過去には鉄道利便性の向上で、住みたい街ランキングが上昇した事例も
【関連リンク】みんなが探した!住みたい街ランキング2026
毎年LIFULL HOME’Sが発表する「LIFULL HOME'S みんなが探した!住みたい街ランキング」。過去には鉄道の利便性の向上に伴い、ランキングが大きく向上した例もある。
例えば、横浜・海老名・大和駅などと同様に、相鉄線で乗降者数の多い駅である神奈川県横浜市旭区にある二俣川駅。JR線(2019年11月)や東急東横線(2023年3月)との直通運転により利便性が高まった駅のひとつだ。「借りて住みたい街ランキング」では、2023年の336位から2024年は285位へと大きくジャンプアップ。鉄道の利便性向上によって、「この街に住みたい」と考えた人が増えた事例といえるだろう。
今回は鉄道の延伸計画や新駅の設置、速達電車が新たに停車することにより、利便性の向上が見込まれる=住みたい街ランキングの上昇が期待される駅をいくつか紹介しよう。
東京メトロ有楽町の延伸で関心が高まりそうな「住吉」
〈住吉〉2026年 借りて住みたい街ランキング167位、買って住みたい街ランキング785位
2030年代半ばに開業目標の東京メトロ有楽町線の延伸により、都営新宿線と東京メトロ半蔵門線に加えて新たな路線が乗り入れ、さらに利便性が高まるのが東京都江東区の「住吉」だ。
住吉駅は、都営新宿線と東京メトロ半蔵門線が交差する駅として、渋谷や大手町方面へのアクセスの良さで人気の街。一方で、有楽町線方面へは森下や清澄白河、月島駅などでの乗り換えが必要だったものの、今回の延伸でこれまでアクセスが不便だった湾岸エリアへの移動が格段にスムーズになり、通勤・通学だけでなく、ショッピングやイベントなどの際のアクセスが向上するの魅力だ。
また、有楽町線が住吉に乗り入れることで、現状の2路線に何らかのトラブルが発生した場合でも、東京メトロ有楽町線を経由して、都心方面や湾岸エリアへ向かうことができる代替ルートを確保できる。3路線を利用でき、アクセス性の向上に加え予期せぬ事態における移動の不自由さを大幅に軽減できる住吉は、さらに魅力的な「住みたい街」へと評価を大きく高めていくのではないだろうか。
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東京メトロ南北線の品川方面への延伸で利便性が高まる「白金高輪」にも注目
〈白金高輪〉2026年 借りて住みたい街ランキング66位、買って住みたい街ランキング50位
鉄道ネットワークの進化によって、“高級住宅地”というブランドイメージに加え、“暮らしやすさ”という評価軸でも存在感を高めそうな街が、東京都港区の「白金高輪」である。その背景にあるのが、2030年代半ばの開業を目指して事業が進行中の、東京メトロ南北線の品川方面への延伸計画だ。
白金と高輪の間にある白金高輪駅は、東京メトロ南北線と都営三田線の2路線が利用でき、東京メトロ南北線では六本木一丁目駅や飯田橋駅方面、都営三田線では目黒駅や大手町駅方面へのアクセスに強みを持つ。
一方で、品川方面への移動には三田駅や目黒駅などでの乗り換えが必要で、東海道新幹線や羽田空港などへのアクセスには不便な部分もあった。延伸が実現すれば、品川駅へのダイレクトな移動が可能となり、新幹線やJR各線、京浜急行線、さらに将来、リニア中央新幹線が開通した際の利便性も高まる。飛行機や新幹線での出張が多いビジネスマンにも、より暮らしやすい街になるだろう。
延伸によって移動ルートの選択肢が増えることは、災害時などでも有用だ。鉄道網の厚みが増すことで、白金や高輪は“機能性でも選ばれる街”へと、今以上に人気が高まりそうだ。
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京急線や羽田空港へのアクセス向上が見込まれる「多摩川」
〈多摩川〉2026年 借りて住みたい街ランキング906位、買って住みたい街ランキング1100位
羽田空港へのアクセス向上という明確な“武器”を得て、今後評価を高めそうな街が「多摩川」だ。多摩川駅は、東京都大田区に位置し、東急東横線、東急目黒線、東急多摩川線の3路線が乗り入れるターミナル駅。渋谷駅や池袋駅など都心方面のアクセスの良さに加え、横浜駅へも乗り換えなしで行ける。目黒駅や蒲田駅へも直通で行くことができるなど、非常に交通の利便性が高い駅のひとつといえるだろう。
その多摩川がさらに人気が高まりそうな理由が、羽田空港へのアクセス向上だ。その背景にあるのが、蒲蒲線の計画である。蒲蒲線は、JR・東急蒲田駅と京急蒲田駅間の約0.8kmを鉄道で結ぶ計画で(第1期整備。京急蒲田から大鳥居までの区間を第2期整備)、羽田空港へのアクセス向上と、大田区内の東西移動の利便性向上を目的としたものだ。将来的には京急空港線に乗り入れる計画で、羽田空港まで乗り換えなしで一直線にアクセスできるようになる。2038年以降(令和20年代前半)の運行開始を目指して第1期整備が進められているところだ。
現状、多摩川駅から羽田空港へ向かうには、バスの利用や複数回の乗り換えが必要となるが、蒲蒲線の開業で移動時間が大幅に短縮され、利便性が飛躍的に向上する。これは、ビジネス出張や旅行での利用はもちろんのこと、多くの人が勤務する空港関連施設への通勤者にとっても大きなメリットとなるのではないだろうか。多摩川駅周辺エリアは、都心へのアクセスに加え、空港方面へのアクセスもスムーズになることで、仕事や通学、私生活での利便性が高まり、ますます人気を集める街となりそうだ。
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地下鉄の延伸で利便性が高まる「新百合ヶ丘」も人気上昇が予想される
〈新百合ヶ丘〉2026年 借りて住みたい街ランキング273位、買って住みたい街ランキング325位
2030年(令和12年)の開業を目指して計画が進められている横浜市営地下鉄ブルーラインの延伸により、「住みたい街ランキング」で上位に躍り出る可能性を秘めている街が、神奈川県川崎市麻生区の「新百合ヶ丘」だ。
小田急線の主要駅のひとつである新百合ヶ丘駅は、新宿などの都心方面や多摩センターなどの多摩方面へのアクセスに優れた駅。横浜市営地下鉄ブルーラインの延伸による最大の変化は、新百合ヶ丘から横浜方面へのアクセスが大きく改善される点だ。地下鉄が新百合ヶ丘駅まで延伸することで、これまでは乗り換えが必要だった新横浜駅や横浜、桜木町、関内などの各駅へ「乗り換えなし」で行き来できる。新横浜駅で新幹線へ乗り換えれば、静岡や名古屋、関西方面などへの移動が格段に便利になるはず。通勤や通学、出張などのほか、休日の楽しみ方にも大きな変化が表れそうである。
また、地下鉄であざみ野駅まで行き、田園都市線に乗り換えられるなど、小田急線に遅延や運休が発生した場合の代替ルートが確保できるのもメリット。新百合ヶ丘駅から直接横浜方面へアクセスできる新たなルートが追加されることで、都心・横浜・多摩方面の3方向へ移動しやすい街として、さらに人気が高まりそうだ。
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多摩モノレールの延伸で利便性が向上する「箱根ケ崎」
〈箱根ケ崎〉2026年 借りて住みたい街ランキング722位、買って住みたい街ランキング648位
2034年(令和16年)度の開業を見込んだ多摩モノレールの延伸計画により、交通利便性が飛躍的に向上し、西多摩地域の新たな交通拠点として評価を高める可能性があるのが、東京都西多摩郡の「箱根ケ崎」だ。現在の箱根ケ崎駅は、JR八高線が通るものの本数が少ないこと、また都心へのアクセスは決して便利とはいえないだろう。
多摩モノレールは現在、多摩センター駅から上北台駅までを結び、JR中央線、西武拝島線、京王線など、多摩地域の主要な鉄道路線と接続している。多摩モノレールが箱根ケ崎駅まで延伸されれば、箱根ケ崎駅からこれらの路線に乗り換えなしでアクセスできるようになり、八高線のみのアクセスでは難しかった都心方面への移動の選択肢が広がり、通勤・通学などの利便性が大幅に向上しそうである。
特にJR中央線・南武線などが通り、多摩エリア随一の交通拠点である立川駅に乗り換えなしでアクセスできるようになることは、箱根ケ崎の街の魅力度アップに大きく貢献するはずだ。
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上野東京ラインが停車する計画が進行中の「川口」、神奈川県の「村岡新駅」、千葉県の「海老川新駅」周辺も注目エリア
〈川口〉2026年 借りて住みたい街ランキング31位、買って住みたい街ランキング42位
東京隣接のベッドタウンとして人気のある埼玉県川口市。JR川口駅は現在利用できる京浜東北線に加え、2037年(令和19年)以降を目標に上野東京ラインが新たに停車する計画が進行中で、注目度が高まっている。
現在の川口駅は京浜東北線の主要駅として、上野や東京、品川方面へのアクセスに優れる一方、停車駅の多さから長距離移動には時間を要するのが弱点ともいえた。上野東京ラインが停車すれば、東京や品川、横浜方面への所要時間の短縮だけでなく、特に東海道線沿線や宇都宮線、高崎線方面への移動がスムーズになり、「住みたい街」としての魅力が増すと考えられる。
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最後に新駅の開業により人気が高まりそうなエリアを2つ紹介しよう。
ひとつが、JR東海道線の大船ー藤沢間に、東海道線では約100年ぶりに誕生する駅である、神奈川県藤沢市の「村岡新駅」周辺エリア。村岡新駅は、藤沢駅から約2.0km、大船駅から約2.6kmの距離にあり、2032年(令和14年)頃の開業を目指して工事が進められている。
村岡新駅は、東海道線に新たな乗降地を提供することで、周辺住民の利便性向上に大きく貢献するだろう。また、大船や藤沢に集中していた人の流れを分散する効果も期待できる。
【関連リンク】JR東海道本線「村岡新駅」計画と「周辺地区まちづくり方針」とは?
千葉県内で今後注目度を高めそうな街として挙げたいのが、2029年(令和11年)3月の開業が予定されている「海老川新駅」周辺エリアだ。
千葉県船橋市に誕生するこの新駅は、東葉高速鉄道の東海神駅と飯山満駅の中間に位置する。既存の駅から遠かった周辺住民が、自転車や徒歩で直接駅を利用できるようになるほか、東葉高速鉄道は西船橋駅から東京メトロ東西線に乗り入れているため、日本橋や大手町エリア、飯田橋や九段下エリアなど、都心のビジネス街や主要駅へ「乗り換えなし」で行き来できるようになる。また、新駅ができることで、高齢などで車を手放した後も住み続けやすい環境が整うことも、「住みたい街」となる大きな理由になるはずだ。
【関連リンク】J東葉高速鉄道「海老川新駅(仮)」が着工。ふなばしメディカルタウン構想の一環でもある新駅の概要を解説
鉄道の延伸計画や新駅の開業などによる交通利便性の向上は、街に新たな価値を創出し、今後の「住みたい街ランキング」が上昇する候補となることだろう。
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