転職や就職、入学などをきっかけに短期間で引越しをする必要に迫られたとき、何から準備を始めればよいのでしょうか。今回は、引越しまでの段取りを整理するとともに、短期間で引越しをするためのポイントをまとめました。
賃貸物件を探す家賃相場を調べる引越し料金の見積もりをする

引越しにおいて時間を要するのは物件探しです。
インターネットで探したり、不動産会社に直接足を運んだりして、気になる物件が見つかったら内見をします。
なかなか気に入る物件に出会えなければ、何度も不動産会社に通い、内見を重ねます。

晴れて借りたい部屋が見つかったら申込みを行い、審査に通ると契約をするというのが、一般的な流れです。

 

 

引越し先が決まったら、次は引越し会社選びです。
引越し費用を抑えるためには、複数の引越し会社に見積りをとって比較し、依頼先を決めたいところ。

しかし短期間で引っ越す場合には、見積り依頼に多くの時間を費やしにくいものです。
また、引越しまでの期間が短い場合、仕事などが忙しいと荷造りの時間を確保できるかどうかも懸念されます。

 

引越し日が決まったら、電気やガス、水道、インターネットなどの解約や移転の手続きも進めていきます。

賃貸物件に居住している場合は、旧居の解約手続きも必要です。
引越し前に旧居の市区町村の役所で転出(転居)届を提出し、引越し後に新居の市区町村の役所で転入届を提出します。

まずは不動産情報サイトで物件探しをスタートしておくことがポイント。
不動産情報サイトによっては、通勤・通学時間をもとに賃貸物件を検索できるサービスを提供しているので、複数のエリアや条件から検討していくことができます。
インターネットで情報収集を行い、希望するエリアの家賃相場や予算内で物件を借りられる条件を把握しておきましょう。

短期間で引越すためには、いかに効率よく理想の賃貸物件を見つけるかが鍵になります。希望条件が明確になっていない場合や、反対に条件を絞り込み過ぎてしまっている場合も、物件が見つかりにくくなりがちです。

 

勤務先や学校などへの通いやすさをもとに、希望するエリアを決めて、家賃や間取り、広さ、最寄り駅からの距離などの希望条件を決めておくとスムーズです。ひとつの駅の周辺エリアに限定してしまうと、エリアによっては物件が限られてしまいます。例えば「○○線で○○駅~○○駅の間」といったように範囲を広げると見つけやすくなります。また、希望条件には優先順位をつけて、譲れる条件と譲れない条件に分けておきましょう。

 

希望条件の優先順位を決めて物件を絞り込めるようにしておきましょう

希望条件の優先順位を決めて物件を絞り込めるようにしておきましょう

短期間で引越しをする場合、仕事や学校、バイトなどが忙しいと、引越し会社とのやり取りに多くの時間を割くのは難しいものです。

 

そこで利用したいのが、一括見積もりやWeb予約といったサービス。
引越し会社の一括見積もりサービスは、インターネットで複数の引越し会社に見積もり依頼ができるサービスで、見積もりをもとに料金や条件を交渉することが可能です。
ネット上で料金やサービス内容、口コミなどから比較して、予約申し込みまでできるWeb予約サービスもあります。

引越しまでに荷造りの時間がとれない場合は、引越し会社の荷造りサービスを利用する方法もあります。荷造りサービスは、当日や前日に専門のスタッフが梱包を行うもので、事前に梱包をする時間を確保しておく必要がなくなります。
引越し後の荷解きの時間も省きたい場合には、開梱サービスも利用するとよいでしょう。

 

 

賃貸物件を探す 家賃相場を調べる 引越し料金の見積もりをする

旧居も賃貸物件の場合、短期間での引越しにおいては解約のタイミングに注意しましょう。引越しをすることを決めたら、契約書で解約通知から解約までの期間と解約通知の方法を確認しておきます。

 

多くの賃貸物件では、途中解約は1ヶ月前に通知する契約になっていますが、2ヶ月前までという物件もあります。
1ヶ月前に解約を申し出る契約になっている場合、解約通知の20日後に引越しをしても、1ヶ月後までの家賃を日割りで支払うことになります。
とはいえ、引越しを決めた段階で解約通知を行ってしまうと、万が一、退去日までに新居が決まらなかった場合、住む場所に困ることになりかねません。
家賃を二重に支払う期間はなるべく短くしたいところですが、解約通知を行うのは新居が決まった後にするなど、タイミングには留意しましょう。

 

旧居の解約と、新居への入居のタイミングは上手に計画しましょう

旧居の解約と、新居への入居のタイミングは上手に計画しましょう

また、解約通知の方法も、書面を郵送やFAXで送付する、電話するといった方法があり、契約に基づいた形で行う必要があります。郵送やFAXの場合は、解約通知の到着の確認を入れる、電話の場合はメールも入れておくといったように、間違いなく解約通知が受領されるように確認を行うことが大切です。

昨今ではさまざまなネットサービスがありますが、物件探しや引越し会社選びも同様です。インターネットで物件情報を収集したり、引越し会社へ見積もり依頼をしたりするなど、ネットを上手に活用することで、引越しまでの段取りをスムーズに進め、準備期間を短縮することにつながっていきます。また、スマホを利用して、通勤や通学の時間を引越しの準備に充てることも可能です。

●まとめ●
・不動産情報サイトやアプリで賃貸物件の情報収集をし、希望条件を整理しておくと、物件探しをスムーズに進められる
・引越し会社は一括見積もりやWeb予約を利用すると、効率よく比較検討ができる
・旧居も賃貸物件の場合は、解約通知のタイミングや方法に留意する

 

賃貸物件を探す 家賃相場を調べる 引越し料金の見積もりをする

更新日: / 公開日:2017.12.12