初めての一人暮らしや家族の引越しで、賃貸物件を探す時の基準はさまざまです。

一般的には、家賃や部屋の広さ、間取り、風呂・トイレは別、独立洗面台など優先順位を決めて、不動産会社と相談していくことが多いでしょう。

その中でも欠かせないのは、徒歩所要時間です。最寄り駅からの距離がどれくらいかによって、家賃も大きく変わってきます。

そもそも徒歩所要時間とはどうやって決められているのか、また、徒歩所要時間が短い場合と長い場合のメリット・デメリットについて解説していきます。

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不動産会社の説明では駅から5分と掲載している物件でも、いざ内見に行ってみると5分以上かかったという経験をした人も多いのではないでしょうか? 5分という時間は、実は不動産業界の中で決められたルールを基に算出されています。

 

不動産用語に“徒歩所要時間”という言葉があります。賃貸物件などの宣伝に書かれている物件から、最寄り駅などに徒歩でかかる時間のことです。

 

算出基準は、“徒歩1分=80m”です。歩く早さは、女性がハイヒールを履いて歩く早さを基準にしています。端数は切り上げとなります。

 

例えば600mは80で割ると7.5となるので、徒歩所要時間8分です。また、直線の距離ではなく、道のりで測ります。ただし信号や踏切などでの待ち時間は含みません。

 

物件を決める時に利用者が公正に物件を判断できるよう、このように明確な基準が決められているのです。ただし、子どもと大人、そして男女差など、歩く歩幅や速度は個人で異なるので、あくまでも目安としての時間と考えると良いでしょう。

実際には信号や踏切、坂など他の条件も入るので確認が必要です

 

みなさんは不動産を探す時に、徒歩所要時間何分ほどで探しますか?

 

多くの場合、5分から10分くらいの立地の物件に人気が集まります。逆に5分以内だと家賃が高いケースがほとんどです。また、15分となってくると少し遠く感じるようです。

 

不動産ポータルサイトでは、徒歩所要時間は最大20分以内となっていて、あとは指定しないという選択になります。20分以上は歩いていくよりもバスや自転車などを利用する距離と言えます。

 

徒歩所要時間が短い物件のメリットは、なんといっても“利便性”です。徒歩所要時間が短いほど、通学や通勤の時間は短くなります。さらに、駅周辺には商店街や大型スーパー、銀行や病院、そして公的施設が集中するため便利に暮らせます。

 

便利でも居住環境として適切か、自分のライフスタイルに照らし合わせて考えてみましょう。

便利でも居住環境として適切か、自分のライフスタイルに照らし合わせて考えてみましょう

 

しかし利便性がある反面、騒音や空気の問題には注意が必要です。主に都会の駅周辺は人も車も多い事が多いので、人の声や自動車・バイクの音などの騒音によって、静かな環境ではなくなるかもしれません。

 

加えて、排気ガスなどで空気も良くない場合もあります。病気の人や小さい子どもが家族にいるのであれば、あまり適した環境ではないかもしれません。また先ほどもふれましたが家賃が高いケースがほとんどです。

 

一方で、徒歩所要時間が長い物件のメリットは、落ち着いた生活環境と言えます。

 

駅周辺の繁華街から10分ほど歩けば、閑静な住宅街になり、公園など緑化されている場所も増えてくるでしょう。休みの日はゆっくり散歩するなど穏やかな生活が送れます。

 

また、通勤・通学には時間がかかりますが、毎日必然的にある程度の距離を歩くことになるため、運動不足の解消にもつながります。

 

閑静な住宅街を選んだ場合、便利さについて問題ないか検証しましょう。

閑静な住宅街を選んだ場合、便利さについて問題ないか検証しましょう

 

デメリットは、不便さです。スーパーが近くにないこともあるでしょう。

 

買い物で荷物を運ぶのに、毎日10分以上歩くのは一苦労です。日々の買い物の苦労は、住む前には気にならなくても、いざ住み始めると辛くなる可能性もあります。小さい子どもがいるとさらに大変です。

 

また、バスを使う場合は、その都度お金がかかってしまうため、生活に打撃を与えかねません。ただ最近では宅配での便利なサービスも増えているので、上手に使うことでデメリットな点を払拭できるかもしれません。

 

徒歩所要時間のメリット・デメリットを挙げましたが、どちらが良いかは一人暮らしとファミリーでも異なります。物件検討時には、優先順位を設定して決められると良いでしょう。

 

そして、徒歩所要時間の最大の違いは“家賃”です。同じような間取りの部屋でも、駅の周辺は地価が高いため、最寄り駅から5分と15分では1万円くらい変わってくることもあります。

 

何よりも安さを優先するのであれば、徒歩所要時間が長い方が、納得できる家賃の物件が見つかりやすいのです。

 

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徒歩所要時間の長さによりメリット・デメリットを解説してきましたが、実際に歩いてみないと分からないこともあります。

 

例えば、信号や踏切が多いと、表記されている時間とは異なってきます。通学・通勤時間は電車の本数も多いため、踏切があると数分待たされることもあるでしょう。

 

物件を契約する前に、内見だけではなく、実際に住むイメージをもって周辺を歩いてみることがおすすめです。

 

実際に歩いてみて初めて分かることもあります。

実際に歩いてみて初めて分かることもあります

 

引越し先が遠方で、下見もじっくりできないという人はGoogle(グーグル)マップを活用してみてください。

 

ルート検索の時間は正確と言われているので、物件に記載のある徒歩所要時間と合わせてチェックしましょう。また、ストリートビュー機能を使えば、周辺の様子も見られるので、街のイメージもある程度把握できます。

 

住んでみてから想像と違い、数ヶ月で引越しとなるのは残念なことです。そのような事態を回避するためには、インターネットも活用しながら、できる限り事前のリサーチをしておくと良いでしょう。

 

Googleマップなど、事前にネットで確認できる情報もあります。

Googleマップなど、事前にネットで確認できる情報もあります

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更新日: / 公開日:2017.09.07