ワンルームとは賃貸物件でよくみられる、一人暮らしに向いた間取りのひとつで、1Rと表記されることもあります。比較的コンパクトな広さの部屋も多いですが、中には広めの部屋もあります。
今回は、ワンルーム物件の特徴や、広めの部屋の使い方のポイントについてご紹介します。
広めのワンルーム物件ワンルームの物件
ワンルームとは

ワンルームとは
ワンルームとは、キッチンスペースが仕切られていない、居室が一部屋だけの間取りを指します。トイレや浴室を除くと、ドアや間仕切り壁はありません。
キッチンスペースが仕切られて独立している間取りは「1K」です。ワンルームは実は和製英語で、「1R」と表記されていることもあります。
ワンルームの中でも広めの部屋は、スタジオタイプと呼ばれています。
もともとは、ニューヨークなどにあるような100m2以上の撮影スタジオのように広い、間仕切りのない間取りを指しますが、日本でスタジオタイプというと、30m2~50m2程度の広さの部屋が多いです。
ワンルームのメリットやデメリット

ワンルームの賃貸物件は18m2~25m2程度の部屋が多く、家賃が安いことがメリット。また、部屋が仕切られていないため、住まい全体まで光が広がりやすく、部屋が広く感じられます。
玄関を開けてすぐが居室部分なので、部屋を仕切るドアもないため、ドア前の開閉スペースを気にする必要がなく、家具配置がしやすいなど、限られた面積を有効に使いやすい間取りです。
一方で、ワンルームは玄関を開けると、部屋が丸見えになってしまうことがデメリット。ただし、同じワンルームでも間取りによって、玄関からの見えやすさには違いがあります。
たとえば、玄関を開けて片側にキッチン、反対側にトイレや浴室が並び、廊下のようなスペースの奥が居室となっている間取りなら、玄関から見えることは気になりにくいです。
また、玄関などのスペースも含めて一室になっているため、冷暖房効率が悪いこともデメリット。
キッチンが居室と同じ空間にあるため、料理をしたときに臭いがこもりやすかったり、冷蔵庫のモーター音が寝るときに気になったりすることもあります。
一人で部屋にいる分には問題はありませんが、友人などが遊びに来た際には、トイレや入浴の音が気になりやすいです。
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広めのワンルームの使い方のポイント
ワンルームは一部屋で、料理をしたり、食事をしたり、くつろいだり、あるいは仕事をしたりと、多用途に使います。25m2以上あるような広めのワンルームを使いやすくするには、ゾーニングをするのがポイント。
(ゾーニング:お部屋の空間をどんな用途に使うか決め、区分すること)
広めのワンルームは開放感がありますが、ベッドまで他人に見られるのが気になる場合は、幅を取らない間仕切り家具などで仕切ると、寝室として使うスペースを仕切れます。
また、開放感を残しつつ、ゆるやかにベッドスペースをゾーニングしたい場合は、メッシュ状の吊り型のタイプや置くタイプのパーティション、オープンラックやリビングボードで仕切るという方法があります。

料理をする人はキッチンカウンターを置くのがおすすめ。
キッチンスペースを仕切ることで、来客時に調理中の状態が見え過ぎるのを改善したり、あるいは、一緒に料理をするときの調理スペースとして活用できたりするので便利です。
また、リビングやダイニングとして使う部分にはラグを敷くという、ゾーニング方法もあります。
ワンルームはインテリアに使用している色数が多いと、雑多な印象になりがちです。木製の家具は色をそろえて、インテリアに使用するカラーは3色までに抑えるとまとまりのある空間になり、すっきりとして見えます。
家具配置がしやすい物件を選ぼう

ワンルームは生活のすべてを一室で完結するため、家具の配置の仕方を工夫することで、暮らしやすさが変わってきます。
また、同じ広さのワンルームでも、長方形や正方形など部屋の形状、あるいは、玄関やキッチンの位置といった間取りの違いによって、部屋の使いやすさには違いがあるため、物件探しをする段階で間取りにこだわって選ぶことが大切です。
内見に行って気になる物件に出会えたときは、部屋のサイズを測り、家具配置をしやすいかどうか検討してみてください。
・ワンルームはキッチンスペースが仕切られてなく、居室が一部屋だけの間取りのこと。
・ワンルームは開放感があるなどのメリットがある一方で、冷暖房効率が悪い、キッチンの臭いが充満しやすいことなどがデメリット。
・広めのワンルームは、ベッドスペースなどをゾーニングすると使いやすい。
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更新日: / 公開日:2018.08.09









