「引越しはしたいけれど、予算があまりない」という方は、少なくないのではないでしょうか。
予算を抑えて物件を検索していると、築年数の古いアパートも候補として浮上してきますが、今までそういった物件を借りたことがない人にとっては、どんな住み心地か分からず不安に感じているかもしれません。
そこで今回は、築年数の古いアパートを借りる際に注意したいポイントや、古いアパートのメリット、そして良質なアパートを見分けるためのポイントなどについて解説します。
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築年数の古いアパートの一般的なイメージとは

築年数が古いアパートというと、みなさんはどんなイメージをお持ちでしょうか?
・汚そう
・見た目が古めかしい
・耐震性能に不安を感じる
一般的には、こんなイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。いずれにしても、漠然としたネガティブなイメージがあるかもしれません。
では、実際のところ、築年数の古いアパートには具体的にどんな特徴があるのでしょうか。
古いアパートのデメリットとは

築年数が古いということは、最近の新しいアパートに比べるとさまざまな部分で性能が異なります。中でも、主なデメリットとしては以下の通りです。
防音性能が低い
古いアパートは木造であることが多く、どうしても音や振動を通しやすい素材のため、一般的に防音性能については期待できません。
最近のアパートであれば、遮音ボードを入れるなどの一定の防音対策がされているケースもありますが、古いアパートについては、そういった防音対策がなされていない可能性が高いため、多少の音や振動については許容する必要があります。
断熱性能が低い
古いアパートは室内の気密性が低い場合もあり、その場合エアコンを使用した際の熱効率が、最近のアパートや鉄筋のマンションなどに比べると低くなってしまいます。
そのため、古いアパートを借りる場合は、冷暖房費がかさむことを考慮した方がいいでしょう。
設備が古い
築年数が古いということは、すなわち室内の設備も古くなっている可能性があります。
物件によっては、設備が交換されているケースもありますが、次の設備についてはサイズや仕様の問題で、古いままになっている可能性が高いため注意が必要です。
浴室がバランス釜
1990年代以前のアパートに多いのが、バランス釜です。湯沸かし用の釜が浴槽の横に並べて設置されるタイプのため、浴槽が正方形の小さな形になってしまうという欠点があります。
また、リフォームにもそれなりの費用がかかるため、古いアパートの場合は、浴室がバランス釜のままになっているケースが多いのです。浴室がバランス釜の際、台所に給湯が無い場合もあります。台所でお湯を使いたい人は、確認した方がいいでしょう。
洗濯機置場のサイズが合わない
古いアパートでも、室内に洗濯機置場用のスペースや、洗濯機設置用の防水パンが設置されている物件があります。
ただ、古いアパートの場合は、洗濯機置場のサイズが、昔の横長な「2層式洗濯機」にあわせて作られているケースが多く、最近の全自動洗濯機やドラムロール式洗濯機が設置できないことがあるため注意が必要です。
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古いアパートのメリットとは?

古いアパートを借りる場合に注意した方がいいポイントを見てきました。では、古いアパートを借りることのメリットはどのような点なのでしょうか。
リノベーション物件
ある程度築年数が古い物件になってくると、大家さんが思い切ってリノベーション(大規模リフォーム)をして、室内がフル改装されているケースがあります。
通常は、募集図面やネット広告などにもリノベーション済みの表示がされていますが、不動産会社の情報もすべてが網羅されているとは限らず、中には古いアパートの中にリノベーション物件が紛れ込んでいることもあります。そのため、古いというだけで敬遠するのではなく、条件に合う物件が見つかったら積極的に内見してみましょう。
家賃が安い
古いアパートは近隣相場に比べて家賃が低く設定されていることが多いため、予算を抑えて引越しをしたい人には検討の価値があります。また、古いアパートは畳の和室で押入れがあるタイプのものもあり、最近の洋室のアパートよりも、室内が広かったり、収納が多かったりすることもあります。
そのため、家賃を安く抑えたい人はもちろんのこと、低予算で広めの部屋や収納が多い部屋に住みたい人は、古いアパートを選択肢に入れて検討するとよいでしょう。
耐震補強工事がされている
1981年より以前のアパートについては、耐震基準が改正される前に建てられているため、耐震性能に対するリスクがありますが、物件によってはすでに耐震補強工事が施されている物件もあります。
耐震補強工事がされていれば、地震に対するリスクについては最近建てられた物件とほとんど変わらないため、築年数が古くて家賃が安くなる分、お得感が出てくるでしょう。
よい物件にめぐり合うポイントは、築年数だけで判断しないこと

築年数は物件を取捨選択する際の、重要な要素の1つであることは間違いありませんが、築年数が古いというだけで、「汚い」「不安」といったネガティブなイメージを持つ必要はありません。
古いアパートには今回ご紹介したような、意外なメリットがあったりしますので、家賃や立地などの条件が合致する場合は、古くても積極的に内見して、築年数以外の情報も含めて総合的に判断することが重要です。
・古いアパートは「防音性能」「熱効率」「設備面」などに一定のリスクがある
・古いアパートでも、リノベーションがされていたり、家賃が相場よりも安くて広いといった意外なメリットもある
・築年数だけで判断をせず、積極的に内見をした上で、総合的に判断することが良い物件にめぐり合うポイント
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更新日: / 公開日:2018.11.29









