“トイレ”は誰もが毎日使用する設備。清潔で快適な空間を維持するためには日々の清掃も重要ですが、築年数によってはリフォームを視野に入れてもよいかもしれません。そこで今回は、リフォームする際のタイミングやメリット、安全で快適な設備選びのポイントなどを確認してみましょう。
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トイレの寿命は?
まず、トイレの寿命はどれくらいなのでしょうか。一般的な便器は陶器製のため、割れたり欠けたりしない限り、数十年以上使い続けることが可能です。ただし、内部の部品やパッキンなどは消耗品であり、配管部分の劣化は考えられます。
また、便器の表面に細かな傷ができることで、汚れが付きやすい・落としにくいという不具合が生じてくることもあります。
そのほか、トイレの室内が寒い・狭いといった使い勝手の悪さを感じるようになったら、リフォームの時期かもしれません。トイレは毎日使用する設備なので、使い勝手が向上するリフォームを行えば満足度も高いでしょう。

リフォームを行うのに適切なタイミングは
いつなのでしょうか
掃除のしやすい清潔なトイレにリフォーム
トイレで気になるポイントといえば、汚れや臭いの問題でしょう。
古いタイプの便器は、便座の裏や便器のふちなど、くぼみが多く複雑な形状をしています。そのため見えない部分に汚れが溜まりやすく、きれいに掃除しているはずなのに臭いがするというケースも多いです。
近年のトイレはつなぎ目やくぼみを極力なくした、掃除のしやすいデザインが多いです。また、表面を特殊な素材でコーティングすることで、汚れが付きにくく落としやすい製品も増えてきました。
なかには、中性洗剤をセットしておくと、水を流すたびに自動的に掃除を行うトイレも登場しています。

掃除がしやすく清潔さを保ちやすいトイレへの
リフォームを考えてもいいでしょう
壁や床も高機能化
近年はトイレの壁材や床材にも機能性やデザイン性の高い製品が続々と登場しています。トイレの床は、耐久性や掃除のしやすさを最優先したい場所のため、つなぎ目がなく水分を吸収しない、クッションフロアがおすすめです。デザインの種類も豊富で、リアルなタイルやフローリング柄の製品もあります。
壁紙や壁材は防臭・調湿機能を持つ製品がおすすめです。調湿壁材は、湿度が高いときには水分を取り込み、乾燥したときに放出する特徴を持ちます。空気中に水分が多いと臭いを感じやすくなるため、トイレの防臭に効果的です。
トイレのリフォームでエコ・節水効果
トイレは、浴室に次いで水の使用量が多い設備ですが、近年は節水化が進んでいます。
水洗トイレが普及した1970年代、1回の洗浄に必要な水の量はおよそ13リットル。1990年代には8リットルとなり、2006年以降に販売されたトイレの多くは6リットル以下の洗浄水量となりました。
初期のトイレに比べると約60%の節水効果です。洗浄水量13リットルのトイレを6リットルの製品にリフォームした場合、4人家族であれば年間およそ4万5,260リットルの節水となり、約1万2,000円の水道代が節約できます。
※出典:一般社団法人 日本レストルーム工業会 トイレナビ「大便器の節水・CO2削減」

トイレの機能も日々進化しています
節水化が進んだこともあり、近年はタンクのない“タンクレストイレ”が主流となっています。
タンクレストイレを選択すれば、空間が広くなる分収納を確保できるため、掃除道具や洗剤、予備のトイレットペーパーなどをすっきりと仕舞うことが可能です。ただし、タンク上部の手洗いがなくなるので、別途手洗い器を設置する必要があります。

タンクがないだけで大分空間が広がります
物件を探す 無料でリフォームについてオンライン相談するバリアフリーリフォームでトイレを安全に
高齢者には、トイレのバリアフリーリフォームがおすすめです。
廊下との段差をなくし、手すりを設置してトイレを安全にしましょう。立ち上がりを補助するために、昇降機能を持たせた便座もあります。
今は手すりの必要がないシニア世代でも、将来的にいつでも設置できるよう壁に補強下地を入れておくのもおすすめです。
また、高齢者にとっては冬場の寒さが厳しいトイレも要注意。
暖かい部屋と寒いトイレの温度差によって血圧が急激に変化し、心筋梗塞や脳卒中で倒れることがあるからです。
また、トイレの回数を減らすために尿意を我慢したり、水分の摂取を減らしたりして健康を損ねるケースもあります。このような健康被害を予防するためには、断熱工事や床暖房の採用がおすすめです。
リフォーム中はずっとトイレが使えないの?
トイレリフォームの不安として“トイレが使えなくなること”が気になる人も多いのではないでしょうか。かつては便器を交換するためには床下の配管を交換する工事が必要で、何日かトイレが使えないこともありました。近年はリフォーム用の部材が多く登場しており、便器を新しくするだけであれば、半日〜1日ほどで完了します。ただし、高齢者や小さな子どもがいる家では、家以外でトイレが使用できる場所を確認しておくほうが良いでしょう。
もちろんリフォームの内容によって工期は変わりますが、トイレが使えない期間を最小限に抑えた計画を立てるのが一般的です。工期が長い場合は、リフォーム会社が仮設トイレを用意してくれる場合もあります。見積もりの際に、トイレが使用できない期間がどれくらい発生するのかも確認しておきましょう。
・トイレの不具合や、使い勝手の悪さを感じたらリフォームの時期
・近年のトイレは汚れが付きにくく掃除がしやすい
・節水化が進んでおり水道料金の節約も期待できる
・高齢者には安心・安全なバリアフリー化がおすすめ
・トイレが使えない期間をしっかり確認すると安心
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更新日: / 公開日:2017.12.12









