームシェアであっても、相手との関係性によって異なる点が多いため、自分の実情に合わせたポイントを押さえておくことが重要です。
今回は男性二人でルームシェアをする際に気をつけておきたい点について、詳しく解説していきます。
目次
男同士で一緒に住める? 貸し手側から見たルームシェアの実情
ルームシェアについては、一人暮らしではあまり気にされないようなポイントが問題になることもあります。ここでは、男性同士のルームシェアを貸し手側がどのように見ているのかについて見ていきましょう。
男同士でもルームシェアは可能
賃貸物件を貸し出す際に、貸主がもっとも気にかけるのは家賃の安定的な支払いだといえます。そのため、金銭面の不安をクリアすれば、男性同士のルームシェアを認めてもらえるケースも多いです。
ただ、友人同士のルームシェアについては、家族や兄弟同士よりも厳しい目を向けられてしまう可能性があることも事実だといえます。どちらかに恋人ができたり、けんかをしたりして、一方が出ていってしまうリスクを気にされるのです。
そのため、「二人入居可」となっていても、実際には家族での利用が想定されているといった物件も少なくはありません。まずは、友人同士でのルームシェアを許可してもらえる物件を探すことが大切なのです。
また、男性同士の場合は、部屋を汚したり、騒音などの問題を起こしやすくなったりする面を心配されることもあります。これは、男性同士ならではの問題であるともいえます。
意外なところも見られる! ルームシェアの入居審査ポイント
入居審査においてもっとも重要なのは収入の安定性と、収入に対する家賃の割合です。
特にルームシェアの場合は、一人になったときに払いきれない賃料になることもあるため、収入に対する家賃の割合がより重視されるケースが多いといえます。
また、ルームメイトとのけんかや近隣トラブルなどが心配されるため、借主の人柄が見られることも少なくありません。貸主やほかの入居者に迷惑をかけない人かどうか、契約時の対応をもとに、ある程度チェックされるのです。
きちんと必要書類を用意したり、常識的な振る舞いを心がけたりすることが意外と重要なポイントとなるため、誠実な対応を意識しておきましょう。
男同士でルームシェアをするメリット・デメリット
男性同士のルームシェアにはさまざまなメリットがあります。しかし、一方で気をつけておかなければならないデメリットもいくつか存在するのです。
ここでは、メリットとデメリットの両方について詳しく見ていきましょう。
ルームシェア自体のメリット
ルームシェアをする大きなメリットとして、金銭面の負担を軽減できる点が挙げられます。家賃はもちろんのこと、光熱費や家具・家電などの購入費も安く抑えられるため、経済的に快適な生活を送ることができるのです。
また、近くに話し相手がいてくれることも、ルームシェアの魅力のひとつです。気軽に声をかけられる距離に人がいるため、一人暮らしと比べて寂しさを感じにくくなります。
男同士、特有のメリット
男性同士の場合は、男女でルームシェアをする場合と比べて、お互いがあまり気を使わないで済むため、気楽に生活できる面が大きいといえます。特に、学生同士や職場の同僚同士などであれば、気軽に悩みを打ち明けられる相談相手となる場合も多いでしょう。
また、家事が苦手な人にとっては、得意分野に合わせて家事を分担することで、一人暮らしよりも快適に生活を送れます。
ルームシェアのデメリット
どれだけ親しい間柄にある相手でも、家事や共有スペースの使い方などで価値観の違いが生まれるケースは多く、相手に気を使わなければならない場面はあります。
たまに会う程度であれば気にならないことも、一緒に生活をするなかで目についてしまう場合が多いのです。
また、友人同士のルームシェアにおいては、環境の変化にも目を向けておくことが重要です。それぞれの事情で一人暮らしや引越しをしたくなっても、なかなか相手に言い出しにくいといった問題が生まれるケースもあるのです。
そのため、定期的に生活について話し合う機会を設けながら、お互いが何でも言い合えるような関係性を維持していくことが大切です。
少なくとも、賃貸借契約を更新するタイミングの前には、ゆとりを持って今後の住まいについて話し合える時間をつくりましょう。
ルームシェアで起こりやすいトラブル事例
安定してルームシェアを続けていくためには、事前に問題が起こりそうな点を把握して、対応策を考えておくことが大切です。ここでは、同性同士のルームシェアで起こりやすいトラブル事例を見ていきましょう。
事例1:無断で相手のものを借りてしまう
同性同士であれば、整髪料やシェービングクリームなど似たような生活用品を使用しているケースが多く、つい相手のものを無断で使いたくなってしまうこともあります。
わざわざ買いに行くのが面倒であるからといって、勝手に相手のものを借りてしまえば、思いがけないトラブルの原因となるのです。
事前に二人で話し合い、どの範囲のものまで共有すべきかどうか、きちんと決めておくことが大切です。
事例2:光熱費の支払いでもめてしまう
光熱費の支払いは、もめ事が起こりやすい原因の1つでもあります。たとえば、きちんとお互いで折半することを決めていたとしても、家にいる時間の違いによってどちらかが不満をため込んでしまう場合があるのです。
片方が外出する機会が多く、もう一方がインドア派である場合、どうしても電気や水道を使う量には違いが生まれてしまいます。そのため、お互いの趣味や生活スタイルに合わせて、柔軟にルールを決めておくことが重要なのです。
事例3:恋人や知人が無断で家にあがる
男性同士のルームシェアに多いトラブルの原因としては、どちらかの恋人や知人を無断で家にあげてしまうことも挙げられます。
お互いに気心の知れた相手であればそれほど気にならなくても、知らない相手が家にいることに強いストレスを感じてしまう人も少なくありません。
無用な争いを避けるためにも、事前にお互いの知人を呼んでもいいかどうか話し合っておきましょう。
事例4:活動時間のズレがお互いのストレスに
それぞれの仕事や生活の状況によっては、お互いの活動時間が大幅にズレることもあります。
たとえば、仕事などで朝型と夜型の生活に分かれてしまった場合、相手の生活音によって眠れなくなってしまうといった問題が起こるケースもあるのです。
そのため、もともとそれぞれの活動時間帯がバラバラになることが予想されているのであれば、個室が確保できる間取りを選ぶようにしましょう。
男性の二人暮らしに適した間取り
ルームシェアをするにあたっては、間取り選びによって生活のしやすさが大きく変わってしまう面もあります。ここでは、男性の二人暮らしにおいて、どのように間取りを選ぶといいのか解説していきます。
1Rや1Kは二人暮らしにはやや狭く、入居不可のケースも多い
1Rや1Kの間取りは、多くが単身者向けのつくりとなっているため、広さの面で二人暮らしには物足りないと感じられるケースが多いでしょう。
また、そもそも二人での入居が不可とされている物件も多く、理想的な部屋を見つけるのが難しい面もあります。
1LDKはプライベート空間の確保が難しい
1LDKは、二人暮らしに最適な間取りのひとつとして挙げられます。比較的に築年数の浅い物件が多く、開放感のある広いリビングが大きな魅力となるため、人気が集まりやすい間取りです。
しかし、リビングのほかに居室が1つしかないため、それぞれのプライベートスペースをつくるのは難しいでしょう。
寝室を一緒にしたい夫婦やカップルであれば快適に過ごせるものの、友人同士ではお互いが気疲れしてしまう可能性もあるといえます。
それぞれの個室がある2Kや2DKがおすすめ
2Kや2DKであれば、キッチンスペースのほかに居室が2つあるため、それぞれのプライベートな空間を確保することができます。そのため、男性同士の二人暮らしには適した間取りのひとつだといえるのです。
ただ、物件のつくりによっては片方が狭くなっていたり、収納スペースが一方についていなかったりすることもあります。公平に部屋割りをするためには、物件探しの段階から間取りを意識しておくことが大切です。
また、友人を呼ぶ機会の多い人は、広いリビングを確保できる2LDKも適しています。ほかの間取りと比べると、家賃は高くなってしまうものの、より快適な生活環境を手に入れることが可能です。
男同士のルームシェアではマナーや気遣いが大切
- きちんと審査に通れば、男性同士でもルームシェアはできる
- 男性同士のルームシェアは家賃の安定した支払いや近隣トラブルが心配されるケースもある
- ルームシェアは金銭面や家事を分担することでの負担軽減などさまざまなメリットがある
- 持ち物の貸し借り、知人を呼ぶときのルール、活動時間の違いなどがトラブルの原因になることも
- 快適に生活するためには、それぞれのタイプを考慮した間取り選びが重要
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