結婚後の居住エリア選びでは、一人暮らしのときよりも意識しなければならないポイントが増えます。

夫婦にとって快適な住まいを見つけるために、あらかじめどのような点に目を向けるべきなのでしょうか。今回は、新婚生活の住まい選びで意識すべき点や話し合いのポイントを紹介します。
家賃相場を調べる新婚・同棲にぴったりな物件

新婚夫婦の部屋探し

 

新婚生活を送る場所を決める際、どのようなポイントに悩んでしまう傾向があるのでしょうか。ここではまず、住居選びで迷いやすい項目について見ていきましょう。

 

共働きの場合には、やはりお互いの職場との距離が気になりやすいポイントといえます。どちらに寄せるべきか、あるいは中間地点を探すのかによって選択が大きく変わるので、なるべく早い段階で考えておきたいところです。

 

もうひとつのポイントは、実家との距離です。それぞれの実家が異なるエリアにある場合、家族との関係性によっては、どちらに近づけるべきかがもめごとに発展してしまうケースもあります。

 

また、子育てや介護といったライフプランにも密接に関わるポイントなので、話し合いが難しい項目でもあります。

 

住まいの候補とするエリアによっては、家賃の相場が高く、決められた予算でなかなか物件が見つからないといったケースも考えられます。

 

特に、東京都心部などでは、近隣エリアよりも大きく相場が上がっているところも多いため、予算内で見つけるのが難しいパターンも少なくありません。

 

どちらかが社宅に住んでいた場合、単身者用でなければ、そのまま一緒に住むのもひとつの方法です。結婚後は何かとお金がかかることが多いため、一般的な賃貸物件よりも費用を抑えられるのであれば、有力な選択肢だといえます。

 

ただ、お互いの勤務地が離れている場合は、片方の通勤負担が増えてしまう可能性も考えられます。どちらか一方に負担が偏らないように、こまやかな配慮や話し合いが必要となる点には注意しておきましょう。

結婚後に住む場所を話し合う

 

結婚後の居住エリアを決めるときには、具体的な判断基準を基に話し合いを進めるとスムーズです。ここでは、特に重要となるポイントを5つに分けて紹介します。

 

結婚後もそれぞれが同じ環境で仕事を続けるのであれば、お互いの勤務地から選ぶのがもっともシンプルだといえます。

 

たとえば、不動産情報ポータルサイトLIFULL HOME’Sでは「通勤・通学時間から探す」という機能を使って、複数の目的地までの所要時間を設定したうえで適したエリアを絞り込むことができます。

 

LIFULL HOME'S「通勤・通学時間から探す」

LIFULL HOME’S「通勤・通学時間から探す」

この機能を活用すれば、お互いの通勤時間や乗り換え回数が公平になるエリアを見つけることが可能です。

 

家庭の事情にもよりますが、実家の近くに住むことには以下のようにさまざまなメリットがあります。

メリット

  • 子育て時に頼りやすい
  • 親に何かあったときに駆けつけやすい
  • 夫婦でのトラブル時などには避難場所になる

ただ、お互いの実家が離れている場合には、パートナーの気持ちや立場にもきちんと目を向けてあげることが大切です。夫婦で意見が一致するまで、丁寧に話し合いを重ねましょう。

 

特定のエリアに絞り込めないときには、自治体が行っている支援制度に目を向けてみるのもひとつです。

 

たとえば「こども医療費助成制度」「結婚新生活支援事業」「児童手当・特例給付」など、さまざまな呼び名の支援制度が設けられています。

 

特に、若い世代を呼び込みたい自治体は、積極的な支援制度を整えているところも多いので、気になるエリアの情報を集めてみるといいでしょう。また、子育ての可能性を見据えて、周辺環境や治安もチェックしておきましょう。

 

新婚生活をスタートする際には、実際の生活にどのくらいのお金がかかるのか想定が難しい部分もあります。そのため、固定費である家賃はできるだけ抑えたいところです。

 

特定のエリアに決まっていないのであれば、家賃相場から居住地を絞り込む方法もあります。お互いの収入を考慮して、無理のない家賃設定を行うこともポイントです。

家賃相場を調べる 新婚・同棲にぴったりな物件

リモートワーク

 

共働き世帯で特に意識しておきたいのは「結婚後の収入の変化」です。現在の状況だけでなく、一緒に住んでからも同じように仕事を続けるのかを考えながら、無理のない家賃設定を心がけましょう。

 

一般的に、安全に支払っていける家賃の目安は「手取りの3分の1以下」とされています。しかし「子育てをすぐに始める予定がある」「趣味や交際費などの支出が多い」「できるだけ早く持ち家を取得したい」といった場合には、より低く上限を設けましょう。

 

また、片方もしくは両方がリモートワークの場合、自宅にワークスペースを設けられるかも重要なポイントとなります。それぞれの在宅勤務日が重なったときでも、問題なくお互いが快適に作業できるスペースは確保したいところです。

部屋の内見

 

住まいの選択は、快適な新婚生活を送るうえで重要な土台となります。そのため、二人でじっくりと話し合う時間を設け、お互いが納得できる形で決めることが基本です。

 

そのうえで、ここではスムーズに話し合いを進めるためのポイントを見ていきましょう。

 

物件探しをスムーズに進めるためには、具体的な条件をひとつずつ確認しながら、優先順位をつけることが大切です。お互いの優先順位が明確であれば、部屋探しを行うときに判断基準が生まれ、あれこれと迷う場面が少なくなります。

 

結婚後に初めて一緒に生活をするとなると、これまであまり目につかなかったような事柄が気になってしまうケースも少なくはありません。

 

生活していくうえで不安があるようなら、あらかじめ自分なりのこだわりや価値観を相手に知ってもらう努力が必要となります。

 

たとえば、趣味などでどうしても所有物が多い場合には、収納スペースを通常以上に圧迫してしまうので、事前に伝えておくとトラブル予防につながります。反対に、相手にもこだわりがあるようなら、尊重する姿勢を示すことが大切です。

 

お互いが納得できる部屋探しをするために、内見は必ず一緒に行きましょう。どちらか一方の視点では、どうしても見落としてしまいがちなポイントがあります。

 

たとえば、男性1人で内見に行った結果、女性にとって「キッチンの作業台が高すぎる」「収納扉に手が届かない」といった問題が生じてしまうのはよくあるケースです。

 

どうしても参加できない場合を除き、なるべく日程を合わせるように意識しておきましょう。

家賃相場を調べる 新婚・同棲にぴったりな物件

新婚夫婦の部屋探し

 

結婚すると家族構成が変わるので、入居後の暮らしのイメージを描いて住まいを探すことが大切です。夫婦のライフスタイルや少し先の将来も考えて、じっくりと住まいを探しましょう。

 

LIFULL HOME’Sでは「住みたいエリア」「したい暮らし」「叶えたい条件」といったさまざまなテーマから、快適に理想の部屋探しを行える仕組みが整えられています。

 

また、特定のテーマを持つ物件を集めた特集から部屋探しを進めるのも便利です。「新婚・カップルの同棲にぴったりな物件特集」を活用し、ぜひ希望に合う物件を探してみてください。

  • 新婚生活の住む場所選びは勤務先、実家との距離、エリアの家賃相場に目を向けておく
  • 社宅が単身用でなければ、一時的な住まいの候補として考えてみるのもひとつの手
  • 新婚や子育て世帯への行政支援にも目を向けてみよう
  • お互いが大事にしたい条件を決めて、優先順位を明確にしておく
家賃相場を調べる 新婚・同棲にぴったりな物件

公開日: