クリスマス&年末の特別ライトアップ・イルミネーション・プロジェクションマッピング
東京タワー®や東京スカイツリー®などのシンボルタワーは、クリスマスから年末年始にかけて光を使った特別な演出で街を彩る。2つのタワーに名古屋テレビ塔、江の島シーキャンドル®を加えた4つのタワーの表情豊かなライトアップと、タワー周辺や展望台内部のイルミネーション、プロジェクションマッピングを紹介する。
東京タワー®はクリスマスイブに特別ライトアップを点灯、展望台には「東京タラレバ娘」とコラボのイルミネーションも
東京タワー®のライトアップは、タワー全体を照らし上げる「ランドマークライト」と共に、毎週土曜日の20時〜22時にタワーから外に向かって輝く「ダイヤモンドヴェール」を点灯している。「ランドマークライト」はオレンジ系のHIDランプのあたたかな光で照らす「冬バージョン」で、毎年7月〜9月にはクールホワイト系のHIDランプで涼しげな光の「夏バージョン」も点灯している。「ダイヤモンドヴェール」は17段の光の階層ごとに7色に変えられるライトを使っており、季節やイベントに合わせて様々な点灯パターンを披露してきた。タワーのライトアップの全ては、照明デザイナーの石井幹子氏がデザインを手掛けた。
2016年12月24日には初めての点灯パターンである「ラグビーワールドカップ2019™」1000日前を記念したライトアップを行う。さらに12月23日・25日には、7色の光の輝きが楽しめる「レインボー・ダイヤモンドヴェール」を実施。2017年1月1日〜3日の20時〜22時には「リボンゴールド・ダイヤモンドヴェール」も点灯する。
■タワー全体のライトアップ
「『ラグビーワールドカップ2019™』1000日前記念ライトアップ」
期間:2016年12月24日
時間:日没〜23:00(19:30〜20:00は「クリスマス・ライトダウンストーリー」、23:00以降は「ランドマークライト」を点灯)
2016年で10回目になる期間限定のライティングショー「クリスマス・ライトダウンストーリー」は、毎日19時30分に通常のライトアップが消灯すると、地上から大展望台をつなぐ8本のフラッシュライトが徐々に明るくなり、大展望台の南面にピンクのハートマークが点灯するという演出。20時過ぎには通常のライトアップに戻り、ハートマークのみ24時まで点灯を続ける。
■光と音のライティングショー「クリスマス・ライトダウンストーリー」
期間:2016年12月25日まで
時間:毎日19:30〜20:00頃
場所:塔体全体(主に大展望台より下に点灯。ハートマークは大展望台の南面のみ窓に点灯)
さらに、大展望台の中では人気コミックの「東京タラレバ娘」とコラボレーションしたイルミネーションやプロジェクションマッピングが楽しめる。
大展望台の1階では、3万6000個のLEDを使った「東京タワー×東京タラレバ娘〜イタ(痛)イルミネーション〜」が開催されている。汐留方面と六本木方面の2方向の天井からピンクとブルーを基調にしたイルミネーションと登場キャラクターが描かれたオーナメントを吊り下げた。東京タワー®が登場する同コミックの表紙画を拡大したパネルも設置されており、登場人物と並んで表紙画に入り込んだような写真が撮れるフォトスポットになっている。
■大展望台のイルミネーション
「東京タワー×東京タラレバ娘〜イタ(痛)イルミネーション〜」
期間: 2017年2月28日まで
時間:毎日9:00〜23:00に開催、イルミネーション点灯は16:00〜23:00
場所:大展望台 1階(室内)
大展望台の2階では、「未来の東京タワー、未来の展望台」をテーマにした3Dプロジェクションマッピング「TOKYO TOWER CITY LIGHT FANTASIA〜FUTURE TOKYO TOWER〜」が上映されている。床面に投影された東京タワーの映像と一緒に写真が撮れるフォトスポットもある。東京タワー®では、2014年から夜景と映像を融合させるプロジェクションマッピングを開始。2015年に投影個所を展望台の東西南北の4面に増やし、2016年11月に開始した今回のプログラムには未来の東京の風景や未来の展望台をイメージさせる映像を窓や床面に投映する「体験型」のコンテンツを加えた。映像制作は3Dプロジェクションマッピングを数多く手掛ける村松亮太郎氏が担当した。
■大展望台のプロジェクションマッピング
「TOKYO TOWER CITY LIGHT FANTASIA〜FUTURE TOKYO TOWER〜」
期間: 2017年4月23日まで
時間:開始 2017年2月5日まで18:00、2月6日〜3月12日18:30、3月13日〜4月23日19:00
終了 22:50
場所:大展望台 2階(室内)
東京スカイツリー®はクリスマス限定ライティングとプロジェクションマッピング
東京スカイツリータウン®では2016年12月25日まで、東京スカイツリー®の期間限定のライティングや塔体へのプロジェクションマッピングを行っている「東京スカイツリータウンドリームクリスマス」を開催中だ。「ハートつながるクリスマス」をテーマにしており、施設内の様々な場所にクリスマスツリーや東京スカイツリー®公式キャラクターの「ソラカラちゃん」をモチーフにしたイルミネーションなども施した。
同施設で今年から初めて実施されている塔体へのプロジェクションマッピングでは、タワー全体のライティングを消灯して、塔体下部の高さ約120mまでの範囲に約8分間の映像を投影している。映像は、上部からゴールドの光が降りてきて構造体の間を動き回る様子から始まる。ステンドグラスや蝶、花などをモチーフにした様々な映像の後にクリスマスツリーが浮かび上がる。フランスのエッフェル塔建立120周年記念イベントでもプロジェクションマッピングを手掛けた実績を持つ「COSMO AV」社の代表ピエール イブ チュロ氏が映像制作を担当した。
■塔体下部のプロジェクションマッピング
「東京スカイツリータウンプロジェクションマッピング」
期間:2016年12月10日〜25日
時間:17:30〜、18:00〜、18:30〜、19:00〜、19:30〜、20:00〜(各日6回、各回約8分上映)
場所:塔体下部の高さ約120m
同期間中のタワー全体のライティングは、フルカラーLEDの照明器具を2075台を使って開業した2012年から続けてきたクリスマス限定ライティングで、「シャンパンツリー」と「キャンドルツリー」のどちらかを日替わりで点灯している。「シャンパンツリー」は、もみの木をイメージした緑色の光でタワー中央の「心柱」を照らし、周囲の鉄骨の構造体をゴールドの光で染める。「キャンドルツリー」は、炎をイメージした赤い光で心柱を照らし、周囲を白い光で照らす。明るさの変化によって炎が揺らいでいるように見える。同期間中も22時以降は通常のライティングを点灯しており、隅田川の水をモチーフにした淡いブルーの光で心柱を照らす「粋」と江戸紫の光で鉄骨の構造体を照らす「雅」のどちらかを点灯する。年末年始は、日本国旗をイメージした「年越し特別ライティング」を点灯する。
■タワー全体のライティング
クリスマス限定ライティング「シャンパンツリー」「キャンドルツリー」
期間:2016年12月25日まで、どちらかを点灯
時間:16:30〜22:00(22:00〜24:00は通常の「粋」「雅」のどちらかを点灯)
■年越し特別ライティング
期間:2016年12月31日23:50〜、2017年1月1日 1:00〜
展望台の窓にもプロジェクションマッピングを行っており、室内から夜景を眺めながら窓の上部に映る映像を楽しむことができる。クリスマス期間限定の映像は約3分間。他の時間には歌舞伎をテーマとしたプロジェクションマッピングも上映されている。
■天望デッキ内のプロジェクションマッピング
「SKYTREE ROUND THEATER®『Happy Christmas』」
期間:12月25日まで
時間:17:50~、19:40~、20:20~、21:05~(各日4回、各回約3分上映)
※12月16日、17日、23日、24日、25日は19:40~の回は実施なし。
場所:東京スカイツリー天望デッキ フロア350
名古屋テレビ塔、ダイヤモンドのきらめきをイメージした通常ライトアップと展望台のプロジェクションマッピング
2015年に60周年を記念してライトアップをリニューアルした名古屋テレビ塔では、プロジェクションマッピングによる"星の新体験イルミネーション" 「STAR LIGHT FANTASIA by NAKED -NAGOYA TV TOWER-」が開催中。展望台の窓から見える都市の夜景に「星」をテーマにつくられた映像が重なり、室内の天井にも映像が広がっていく演出を、展望台の中を回遊しながら楽しめる。映像制作は村松亮太郎氏が手掛けた。同氏は「日本一星が輝いて見える場所」として環境省に認定された「阿智村(あちむら)」のブランディングディレクターも務めている。
■展望台のプロジェクションマッピング
「STAR LIGHT FANTASIA by NAKED -NAGOYA TV TOWER-」
期間:2017年2月26日まで
時間:2016年12月31日まで18:00〜22:00 (最終入場21:30)
2017年1月1日〜2月26日 18:00〜21:00 (最終入場20:30)
場所:名古屋テレビ塔 90m屋内展望台「スカイデッキ」
高さ180mのタワー全体のライトアップは、通常、ダイヤモンドの輝きをイメージした点灯パターンの「煌」(きらめき)を点灯している。ダイヤモンドの3つの輝き方をモチーフにしたライティングデザインを、1万個以上のLEDを使って実現している。塔体の中心部分や周囲の構造体に取り付けられたフルカラーLEDの光と、水平方行の2本の光のライン、外に向かって照射されるスポットライトの光を組み合わせて、様々な色と動きで塔の夜景に変化を与えている。毎日、点灯時間内の毎時00分と30分にはそれぞれに設定された演出を見ることができる。イベントに合わせて特別なパターンを点灯することもある。
江の島シーキャンドル®(展望灯台)、江の島を巡って楽しむ灯台のライトアップとイルミネーション
江の島の展望灯台「江の島シーキャンドル®」のライトアップは、イベント「湘南の宝石2016-2017」に合わせたカラーライティングが施されている。同イベントの期間中は、灯台のライトアップと江の島サムエル・コッキング苑のイルミネーションを中心に、島内を回遊しながら湘南の夕景や夜景と共に様々な光と色の演出を見ることができる。
江の島サムエル・コッキング苑では、ライトアップとイルミネーションを組み合わせた「江の島シーキャンドルライトアップ『光の大空間』」が開催されている。6万個のクリスタルビーズと流木を使った全長10mの「『湘南シャンデリア』煌めく光のトンネル」も見ることができる。
イルミネーションの他にも、12月中旬以降に開花するチューリップのライトアップを準備しており、冬に咲くチューリップが寒い時期に春の暖かさを連想させる。2月にはミラーボールを使ったインスタレーションを行う予定だ。
江の島シーキャンドル®はライトアップに使用する照明器具を、2009年に白色HID投光器からLED投光器に変えて、季節ごとのテーマやイベントに合わせた様々な色を点灯し、光と音楽を連動させたライトショーも行ってきた。
■イベント「湘南の宝石2016-2017」
期間:2017年2月19日まで
時間:会場やプログラム、日によって異なる。
江の島サムエル・コッキング苑の営業時間は通常9:00〜20:00(最終入場は19:30)
同施設の営業時間延長日は21:00まで(最終入場は20:30)
会場:江の島シーキャンドル®、江の島サムエル・コッキング苑、中津宮広場、亀ヶ岡広場、御岩屋道通り、龍恋の鐘、江の島岩屋、他
<江の島サムエル・コッキング苑で開催されるプログラム>
日時:2017年2月19日まで
・「江の島シーキャンドルライトアップ『光の大空間』」
・「『湘南シャンデリア』煌めく光のトンネル」
・「enoshima—光—michi」(島内の商店街や広場にも灯籠を設置)
日時:2016年12月中旬〜2017年1月下旬
・「2万株のウィンターチューリップ開花&ライトアップ」
日時:2017年2月11日〜2月19日
・「湘南の宝石フィナーレ〜壮大でファンタジックな光の新世界〜Produced by MIRROR BOWLER」
他の会場では、2016年12月31日まで「江の島岩屋 イルミネーション」が開催中で、12月23日、24日の2日間は海上自衛隊掃海艇『ちちじま』と湘南海上保安署 巡視艇『うみかぜ』のライトアップも行われる。さらに、「湘南の宝石2016-2017」の期間中に同時開催している新江ノ島水族館のイベントや、江ノ島駅、鎌倉高校前駅、長谷駅、鎌倉駅の「江ノ電駅イルミネーション」、小田急線片瀬江ノ島駅のイルミネーションでも光の演出を見ることができる。
4つのタワーには構造体の形を生かした個性的なライティングが施されている。イルミネーションやプロジェクションマッピングのイベントが開催される時期にタワーの足元まで近づいてみると、遠くから眺めていたタワーの夜景とは違った表情が楽しめるだろう。
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