同棲とは、結婚をしていない恋人と一緒に生活をすることを指します。結婚の前段階として始める方も多いようです。

初めて同棲生活をスタートする方にとっては、一人暮らしとはどのように生活が変わるのか、どんなポイントに注意して準備を進めればいいのか分からないかもしれません。

今回は同棲をするメリットから、同棲を始める際に気をつけたいチェックポイントまで紹介します。
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大切な恋人とずっと一緒にいたいという気持ちから同棲生活を始めようと思っている方もいるかもしれませんが、生活を共にするということを、理想だけで続けることはできません。

 

同棲生活がお互いにとって心地よいものとなるよう、まずは同棲するメリットとデメリットについて把握しておきましょう。

 

まず、同棲するメリットとしては、主に以下のポイントが挙げられます。

 

  • 結婚前に生活を共にすることで、結婚後の2人の暮らしがイメージしやすくなる
  • 普段なかなか会えないカップルも同棲することで毎日顔を合わせることができる
  • デートに必要だった交際費や交通費などが抑えられる
  • 2人で家賃や生活費を折半することで、一人暮らしをするよりも出費を抑えられることがある
  • 1人より2人で借りたほうが物件にかける費用を増やすことができ、広めの部屋も検討できるようになる
  • 結婚に向けての貯金や計画がしやすくなる

 

このように、同棲することで基本的に毎日一緒に過ごせるようになり、離れ離れで生活している頃よりも安心でき、よりよい関係を築ける可能性があります。

 

また、経済的な負担も軽減しやすくなり、生活費の工面次第では一人暮らしよりも出費を抑えることができるというメリットが考えられます。

 

一方で、同棲をする際のデメリットとしては以下のようなポイントが挙げられます。

 

  • 生活を共にすることで結婚への意味が見いだせなくなり、結婚のタイミングが分からなくなってしまう
  • 生活スタイルが合わないとストレスを感じることがある
  • お互いの収入に応じて生活費の負担を配分しなければ、どちらか一方に負担が偏りやすくなる
  • 共働きの場合は、お互いの通勤に配慮した沿線やエリアを選ぶのが難しい

 

同棲する場合、ほとんどのことを2人が納得できる形で行っていかなくてはいけないので、何事もしっかりと話し合って決めていくことが大切です。

 

特に、金銭的な問題は不満やトラブルに直結するケースも多いため、共有の財布や貯金を持つ場合は、相手への相談なしに使用せず、2人の共有財産として扱うようにしましょう。

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同棲する際、もともと1人で住んでいたどちらかの部屋でスタートさせる場合は注意が必要です。ワンルームや1K、1DKの賃貸物件の多くは単身者向けのため、そもそも同棲が禁止されている場合があります。

 

また、同棲が可能である“2人入居可”の物件だったとしても、入居者が増える場合は、貸主である大家さんや管理会社に確認しなければなりません。無断で同棲を始めると、契約違反として注意を受け、退去を言い渡される可能性もあります。

 

必ず、物件を借りる際に渡された契約書や規約をよく確認し、同棲が可能かどうかチェックして、事前連絡を忘れないようにしましょう。

 

一人暮らしでも同棲でも同じですが、家を借りると、月々の家賃を支払っていかなければなりません。家賃の負担はどのような割合にするのか、まず話し合うことが大切です。そのうえで、片方が全額負担する場合でも折半する場合でも、お互いが“月々いくらまでなら生活に無理なく支払いができる”といった見通しを立てておくようにしましょう。

 

また、家を借りる際には敷金や礼金、仲介手数料、鍵交換費用、火災保険料、共益費などの初期費用が必要となり、入居日によっては日割り計算などで前払い家賃も必要となる場合があります。さらに、保証人がいない場合は保証会社に支払う保証料も必要です。

 

このように、家を借りて住むにあたり、多くの費用が必要になるため、誰がどのように支払っていくのか、どれくらいなら支払えるのか、契約を考えている住居の初期費用には何がどのくらい含まれ、用意できるのか、よく話し合って計画を立てておくことが大切です。

 

同棲において、生活スペースの広さや間取りは重要なポイントです。

 

国が定める“住生活基本計画における居住面積水準”によると、2人暮らしで最低限必要とされる部屋の面積は1Kや1LDKに多い30m2とされており、さらに豊かな住生活を実現するために必要とされる面積を示した“誘導居住面積水準”において望ましいとされる広さは2LDKなどに多い55m2といわれています。

 

個々のプライベート空間を確保したい方は、2部屋以上ある間取りが望ましいです。ただし2DK以上となると家賃も高いことが多いので予算と相談のうえ、検討しましょう。

 

 

同棲を始めるとなると、家具家電を一新したいと思う方いるでしょう。しかし、家具家電を一度にそろえても限られたスペース内に配置できなければ、購入しても使わない場合もあります。

 

特にベッドは、2人で使用するならダブルサイズ以上を用意すると、大きさ次第では部屋のスペースが大きく埋まってしまいます。まずは冷蔵庫や洗濯機、テーブルといった生活において必要最低限なものからそろえるようにし、生活を始めてから少しずつ必要なものを足していくようにしましょう。

 

引越した際、転入してから2週間以内に住民票を移すことが法的に義務づけられており、届け出をしないと5万円以下の過料規定を受ける可能性があります。世帯主を決める際は“2人とも世帯主として届ける方法”と“どちらかが世帯主になる方法”があります。

 

それぞれ収入があり、生計を立てている場合は、世帯主を別々にしてもいいでしょう。この場合、住民票に相手の名前が載らないので、職場から住民票の提出を求められた場合にも同棲していることは周りに知られずに済みます。住宅手当をもらう予定の方は、世帯主であることが条件となる場合が多いため、注意してください。

 

同棲生活は2人の将来につながるきっかけとなることも多いですが、部屋の広さや生活に必要なもの、経済的なこと、生活の中での役割分担などをしっかりと話し合い、協力し合って同棲生活を送らなければ、ストレスを抱えることにもなりかねません。

 

同棲する際は、快適な生活が送れるよう、お互いの状況や気持ちへの配慮を心がけましょう。

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