賃貸でも土間付きの物件はあるの？

 

土間というと、昔ながらの日本家屋などにあるものというイメージが強いかもしれません。そのため、土間のある家に住みたいと思ったら、まず注文住宅で土間付きの家を建てるという選択肢を考える人が多いと思いますが、実は賃貸物件でも土間を取り入れている物件はあります。

 

そもそも、「土間」とはどういうものかというと、家の中でありながらも、土足のまま歩ける空間のことを指します。日本は高温多湿ということもあり、昔の家では、湿気から住空間を守るために、居室を地面から一段高くするのが一般的でした。そうした家では、玄関を入ってから居室に上がるまでの中間のスペースとして「土間」が設けられていたのです。土がそのまま露出しているものもあれば、漆喰で塗り固めたものやコンクリート・タイルなどで仕上げることもあります。台所や作業場としても使われていました。

 

最近では、古民家などだけではなく、集合住宅などでも土間のある物件があります。「土間のある物件は築年数が古いのでは？」と不安に思う人もいるかもしれませんが、もともと土間が付いている古い物件をきれいにリノベーションするパターンや、新しい住宅であえて土間を設けている物件などもあります。そのような物件なら、最新の設備がそろったモダンな住宅でありながら、土間のある暮らしが可能になるのです。

土間のある賃貸物件の魅力とは？

 

土間のある暮らしは経験したことがないとあまり想像ができないかもしれませんが、実はさまざまなメリットがあります。

自転車やベビーカーなどをそのまま置くことができる

通常、自転車は外の駐輪場に、またベビーカーなどは玄関に小さくたたんで置いておくことが多いかもしれません。しかし、賃貸のマンションやアパートなどでは玄関のスペースがあまり広くないことも多く、大きなものは置きにくい場合があります。また、屋外の駐輪場では、盗難などのリスクも少なからずあるでしょう。土間があれば、そうしたものを室内に収納しておくことが可能になります。

ガーデニングをするなど、室内でも外の空間のような使い方ができる

土間は土足で上がれるので、外と同じように汚れや傷などに対しても強くつくられており、ほうきなどで簡単に掃除ができます。そのため、土間に鉢植えやプランターなどを置き、庭のような感覚で使うこともできます。天候に関係なく植物の世話ができますし、居室の中が土などで汚れることもありません。

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土間のある賃貸物件を選ぶ際のポイントとは？

 

土間のある賃貸住宅に住む場合、どのような点に注意して物件を選べばいいのか、そのポイントをご紹介します。

室内の保温性をチェック

保温性、つまり寒さ対策ができるかどうかをチェックします。土間は地面と同じ高さにあり、冷えやすいため、たとえば土間のあるリビングだと底冷えする可能性があります。寒さが苦手なら、床暖房がある、土間と居室との間に間仕切りがあるなど、防寒対策ができている物件であればより安心です。

土間の素材を確認する

土間は素材によって特徴が異なります。たとえば、タイルは色や柄のバリエーションが豊富で、ツルツルしていて掃除がしやすいですが、目地（タイルとタイルの間の継ぎ目）の汚れが目立ちやすいところが欠点です。モルタルはセメントと砂を混ぜた素材で、目地がなく無機質でおしゃれな印象ですが、ひび割れをしやすいので注意が必要です。

土間を上手に活用する方法は？

 

 

土間は、工夫次第でさまざまな使い方が可能です。自転車やアウトドアグッズなど、かさばるものを置いておくこともできますし、テーブルや椅子を置いておしゃれな応接空間として使うこともできます。玄関から近く、靴を脱がなくてもいいので、短い時間の来客でもすぐに座ってもらえて、お茶やお菓子を出すのにも便利です。傷や汚れに強いので、子どもやペットの遊び場、DIYや工作をするスペースなどにも適しています。

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まとめ

 

「土間があるのは、古い家」というイメージを持っている人も多いと思いますが、今や土間付きの物件はおしゃれで、さまざまな使い方ができる人気のタイプのひとつです。土間のよさや注意点なども把握したうえで、「自分だったらどんな使い方をするだろう？」と楽しく考えながら物件探しをしてみましょう。

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