将来結婚を考えている人は、結婚にかかる費用についてもあらかじめ知っておく必要があります。
近年は挙式をせずに写真のみなど、簡単に済ませるカップルもいますが、結婚前にどれくらい貯金をしておくと安心なのか、結婚費用の相場を知っておけば資金計画がスムーズに進められます。
今回は、結婚前に必要な貯金額の目安や結婚費用の相場、効率良く資金をためる方法について紹介します。
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結婚前の平均貯金額はどれくらい?

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」によると、年代別の単身世帯の貯蓄額の平均は以下のようになっています。
年代別の単身世帯の貯蓄額の平均(金融資産を保有していない世帯を含む)
20代…121万円(中央値9万)
30代…594万円(中央値100万円)
40代…559万円(中央値47万円)
平均値は貯蓄額が多い世帯に影響を受けるため、中央値(数字を大きい順に並べたときの中央に位置する値)も参考になります。
結婚を考える年齢は人それぞれですが、結婚前の自分の貯蓄額と上記数値を比較してみましょう。
結婚に向けて貯金をする人はどれくらい?
いつか結婚をしたいと考えている人は、パートナーの有無にかかわらず、結婚に向けて貯金をする人もいるといいます。
挙式サービスを行う企業が結婚を希望する男女に行った調査(※)によると、「自分の結婚のために貯金している」と回答した人の割合は、全体の38%となりました。
※出典:ワタベウェディング株式会社「貯蓄の日に関するアンケート調査(2019年)」
また、「結婚したら何に一番お金を使いたいか」という問いに対しては、男女ともに「新居」と答えた割合がもっとも多く、次いで「新婚旅行」「結婚式」となっています。
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結婚にかかる費用はどれくらい?

結婚に向けて貯金する場合、いくらを目標に貯金すればいいのでしょうか。
「結婚式費用に関するアンケート調査(2021年)」によると、結婚式費用の割合でもっとも多かったのが300万~400万円、次いで200万~300万円となっています。
年代別中央値は、20代が300万~400万円、30代~50代は200万~300万です。
20代の結婚式費用が高い理由は、若い世代ほど結婚式にお金をかける傾向がある、参列人数が多い、親の援助が受けやすいなどが考えられます。
※出典:「結婚式費用に関するアンケート調査」
結婚費用の内訳
結婚費用というと結婚式ばかりに意識がいきがちですが、それ以外にもかかるお金があります。たとえば以下の項目が挙げられます。
結婚式以外にかかるお金
- 結納(数万円~)
- 婚約指輪、結婚指輪(ブランドにより異なる)
- ウェディングフォト(10万~20万円)
- 理美容代(数万円~)
- 新婚旅行(行き先や期間などで異なり、一般に二人で50万円~)
新居代(住宅の種類により異なる)
結納は両家の顔合わせのみの簡単な食事会で少額に抑えるケースもあります。
新婚旅行や新居を購入する場合は、二人分の旅行代や住宅ローンの諸費用など、数百万円以上かかることもあります。
結婚に必要な資金はどうやって貯金するのがいい?

結婚に必要な資金は、あらかじめ計画的に貯金しておくのがおすすめです。貯蓄額は無理のない金額に設定し、計画を立てる際に家計の見直しをするとよいでしょう。
貯金を効率的に行うために、貯金専用の口座をつくる方法があります。生活費と同じ口座だとお金を使ってしまう可能性があるからです。
普段は使うことのない口座であればたまっていく過程が分かりやすく、モチベーションにもつながります。
貯金がなかなかできない場合は?
今まで貯金をしたことがない人は、早く目標金額を達成したいばかりに月々の貯蓄額を多く設定しがちです。
普段からお金を使いすぎないようにしていても、給料日前になると生活費が足りなくなり、最終的に貯金からお金を補塡(ほてん)するケースもあります。
そうならないために、各支出の予算を決めて無理のない金額で貯金をスタートしましょう。毎月少額でもためることができれば、着実に増やすことができます。
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貯金がなくても結婚できる? 結婚費用を抑えるポイント

「結婚は貯金がないとできない」と思う人もいるかもしれませんが、結婚自体は貯金がなくても可能です。予算がない場合は、結婚にかかる費用を抑える工夫をしてみましょう。
家族からの援助を検討する
前述した「貯蓄の日に関するアンケート調査(2019年)」によると、結婚式の費用が足りなかった場合の手段として、「結婚式はせずに写真のみにする」「資金がたまるまで結婚を延期」「親から援助を受ける」などの意見が多く見られました。
結婚費用に関する考え方は個人によって異なりますが、家族の援助が受けられるか相談してみてもよいでしょう。
ブライダルローンを利用する
結婚のための費用を借りるのが、ブライダルローンです。
利息もかかるため慎重に利用すべきですが、費用が多額になる場合はひとつの手段になります。金融機関によって借入期間や借入金額などの要件が異なるため、必ず比較検討して無理のないローンを組むようにしましょう。
住居費を抑える
家計の見直しで検討したい項目のひとつが住居費です。固定費である家賃が安くなれば、その分を毎月の貯金に回して結婚費用に充てることができます。
それ以外に、引越費用の節約や初期費用が安い物件を選ぶこともおすすめです。
これから引越しを検討している人や、パートナーと結婚前の同居を考えている人は、二人暮らし向きの部屋を探してみましょう。
まとめ

結婚には一定の費用がかかるため、計画的に貯金をしておくと安心です。
家計を見直して無駄な出費を抑えられれば、結婚資金をためることが可能です。貯蓄額は無理のない金額に設定し、継続することを意識してみましょう。
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更新日: / 公開日:2022.05.23










