同棲を始めたいと希望していても、長い目で見てなるべく家賃を節約したいと考えているカップルも多いでしょう。

1人暮らしでは家賃を抑えるべく1Kに住む方も多くいますが、同棲の場合に1Kの部屋に住むことは可能なのでしょうか? 今回は1Kで同棲する方法や注意点について紹介します。
1Kの物件

 

1Kでも同棲をすることは可能ですが、それは希望する1Kの物件の募集条件に“2人以上入居可”とある場合のみです。

 

基本的に1Kの物件は、単身者が暮らすことを想定した構造となっていることが一般的です。2人以上が快適に住める環境を想定していないことや、生活音などの面から、単身者以外の入居は断られることも多いでしょう。

 

そのため、1Kで同棲を希望する際は、まず募集条件をしっかりと見ながら物件を探し、“2人以上入居可”という記載がない場合は、不動産会社を通じて大家さんに確認をしましょう。

 

“2人以上入居可”という記載がない物件にもかかわらず同棲をした場合、契約違反となり、最悪の場合は強制退去となることもあります

 

現在1人で1Kの部屋に住んでいて、その部屋で同棲をスタートしようと検討している場合は、そのまま同棲を始めると契約違反になる可能性もあるので、同棲を始める前に管理会社や大家さんに相談しましょう。

1Kの物件 二人暮らし物件

1Kで同棲するメリット

 

一般的に単身者向けに提供されている1Kですが、1Kで同棲するメリットとは何なのでしょうか?

 

最大のメリットといえば、家賃が抑えられることです。一般的な同棲向け物件だと1LDK以上の広い間取りが多く、その分家賃が高くなる傾向にあります。

 

しかし、1K物件では単身者が住むという前提で、それに見合った家賃設定がされていることも多いため、2人以上が暮らす物件としては家賃が抑えられるでしょう。

 

また、家賃が抑えられるだけでなく、同棲することで家賃が折半できるので、1人あたりの家賃にかかる金額が大幅に抑えられます。

 

そのうえで1人あたりが家賃に割ける金額が大きくなればなるほど、より立地条件のいい物件や広い間取りの物件も検討できるようになるでしょう。

 

1Kは1つの部屋のみの間取りとなるため、家にいる時間は同じ部屋で時間を共有することになり、常に近い場所で過ごすことができます。いつも一緒にいたいというカップルには向いているでしょう。

 

1Kは複数の部屋を掃除する手間がなく、細かなところまで掃除が行き届きやすいでしょう。また役割分担をすれば、毎日の掃除も比較的簡単に済みます。

1Kの物件 新婚・同棲にぴったりな物件
収納スペースが足りないことも

収納スペースが足りないことも

1Kで同棲する際には、メリットだけでなくデメリットもあります。続いてはデメリットとその対策を紹介します。

 

1人暮らしであれば6畳や7畳の物件でも十分に暮らせますが、同棲だと狭く感じてしまうこともあります。

 

同棲目的であれば、10畳以上など広めの部屋を検討するようにし、セミダブルのベッドやそれぞれの荷物を置いても問題ないと思えるくらいのスペースを確保できるようにしましょう。

 

また、家具・家電はなるべくコンパクトなものを選ぶと、スペースを必要以上に取ることなく生活がしやすくなります。

 

1Kはもともと単身向けの構造であることが多いため、2人分の収納スペースは確保しづらいことも多いでしょう。1人あたりが使える収納スペースにも限りがあるため、お互いが買い物をしすぎない努力も必要です。

 

多趣味で物がたくさんある場合などは1Kでの同棲は問題があるかもしれません。部屋が狭くならないように、外部のトランクルームや荷物預かりサービスなどの利用も検討しましょう。

 

ベッドやテレビ台など収納付きのタイプを活用すれば、別途スペースを取らなくても収納スペースを確保することができます。

 

1Kの物件では、お風呂とトイレが一体型となったユニットバス形式であることもよくあるでしょう。ユニットバスの場合、相手が入浴しているときにトイレを使えないなど、使いたいときに使えない不便さを感じることがあります。

 

生活リズムが似ているカップルであれば、ユニットバス物件に比べて家賃は高くなりやすいですが、バス・トイレ別の物件を選ぶことをおすすめします。

 

1Kは1つの部屋で共に過ごすことになるため、1人の時間を確保しづらく、人によってはストレスを感じてしまうこともあります。また、勉強や仕事など、集中して何かをしたい場合も、近くに相手がいると難しい場合もあるかもしれません。

 

そういったことも含めて、プライベートな時間、場所を確保したいという方は、部屋をパーテーションや家具などで仕切ったり、1Kでもロフト付きの部屋を選んだりして、互いが1人になれる空間を確保する工夫が必要です。

 

また、1人で外出してみるなど、それぞれの時間を楽しむ工夫も取り入れることで、2人で一緒にいる時間をより楽しめることもあります。

トランクルームを探す ロフト付きの物件

 

1Kの物件は、同じ部屋で時間を共有する機会も増え、一緒にいる時間を多く持ちたいカップルには満足できるものとなるでしょう。

 

しかし、1Kで同棲に対応している物件は1LDKなどの同棲可能な物件に比べて少ないため、同棲を検討する際は必ず不動産会社に相談するようにしましょう。

1Kの物件 二人暮らし物件 新婚・同棲にぴったりな物件

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