これから一緒に住もうとする同居人が無職である場合に、部屋を借りられるのか不安になってしまうこともあるでしょう。二人で暮らすということは生活費も増えるので、きちんとシミュレーションをしておくのが大切です。
生活費を抑えるための節約方法や同棲を続けるときの注意点なども押さえておきましょう。今回は、パートナーが無職の場合の部屋探しについて解説します。
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同居人が無職でも部屋を借りることはできる?

二人暮らしを考えるとき、パートナーが無職の状態だと入居審査に影響が出てしまうのではないかと心配してしまいがちです。確かに、それぞれ収入があったほうが部屋は見つけやすくなりますが、同居人に収入がないからといって、部屋が借りられないわけではありません。
物件の契約者にきちんと収入があれば、部屋を借りること自体に問題はないといえます。しかし、実際に部屋を貸すかどうかの判断は、大家さんや管理会社が決めることなので丁寧に対応していく必要があります。
あらかじめ事情を説明したうえで、しっかりとコミュニケーションを取ってみましょう。生活レベルに合わせた部屋を選ぶことは、入居審査を通りやすくするひとつのポイントです。
また、入居後に働く予定があることなどを伝えるほうが前向きに検討してもらえるので、自分たちの考えを伝えていくことも重要だといえます。安定的な収入のある連帯保証人を立てるなどして、アピールしていくようにしましょう。
二人暮らしの1ヶ月の生活費の平均額

新たに部屋探しをするときは、物件を契約する初期費用や引越し代などのほかに、入居後の生活費がどれくらいかかるのかを把握しておく必要があります。総務省統計局が公表している『2020年 家計調査報告』によれば、住居費を除いた2人以上の世帯で1ヶ月にかかる生活費は次のようになっています。
費用の種類 | 金額 |
|---|---|
食費 | 6万8,542円 |
水道光熱費 | 2万1,142円 |
日用品費 | 1万48円 |
被服費 | 7,095円 |
保健医療費 | 1万3,987円 |
交通費・通信費 | 3万2,341円 |
娯楽費 | 2万2,445円 |
交際費 | 1万9,789円 |
その他の支出 | 4万9,554円 |
合計 | 24万4,943円 |
※世帯年収328~454万円のデータ。住居費を除く。
ライフスタイルの違いによって、どの項目にお金をかけるのかは異なってきますが、ひとつの目安として平均額を押さえておくことが大切です。生活費がどれくらいかかるのかを理解しておけば、無理のない範囲で家賃にかけられる金額も割り出すことができます。
一般的に、家賃は手取りの3分の1が目安といわれていますが、2人であればある程度の居住空間を確保しておきたいものです。パートナーが無収入の状態であれば、生活費のどの部分を節約できるのかを検討して、家賃に回せる金額を計算してみましょう。
国土交通省が公表している『住生活基本計画』では、世帯人数に応じて快適に暮らせる住まいの面積が示されています。2人の場合では、55平米以上の広さがあると無理なく暮らせます。
また、リビングを広くしたり収納を充実させたりしたい場合は、それ以上の広さを検討してみましょう。この広さならば、子どもが生まれてもしばらくの間は問題ない広さなので、少し先のことも考えて物件を選んでみるのもいいでしょう。
新婚・同棲にぴったりな物件 二人暮らし物件 ルームシェア可の物件貯金額にゆとりを持たせるためにできる工夫

同棲する相手に収入がない状態だと、病気やケガで入院した際など急な出費で困ってしまうことがあります。そのため、いざというときに備え、ある程度の貯金を心がけておくことが大切です。
家賃や生活費の支払いに問題がなかったとしても、継続的に貯金をするほうが安心できます。ライフプランによって必要となる貯金額は違ってくるので、パートナーとよく話し合ったうえで決めていくことが大切です。
ただし、パートナーが無職の場合は収入を増やすのが難しい面もあるため、日々の生活において節約できる部分がないかをチェックしていくようにしましょう。ここでは、同棲生活における節約のポイントを紹介します。
同棲生活で節約をするときのポイント
同棲生活を始めるにあたって、家賃は毎月の生活費の中でも大きな部分を占めるものです。住むエリアや住宅設備によって家賃の金額も変わってくるので、よく検討しておく必要があります。
同じ広さや間取りの物件であっても、住むエリアにこだわりがなければ、都市部よりも郊外のほうが割安な傾向が見られます。入居後の生活設計などを考慮して、どこに住むべきかを決めてみましょう。
また、食費については外食が多くなってしまうと支出がかさんでしまいます。二人暮らしであれば自炊をすることによって食費を抑えられる効果も高まるので、家事の分担を決めて取り組んでみましょう。
水道光熱費についても、お互いの生活時間帯を考慮したうえで捉えていく必要があります。二人で一緒にいるときは、できるだけ同じ部屋で過ごすようにするなど工夫をすれば、冷暖房費などを節約できるはずです。
通信費は格安SIMを利用することで、大幅に料金を下げられる可能性があります。2人分ならある程度まとまった金額の節約につながるので効果的です。
毎月計画的に貯金を行っていくためには、一つひとつの支出を細かくチェックしていくことが大切です。二人暮らしの場合であれば、毎月3~4万円程度を貯金に回せると安心できるでしょう。
同棲を続けるときの注意点

実際に二人暮らしを始めてみると、生活習慣の違いなどから不満がたまってしまうこともあります。特にパートナーが無職で家にいることが多い場合には、家事の分担などをめぐって、ストレスを感じてしまうこともあるかもしれません。
どちらか一方の負担にならず、無理なく生活していくためにはお互いに納得できるルールづくりに取り組んでおく必要があります。普段は自炊をしていたとしても、たまには外食をしてリフレッシュするなど、円滑に暮らしていくための自分たちのルールをつくってみましょう。
また、同棲生活を始めるにあたって、勤務先から家賃補助などの手当てが支給される場合があります。支給される条件は会社によって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
新婚・同棲にぴったりな物件 二人暮らし物件 ルームシェア可の物件お互いによく話し合って最適な方法を見つけてみよう

同棲生活をどのような形にするかは、カップルによってさまざまです。そのため、必要な情報をきちんと集めたうえで、お互いがどの水準であれば納得できるかを見定めてみましょう。
不動産・住宅情報ポータルサイトLIFULL HOME’Sなら、エリアごとに適した物件を気軽に探せます。スムーズに同棲生活を始めるには、自分たちに合った物件を見つけることが大切です。1LDK以上の、2人入居可能な物件な物件を集めました。同棲にぴったりな物件の中から好みの部屋を見つけて、二人暮らしをスタートさせましょう。
まとめ

- 同居人が無職だからといって、部屋を借りられないわけではない
- 二人暮らしを始めるときは、部屋を借りる初期費用や毎月の生活費、引越し代などを考えておく必要がある
- 生活費の支出項目などを見直して、ある程度の貯金を続けていくほうが安心できる
- 実際に二人暮らしを始めると、生活習慣の違いなどからすれ違いも生まれてしまうので、ルールづくりを行ってみることも大切
- 同棲生活を成功させるためには、情報収集をしっかり行って、お互いによく話し合いながら物事を決めていこう
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