埼玉県南西部のターミナル駅として発展が続く所沢
近年、大規模再開発が続く埼玉県の所沢駅周辺。「所沢」駅は西武池袋線と西武新宿線の結節点として都心へのアクセス性(池袋から特急で最速19分、西武新宿から特急で最速28 分)に優れており、周辺は高い利便性と豊かな自然を有する人気のエリアとなっている。所沢市の人口は約34万2,520人(2024年12月現在)。埼玉県南西部に位置する、県内で5番目に人口が多い都市である。
所沢駅周辺では「通過点のベッドタウン」からの脱却を目指す大型開発が続けられており、2020年9月には、所沢駅のリニューアルと駅直結の商業施設「グランエミオ所沢」の第Ⅱ期開業をもって東口開発が完了した。駅西口も「TOCOTOCO SQUARE 」(2020年9月オープン)、「エミテラス所沢」(2024年9月オープン)など集客力のある商業施設が続々とオープン。商業施設の開業に伴い大規模タワーマンションも建設されている。
また2020年11月にはJR武蔵野線「東所沢」駅近くに、角川武蔵野ミュージアム、飲食店、書店、イベントホールなどを併設した複合施設「ところざわサクラタウン」がグランドオープンするなど、エリア全体でまちづくりが進行中の所沢。その概要や施設などを紹介する。
「所沢駅東口駅ビル計画」の中で誕生した「グランエミオ所沢」
西武グループでは所沢エリアを西武鉄道沿線の中心衛星都市(重要な交通結節点)と位置づけて、「ベッドタウン」から、「暮らす・働く・学ぶ・遊ぶ」の4要素がそろった「リビングタウン」へと進化させる取り組みを推進。「グランエミオ所沢」は、その取り組みのひとつである「所沢駅東口駅ビル計画」によって誕生した、西武鉄道沿線のランドマークを目指し開発した所沢駅直結の商業施設だ。
「所沢駅東口駅ビル計画」は、線路上空に地上3階、東口には地上5階建て(店舗1~4階、駐車場4・5・屋上階)の鉄道施設を挟んだ東西を一体化した駅舎と商業施設からなる複合施設の開発で、第Ⅰ期は、2018年3月に東口駅ビルとして開業し、2020年9月に第Ⅱ期開業をもって完了した。
グランエミオ所沢の店舗面積は約1万8,500m2。衣料品、家庭用品、食料品をはじめ、文具、書籍、眼鏡、雑貨、日用品、カフェやレストランなど120以上ものテナントを擁する大型商業施設であるほか、所沢市パスポートセンター、市民サービスコーナーなど日々の生活をサポートする施設も入居している。グランエミオ所沢の開業に合わせて南改札が新設されるなど、所沢駅もより便利に、移動がスムーズな駅へと生まれ変わっている。
所沢駅前の「ワルツ所沢」も西武所沢店のリニューアルでより使いやすく
所沢駅西口ロータリーに面して立つのが「ワルツ所沢」で、駅からはペデストリアンデッキで結ばれている。中核店舗である西武所沢店(旧・西武百貨店所沢店)は、2019年11月に「西武所沢ショッピングセンター」にリニューアルし、百貨店と専門店館が融合した「ハイブリッド型ショッピングセンター」が誕生した。
リニューアルでは、従来の百貨店の目玉として全体の売り場面積約1万9,000m2の4割を占めていた衣料品販売を半分に縮小。代わりに、約5,000m2にとどまっていた専門店の売り場面積を約3倍に拡大した。全体の割合で見ると、従来の約25%から約75%に引き上げることで、そごう・西武が培ってきた接客力が発揮できる自営売り場の活用と、専門店の導入による顧客層の拡大、食を中心とした日常的なニーズへの対応を実現。「グランエミオ所沢」「TOCOTOCO SQUARE」「エミテラス所沢」などの周辺の商業施設としのぎを削っている。
人通りが多いプロペ通りの先に、2020年9月に「TOCOTOCO SQUARE」が誕生
所沢駅西口を出て右側、ひと際人通りが多いのがプロぺ通り。約300mの商店街は住宅地から駅に抜ける通りとして所沢市内でも人通りが多い商店街で、多数の店が立ち並んでいる。所沢市のホームページによると、現在のプロぺ通りは、1967(昭和42)年に駅前通り商店街の愛称を募集した結果「駅前名店通り商店街」となり、その後1981(昭和56)年に「プロぺ通り」と改称されたという。名称の由来は飛行機のプロペラで、公募にあたっては7千通近い応募があったとのことだ。
そのプロぺ通りを抜けた先にあるのが、2020年9月にオープンした売り場面積約2万4,500m2、駐車場台数376台の「TOCOTOCO SQUARE」。もともと1981年11月にダイエー所沢店としてオープンし、2016年3月にイオン所沢店となり、2020年にTOCOTOCO SQUAREに生まれ変わった。TOCOTOCO SQUAREにはニトリやヤマダデンキ、100円ショップのSeria、ディスカウントストアのミスターマックス、屋内型複合レジャー施設のラウンドワンスタジアム、スーパーのオーケーストアが入るなど、普段の生活に寄り添った店舗構成となっているようだ。
2024年9月、車両工場跡地に完成した「エミテラス所沢」が街の新しい顔に
所沢駅西側に広がる西武鉄道所沢車両工場跡地を含む周辺一帯の再開発により、2024年9月に誕生したのが「エミテラス所沢」。その規模は、敷地面積約3万4,000m2、延床面積約12万9,000m2、店舗面積約4万3,000m2、地上7階、駐車場台数約1,700台。商業フロアは4層。所沢駅から施設へは2階レベルを結ぶデッキで約4分で直結する大型の商業施設で、埼玉県の新しいランドマークとして注目を集めている。施設外周部に歩廊を設置することで、駅からの利用者だけでなく周辺居住者の交通安全にも配慮した歩行者ネットワークが構築されているのも特徴だ。
敷地内には西武鉄道所沢車両工場跡地のレガシーとして、館内に乗務員の訓練などで使用されていた2000系運転用シミュレータの一部を、また外には駅と車両工場をつなぐ引込線があった場所の一部にレールを設置するほか、同工場で製造され1984年まで西武鉄道山口線で運行していた「おとぎ電車」が展示されている。
「COOL JAPAN FOREST 構想」の拠点施設「ところざわサクラタウン」にも多くの人が集まる
武蔵野線「東所沢」駅から徒歩10分の場所に2020年11月にオープンしたのが「ところざわサクラタウン」。KADOKAWAと所沢市の共同プロジェクトであり、緑豊かな地から先端を行く文化と産業を生み出し、世界に向けて発信する「COOL JAPAN FOREST 構想」の拠点施設だ。約4万m2の敷地内に、デジタルプリンティングの工場や物流倉庫、オフィス、ミュージアム、イベントホール、ホテル、神社など、多様な施設によって構成されている。
なかでも、最初に目に飛び込んでくるのが、武蔵野の台地が隆起して出現したかのような「角川武蔵野ミュージアム」。外壁に黒と白の斑が入り混じる、70mmもの厚みの花崗岩を2万枚用いた、61面体で30mの高さの建物で、建築家・隈研吾氏の設計によるものだ。外観から階層構造を読み取れない角川武蔵野ミュージアムは5階建て。1階には、館内でもっとも広大な1,000m2を誇る「グランドギャラリー」と、KADOKAWA刊行のマンガやライトノベル2万5,000冊を配架する「マンガ・ラノベ図書館」がある。2階は受付のほかオリジナルグッズなどを販売するショップやカフェで、3階には日本が世界に誇るアニメを文化として捉え、独自の切り口で紹介する700m2の「EJアニメミュージアム」が、4階には荒俣宏監修の「荒俣ワンダー秘宝館」と松岡正剛監修の「エディットタウン」、そして5階には武蔵野をテーマにした展示を展開する「武蔵野ギャラリー」などが入る。4~5階を貫く、高さ8mの巨大本棚に囲まれた図書空間「本棚劇場」も圧巻だ。
ミュージアムでは常設展示のほか、期間限定の企画展示も行われている。見る場所によって必要なチケットが異なるため、訪れる前に公式ホームページをチェックして、事前にチケットを購入しておくとスムーズだろう。
西武池袋線と西武新宿線の結節点として利便性の高い所沢。所沢市の基準地価平均は2024年が22万3,541円/m2、5年前の2019年が20万7,441円/m2と、近年ゆるやかに上昇している(基準地価とは、国土利用計画法に基づき、都道府県が毎年7月1日時点の土地価格を判定して、1m2当たりの単価として公表するもの)。「ベッドタウン」から、「暮らす・働く・学ぶ・遊ぶ」の4要素がそろった「リビングタウン」へと進化させる取り組みがどう結実するか、今後の開発にも注目したい。
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