納得の中古住宅購入のためにも、物件選びのポイントをしっかり押さえておきましょう。

中古一戸建てのチェックポイントは大きく分けて2つあります。第一に違法建築ではないかの確認、第二に現地での劣化状況の確認です。

 

中古住宅で築年数が経過しているものは図面がほとんどなく、販売時に渡されるのは業者間で作成されているB4版1枚の販売図面だけというケースが多いでしょう。
これだけでは情報が十分ではありませんので、平面図や立面図はもちろん、外壁・内壁・断熱材がどのような仕様となっているかが分かる矩計図(かなばかりず)や仕様書などが揃っているかを不動産会社に確認し、手に入る場合は受け取るようにしてください。

 

矩形図の例

矩形図の例

 

建築物およびその敷地が建築基準関連規定に適合していることが証明されると「検査済証」が交付されます。
中古一戸建てでよく問題となっているのが、完成時にこの検査を受けていないため検査済証が交付されていない物件です。
建築確認申請時の図面どおり施工されていない違法建築も多く、耐震性などに影響のある物件もあります。

 

  • 窓などの開口部が大きく変更されている
  • 居室になるはずの1階スペースが駐車場になっている
  • 2階建てのはずが3階建てとなっていて、耐火性能や容積率の基準を満たしていない

これらは一般の方ではなかなか見極めにくいものなので、検査済証が交付されていない物件であれば、建築確認申請時とどこが違うのかを不動産会社に確認してもらうことが大切です。
また、購入予定の物件が検査済証を取得していない場合や、間取りの変更など大きくリフォームされている場合は、耐震性に問題がないか建築知識のある専門家のチェックを受けることも一つの方法です。

 

検査済証

検査済証

まだ居住中の物件の場合、家具などが置いてあるために劣化状況を確認することは容易ではありません。そのような状況の中で、大まかに分けて以下の点に注意して確認することをお勧めします。

 

ドアやサッシ、収納の扉など、動かせるものは全て動かしてみましょう。ドア枠とドア、サッシ枠とサッシが平行でなく曲がっている場合、建物自体が傾いている可能性もあります。
また、建具や設備などの固定状況を触って確かめることもお勧めします。グラグラするようであれば、下地材の不良なども考えられ、思わぬ出費につながってしまいます。

 

室内を見てまわるときにスリッパを履かずに素足で歩いてみると、敏感な方は床の傾きや凹みなどを感じることができます。プロが検査する場合にもスリッパを履かず、足の感触で床の傾きや建物自体の傾きをチェックしています。

 

点検口の確認

点検口の確認

 

床下収納庫や洗面所の下には点検口がありますので、不動産会社に頼んで外してもらい、水漏れしていないかどうか、水漏れした跡はないかを確認します。

 

また、浴室やクローゼットの天井にも点検口があります。
ここを覗いても専門的な知識がないと、どれが不具合なのか判断できないと思いますが、点検口内にカビが発生していたこともありますので、変な臭いがしないかどうかだけでも確認してみましょう。

 

 

家具の裏や部屋の隅にカビが発生していないかを確認します。
黒ずみやクロスのはがれがある場合には、通風状況や断熱材の施工状況に問題がある場合があります。

 

 

 

基礎コンクリートと外壁にクラック(ひび)、異常な汚れがないかを確認します。クラックがなくても多くの補修跡がある場合は要注意です。

 

また、外壁に異常な汚れがある場合には雨漏りによる腐食も考えられます。基礎に黒く細長い汚れが縦についている場合には、蟻道といってシロアリが通った道である可能性もありますので、その際には専門的な検査が必要となります。

 

シロアリの通った跡

シロアリの通った跡

 

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