仲介手数料は基本的に法律によって決まったルールがある

仲介手数料に関する取り決めは”宅地建物取引業法”に記載があります。不動産会社が受け取ることができる仲介手数料は「賃料の1ヶ月分以内」が上限として定められています。不動産の売買契約の際の仲介手数料とは少し異なりますので、注意するようにしましょう。

また、この賃貸の仲介手数料に関しては細かい条件があります。
・貸主と借主それぞれから受け取る仲介手数料は賃料の半月分以内とする
・ただし、”依頼者の承諾”があればどちらか一方から賃料の1ヶ月分以内を受け取ることができる。

つまり、原則として借主が支払う仲介手数料は賃料の半月分以内ということ。ただし、依頼者の承諾があれば、賃料1ヶ月分以内までとなります。
依頼者の承諾というのは、借主の了承ということになりますので、もし借主が承諾した場合は大家さんか借主のいずれかが賃料1ヶ月分以内の仲介手数料を支払うこともあると解釈することができます。

仲介手数料の相場とは

仲介手数料の相場は家賃の0.5〜1ヶ月分+消費税が目安となります。
家賃別に以下の表にまとめると以下のようになります。


※消費税8%で計算

家賃仲介手数料(0.5ヶ月分の場合)
※消費税8%込み
仲介手数料(1ヶ月分の場合)
※消費税8%込み
30,000円16,200円32,400円
50,000円27,000円54,000円
70,000円37,800円75,600円
100,000円54,000円108,000円

相場は0.5~1ヶ月ですが、法律上は「賃料の半月分以内」ということで、物件によっては仲介手数料が無料に設定されているお得な物件もあります。
では仲介手数料なしの物件はどのくらいあるのでしょうか。人気のエリアに注目して調査してみました。

◎東京エリア 人気1位「吉祥寺駅」エリアの状況
総物件数:3518件
仲介手数料なし物件数:160件
※2018年12月時点


吉祥寺駅周辺の総物件数に対して約4.5%の物件が仲介手数料なしという結果になっています。調査対象の不動産会社を変えると多少の変動があるかもしれませんが、やはり多くの物件が仲介手数料を支払う必要があるようです。

例えば賃料が10万円のアパートを借りる初期費用として必要になるお金を計算してみると、敷金・礼金が賃料の2ヶ月分、前払いする賃料2ヶ月分、さらに仲介手数料も賃料の0.5〜1ヶ月分となり、合計で賃料約5ヶ月分の45〜50万円を用意しなければならないということになります。

仲介手数料を抑えられるケースとは

 仲介手数料の相場

仲介手数料は不動産会社にとって大事な収益になるため、上限ギリギリに設定されることがほとんどであるということがわかりました。では、どのような場合に仲介手数料を抑えることができるのでしょうか。

パターン1:不動産会社が貸主の場合の物件に決めた場合
不動産会社が管理している賃貸物件の場合は、貸主が会社になるため仲介手数料が発生しないケースがあります。主に物件の管理を行っている不動産会社は大家さんが支払う物件管理手数料が利益となるため、仲介手数料を必要としないケースがあるようです。


パターン2:大家さんと直接契約する場合(間に不動産会社が入らないケース)
大家さんが直接管理している賃貸物件もあります。その場合、間に入る不動産会社がいないため、仲介手数料は発生しません。


パターン3:大家さんが早くこの物件を借りる人が現れてほしいと思っている場合
駅から遠いアパートや古いアパートなど、入居者がなかなか現れない賃貸物件に関しては、大家さんが仲介手数料を全額あるいは半額負担してくれる可能性があります。

この場合、ネット上の広告で初めから「手数料無料」や「賃料の0.5ヶ月分」になっていることもありますので、検討してみてもいいでしょう。一方で、値引きするということは何か理由があると思われますので、じっくりと内見して物件を選ぶことをおすすめします。


仲介手数料を抑えられるパターンについてまとめてみました。少しでも初期費用を抑えたいと思っている方は、敷金や礼金だけではなく仲介手数料にも注目してみてください。

仲介手数料の交渉は無理せず相談してみよう

仲介手数料は、法律で「貸主と借主から賃料の半月分ずつ」と基本的には決められていることがわかりました。しかし、実際は借主が賃料の0.5〜1ヶ月分を契約時に支払うケースが多いです。

仲介手数料を抑えるには、手数料が低額に設定されている物件を探すほかに、不動産会社や大家さんと交渉するなどの手段があります。一方で、不動産会社の方も家探しに協力してくれる強い味方であることは間違いありません。無理な交渉はすべきではないでしょう。また交渉がうまくいった後に断るのもNGです。借りたいけど予算がどうしても合わない物件に対して、あくまで誠実な姿勢で事情をお伝えし、相談してみることをおすすめします。

全国の賃貸を探す家賃相場を調べる