結婚を考えているカップルの選択肢の一つに「結婚前の同棲」があります。
交際している男女が一緒に暮らしたいと思うのは自然な気持ちですが、いずれは結婚して一緒に住むのであれば同棲は必要ないのではと感じている人もいるでしょう。
今回は同棲をしようか迷っているカップルに向けて、同棲のメリット・デメリットや、同棲前にしておきたいことなどをご紹介。それぞれのカップルにとって最適な選択のヒントになるよう、同棲にまつわるあれこれを考察します。
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同棲とは? 同居とは違う?

まずは、「同棲」という言葉の意味を確認しておきましょう。
同棲とは「一緒に住む・暮らす」という意味を持つ言葉ですが、中でも「結婚していない男女が一緒に暮らすこと」を指すケースが多いようです。
一緒に住む・暮らすという意味では「同居」と同じですが、同居の場合は、家族あるいは恋人以外の人と一緒に暮らすことを指すときに用います。
恋人関係にある男女が一緒に住むのが「同棲」、それ以外の人と住むのが「同居」と理解して問題ないでしょう。
みんなの同棲の目的・きっかけ
世の中のカップルは、どんなことをきっかけに同棲を始めているのでしょうか?
『LIFULL HOME’S(ライフルホームズ)』が、「現在同棲している」もしくは「ここ3年以内に同棲したことがある」という20代から40代の男女481人に聞いたアンケート結果(2016年実施)をご紹介します。
同棲のきっかけ1位は「結婚を意識するようになった」(31.6%)、2位は「とにかく常に一緒にいたかった」(26.8%)、3位は「家賃がもったいないと思った」(18.1%)という結果でした。
結婚前の準備として同棲を始めたカップル、一緒にいたいという気持ちに従って同棲をスタートしたカップル、現在または将来の経済面を考慮して同棲を始めたカップルが多いことが分かりますね。
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結婚前の同棲ってどう? メリットとデメリット
では、結婚前の同棲はカップルにどんな影響を与えるのでしょうか。
同棲のメリットとデメリットの両方を見ていきます。
同棲のメリット

同棲するとこれまで知らなかった相手の一面が見え、より相手を理解することができます。自分とは違う習慣や価値観を発見したとき、それをどう受け入れていくか、相手と自分のズレをすり合わせていく期間でもあります。また、相手を知ることで、これまで意識しなかった自分のクセが見えてくることも。自分を知るよい機会にもなるでしょう。
一緒に暮らすという点では結婚と同じですが、同棲と結婚は責任の大きさが異なります。同棲は「もしもの場合は別れるのも選択肢」と、ある程度気持ちに余裕を持てるため、課題が生じたときに比較的リラックスして対処できるよさがあります。しかし結婚となると、その責任の大きさゆえに問題が深刻化しがちです。これらを踏まえると、同棲は結婚前に相手を理解することで予想外の失敗を回避する、結婚相手として適切かを見極めるために有効な方法と言えるでしょう。
また、一人暮らし同士のカップルの場合は、同棲することで貯金がしやすくなるのも大きなメリット。家賃や水道光熱費などを折半すれば浮いたお金を貯金に回せ、将来に備えられます。
同棲のデメリット

一方、デメリットにはどんな点があるでしょうか。まず一つは、「結婚が遅くなる」人もいるという点です。また、本来結婚で得られるはずの親密感や充実感を同棲によって得られてしまうため、結婚意欲が湧きづらくなる傾向も。「プロポーズのタイミングが難しい」という声も聞かれます。
もう一つは、「結婚の可能性が低くなる」ケースがあることです。前述のように、同棲の場合はいつでも関係を解消できるため、結婚に至らないケースもあり得ます。また、覚悟を決めて結婚すれば乗り越えられる問題も、同棲では逃げ道がある分、問題のまま終わってしまうことも考えられます。実際に先ほどご紹介した調査では、「だらだらしてしまい結婚が遠のく」「結婚に踏み切れない」という意見も挙がりました。
このように、よりよい結婚をするために始めた同棲が、デメリットに転じることもあるのです。
デメリットを回避するために事前にできる対策とは?

同棲のデメリットをできる限り回避するために、事前に決めておきたいことをご紹介します。
期間を決める
同棲の居心地のよさに安住して結婚が遠のくリスクを回避するために、事前に同棲期間を決めておくのも一つの方法です。半年、1年、3年など、カップルごとに適切な期間を定めましょう。生活にメリハリも生まれます。
お金の負担割合・管理方法を決める
結婚の際にはきちんと決める人が多くても、同棲の場合はあいまいにしがちなのがお金の管理。一緒に暮らすのは結婚も同棲も同じです。生活費をどのくらいの割合で負担していくか、その管理方法はどうするかを事前に決めておくことが大事です。
家事分担を決める
同棲の場合はお互いに仕事を持っているケースが多いですから、家事分担を決めてどちらかに負担が偏らないよう配慮する必要があります。とはいえ、初めての同棲ではわからないことばかりです。同棲後も都度見直していくとよいでしょう。
2部屋以上ある物件を選ぼう
仲のよいカップルでも生活をともにすればケンカすることもあるはずです。そんなときにあるとよいのが一人になれる空間です。1DKや1LDK、2K以上の部屋を借りて、クールダウンできる空間を確保するとよいでしょう。同棲を成功させるコツでもあります。
新婚・同棲にぴったりな物件 二人暮らし物件 賃貸物件を探す同棲をおすすめできる人とは?
結婚前の同棲にはメリット、デメリットの両方があります。同棲のよい部分を生かし結婚につなげるためには、目的を持って同棲に臨むことが大切です。
「結婚相手としてどうかを見極めたい」「結婚に備えてお金を貯めたい」など、結婚に結びつくはっきりとした目的意識がある人は、同棲によるメリットが大きいもの。二人の間に生じるさまざまな課題もクリアしやすくなるはずです。
まとめ
結婚を意識して同棲を始めるカップルが多い
同棲は結婚相手を見極めたり、予想外の失敗を回避したりするために有効
同棲することで貯金をしやすくなる
同棲することで結婚が遅くなる、結婚の可能性が低くなることがある
同棲前に、同棲期間、お金の管理方法、家事分担を決めるのがポイント
同棲するなら2部屋以上ある物件がおすすめ
更新日: / 公開日:2019.11.11










