「ホームインスペクション(住宅診断)を行った結果、購入を取りやめた」というケースは、実はあまり多くありません。
さくら事務所の13年間、およそ23,000件の経験では、ホームインスペクション利用者が何らかの理由で住宅購入を取りやめたケースは17%。この中には、住宅ローンが通らなかった、親に反対されたなどの理由も含まれていますので、実際はほとんどの方が住宅購入の契約をしています。ホームインスペクションの依頼者は基本的にみな物件を気に入っており、大きな問題がなければ購入したいと考えているからです。

とはいえ売り主の、あるいは不動産仲介業者さんの、ホームインスペクションへの抵抗はまだ強いケースもあります。それは欠陥が見つかってしまうのではないか、あら探しをされるのではないかという恐怖感によるものと思われます。しかし実際には、テレビなどで紹介されるような、決定的な欠陥住宅など私たちもめったにお目にかかることはありません。一方で、中小の問題や課題が全くない住宅というのもないのですが。
いずれにせよホームインスペクションは「欠陥探し」「あら探し」のために行うものではなく、その住宅を長く大切に使うための判断材料を提供しているというスタンスです。
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【写真1】

【写真1】

 

【写真1】はまだ築年数の浅い木造住宅の床下です。なにやら水漏れの後のようなものが見られます。一見、配管からの水漏れのようですが、さくら事務所のホームインスペクター(住宅診断士)が詳しく調べてみると・・・、原因は外壁からの雨漏りでした。

【写真2】

【写真2】

 

【写真2】こちらも床下部分。築浅の木造住宅ですが配管から水漏れしています。これもやはり放置しておくと床下が湿った状態となり、カビや腐りの原因となりますが、この段階なら配管を交換するだけで済みます。

 

これまで「中古住宅はよくわからないから不安だ」といった理由から、新築住宅が選ばれるといった流れがありましたが、こうした現状把握を行うことで、リスクを極力減らすことは可能です。

 

 

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コンテンツ提供:株式会社さくら事務所

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更新日: / 公開日:2012.06.12