最近では賃貸マンションでも宅配ボックス付きの物件が増えてきました。
しかし、まだ一度も利用したことがなければ、便利だとは聞いているものの、意外とどうやって使うのか分からないという人もいると思います。
今回は宅配ボックスの種類からメリット、注意点、実際の正しい使い方まで紹介していきます。
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宅配ボックスってどんなもの?
宅配ボックスは、受取人が不在のときに宅配会社が荷物を配達できる鍵付きの設備で、受取人は帰宅後に宅配ボックスから荷物を受け取ることができます。
マンションなどの集合住宅に多く設置されていますが、最近は分譲マンションだけでなく、賃貸マンションにも宅配ボックス付きの物件が見られるようになりました。
宅配ボックスには、大きく分けて機械式(ダイヤル式)と電気式の2種類があります。まずはそれぞれの特徴を知っておきましょう。
機械式(ダイヤル式)

機械式(ダイヤル式)は、宅配会社が設定した暗証番号をボタンで入力したり、ダイヤルを回して合わせたりすることで解錠するタイプの宅配ボックスです。
暗証番号は、宅配会社がその場で設定する一度きりのもので、受取人は不在票で暗証番号を確認できます。
一般的に宅配ボックス付きの賃貸物件は家賃が高くなりがちですが、機械式の場合は比較的低コストで導入できるため、家賃への影響も低く抑えられる傾向があります。
電気式

電気式は、タッチパネルの操作やカードキー、非接触型の鍵を使って解錠する、近年主流になってきた宅配ボックスです。
オンラインで管理会社とつながっているものも多く、24時間体制で遠隔でのセキュリティ管理が行われているので安心感があります。
荷物が宅配ボックスに届くとメールで通知がくるなど、便利なサービスを利用できることもあります。
宅配ボックスの大きさはどのくらい?
宅配ボックスの大きさは、高さが20cmほどの小さなものから、1mを超える大型のタイプまでさまざまです。
集合住宅では、一般的に3種類ほどの大きさが用意されている場合が多く、荷物の大きさに応じて使い分けます。
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宅配ボックスを利用するメリットは?

宅配ボックスのメリットはたくさんありますが、特に大きな2つのメリットを紹介します。
不在時でも荷物を受け取れる
宅配ボックスの最大のメリットは、不在時でも宅配ボックスに荷物を届けてもらえるため、スムーズに荷物の受け取りができる点です。
不在のせいで荷物を受け取り損ねることがないので、再配達の手配や配達時間まで家で待機する必要もありません。
あらかじめ、配達先を宅配ボックスに指定できる場合もあり、仕事などで帰宅が遅く、留守にしがちだと活用しづらいネットショッピングも気軽に利用できるようになります。
防犯性が高い
対面での荷物の受け取りを避けられる宅配ボックスは、セキュリティ面でのメリットもあります。
近年、宅配会社を装った不審者やセールスマンが訪ねてきてトラブルに巻き込まれるケースも少なくありません。
その点、宅配ボックスは玄関を開けて直接荷物を受け取る必要がないため、一人暮らしの女性や高齢者、小さい子どもがいる家庭にとっては特に安心です。
宅配ボックスで荷物を受け取る場合でも印鑑は必要?
宅配ボックスで荷物を受け取る場合も、基本的に印鑑は必要です。
宅配会社が押印できるよう、あらかじめ印鑑をしまっておけるものや、押印機能が搭載されたものなど、宅配ボックスの種類によって対応方法は変わってきます。
配達済みを証明するレシートが発行される宅配ボックスなどでは、印鑑が必要ない場合もあります。
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基本的な宅配ボックスの使い方

宅配ボックスがどんなものか、そしてメリットを紹介してきましたが、配達から荷物を受け取るまでの流れも気になるかと思います。
以下にそれぞれの大枠の流れをまとめてみました。
配達までの流れ
機械式の場合、宅配会社は荷物のサイズに合致していて、かつ空いている宅配ボックスに荷物を入れ、任意の暗証番号を設定して施錠します。
設定した暗証番号と荷物を入れた宅配ボックスを示す番号を不在票に記入し、受取人の郵便受けに投函します。
電気式の場合、宅配会社は液晶パネルや音声案内の指示に従って届け先の部屋番号など必要事項を入力します。
その後、荷物のサイズに合った宅配ボックスに荷物を入れて施錠を確認し、配達通知書を受取人の郵便受けに投函します。
いずれも、宅配ボックス内に用意された印鑑や押印機能などを利用し、配達が完了します。
荷物の受け取り方
機械式の場合、まずは不在票で荷物が届けられた宅配ボックスの場所と、暗証番号を確認します。
該当の宅配ボックスに取り付けてあるボタンやダイヤルで暗証番号を入力すると、宅配ボックスが解錠されて荷物が取り出せます。
電気式の場合、配達通知書やメール通知などで配達済みであることが確認できたら、宅配ボックスの液晶パネルを使って受け取りの操作を行います。
解錠するには、部屋ごとに決まっている固定の暗証番号を入力する、入居時に配布されるカードキーを差し込む、非接触型の鍵を使って解錠するといった複数の方法があります。
いずれかの方法で解錠すると、荷物の入った宅配ボックスの扉が開き、荷物を受け取ることができます。
宅配ボックスを利用する時の注意点

メリットばかりだという印象の宅配ボックスですが、使用する際にはいくつか注意点があります。
宅配ボックスに入れられないものがある
便利な宅配ボックスですが、どんな荷物でも届けてもらえるわけではありません。基本的に次のような荷物の受け取りはできないため、あらかじめ認識しておきましょう。
- 食材全般(特に生鮮食品や冷凍・冷蔵もの)
- 代金引換や着払いの荷物、貴重品
- 宅配ボックスに入りきらない大きさの荷物
- 宅配ボックスの重量制限を超える荷物
マンションによっては、生鮮食品を受け取れる冷蔵機能付きの宅配ボックスも登場していますが、まだまだ設置数は少ないため、そういった機能・設備が備わっているか事前に確認したうえで利用しましょう。
宅配ボックスに空きがない場合がある
宅配ボックスの数には限りがあるため、空きがない場合は、宅配会社がそのまま荷物を持ち帰ってしまいます。
宅配ボックスをロッカー代わりに占有している住民がいるといったトラブルもあるので、おかしいなと思うことがあったら管理会社に報告しましょう。
あると何かと便利な宅配ボックス。物件探しをするときは、ぜひ宅配ボックス付きの物件を探してみてはいかがでしょうか。
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更新日: / 公開日:2020.05.13










