LDKタイプは面積広めで、比較的築浅

・本連載の概要説明と、間取りと賃料の相場データは、記事その①を参照

その①でLDKタイプの賃料コストが高いと書いたが、その理由がここには明白に出ている。つまり、平均面積が広めで平均築年数が明らかに浅いのが理由だ。
ダイニングが付いていないタイプの間取りがもっとも平均築年数が高い傾向にあり、DKタイプ、LDKタイプと次第に平均築年数が浅くなっている。これも日本の賃貸住宅の供給状況が数字に表れている重要なポイントだ。

つまり、居室だけでなくダイニングやリビング付きの間取りの物件は築浅で比較的広いが賃料は高めだ、というのが、首都圏の賃貸市場の大きな傾向であり常識だと思って覚えておくといいだろう。

実際に物件情報を見る際にも、この平均築年数にしては安い、この間取りにしては少し高めなのは駅近だからか、など、次第に見えるようになってくるはずだ。あとは各自のライフスタイルで部屋を決めていく。家賃が高めだけれど駅近が良いとか、LDKタイプがいいけれど家賃はおさえたいので駅から遠くても良いなどと考えていければいいのではないだろうか。

棒グラフ:平均面積(左目盛り)、折れ線グラフ」平均築年数(右目盛り)  2015年4月 HOME'S掲載データ
棒グラフ:平均面積(左目盛り)、折れ線グラフ」平均築年数(右目盛り)  2015年4月 HOME'S掲載データ

賃貸条件から見る首都圏平均

賃貸物件での賃貸条件として、インターネットに検索項目として登場するものが幾つかある。本連載では、「敷金礼金0」「2人入居可」「ペット相談」(ペット可及び相談可の物件の合計)、「保証人不要」の4つを各エリアで見ていく。

敷金礼金0では、首都圏マンションの約14%、アパートの約30%が「敷金礼金0」であることが分かる。ただしどのエリアでもこの割合で物件があるわけではなく、あまり無いエリアもあれば半分以上が「敷金礼金0」のエリアもあるだろう。首都圏平均とエリアを比較することで、そのエリアの位置づけが明確になるはずだ。

「2人入居可」や「保証人不要」はアパートとマンションで大きな差が無いことも分かるし、「ペット相談」ではアパートではほぼ探せないということも見て取れる。

2015年4月 HOME'S掲載データ2015年4月 HOME'S掲載データ

水回り設備から見る首都圏平均

水回り系の設備の首都圏平均を見てみよう。「バス・トイレ別」「室内洗濯機置場」はマンションでもアパートでも80%以上が装備していることが分かる。逆に言うと、通常よりも安い家賃の物件を探したいなら、これらの条件を外してみると見つかりやすいはずだ。

「温水洗浄便座」はマンションもアパートも約30%とほぼ同程度の装備率となった。

「システムキッチン」「コンロ二口以上」については、やはりマンションのほうがアパートよりも装備率が高い傾向となった。

通常マンションのほうがアパートよりも設備が充実しており賃料も高いが、意外だったのが「洗髪洗面化粧台(洗髪のためのハンドシャワーが付属するタイプ)」だ。これは実はアパートのほうが装備率が高い状況だ。LDKタイプの平均築年数はアパートのほうが築浅の傾向にあり、アパート新築物件の供給数が多いのが装備率が高い原因と考えられる。

2015年4月 HOME'S掲載データ2015年4月 HOME'S掲載データ

その他の設備や建物データから見る首都圏平均

水回り以外ではマンションとアパートとで大きく差が出た項目もいくつかあった。

「光ファイバー」ではマンションが50%弱あったのに対しアパートでは約30%だった。「オートロック」ではマンションの50%強に対しアパートはわずか4%弱。「宅配ボックス」もマンションの30%弱に対しアパートはほぼ無しとなっている。

アパートでも人気のある条件として挙げられるのが「駐輪場あり」や「南向き」だろう。駅近で南を向いていないマンションも多いのに対し、駅から少し離れた住宅地にもたくさんあるアパートでは40%以上が南向きという結果になった。

それぞれ、人によって気にならない条件もあれば、これが無いとやっぱりいや、という条件もあるだろう。条件やこの装備率は探しやすさ・探しにくさの目安となるデータだ。おおよその見当をつけたうえで物件探しを効率よく行っていただければと思う。



【集計概要】
調査実施:HOME'S PRESS データ担当
調査対象:HOME'Sに掲載された賃貸物件(マンション、アパート)
      マンション=鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造、
           プレキャストコンクリート工法等の耐火構造の共同住宅
      アパート =軽量鉄骨造、木造の共同住宅
      間取り帯別集計では、掲載物件が10件に満たない間取り帯は除外しています
調査期間:各月の15日前後時点
調査方法:調査時点で公開されている物件を元に算出

2015年4月 HOME'S掲載データ2015年4月 HOME'S掲載データ

2015年 06月05日 11時06分