年収350万円の借入額は返済負担率で考えよう
年収350万円の場合、無理のない返済負担率(20〜25%)から計算すると、借入可能額の目安は1,894万~2,384万円です。返済負担率が30%を超えると家計が苦しくなる可能性があるため注意が必要です。
詳しくは、「返済負担率とは? 返済シミュレーション」ご覧ください。
住宅ローン返済以外の生活費もシミュレーション
住宅購入後は、ローン返済以外にもさまざまな生活費がかかります。ツールを使い、世帯収入や家族構成を入力して、購入予算の目安と生活費のバランスを具体的にシミュレーションしてみることが大切です。
詳しくは、「毎月の生活費も計算しておこう」をご覧ください。
物件価格以外にかかる諸費用と維持費も忘れずに
住宅購入時には物件価格の3〜9%程度の諸費用が、購入後には税金や修繕費などの維持費が別途かかります。特に諸費用は現金での支払いが多いです。あらかじめ資金計画に含めておくことが重要です。
詳しくは、「住宅ローンを組むときの注意点」をご覧ください。

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住宅ローンを利用するときには、購入後の生活にも目を向けながら、無理のない返済計画を立てることが大切です。

 

借入額は現在の年収に基づいて決めるのが一般的ですが、実際に計算するときには、ほかにもさまざまなポイントに目を向けなければなりません。

 

今回は「年収350万円」でどのくらいのローンを組めるのか、実際にシミュレーションしながら解説します。

年収350万円で組める住宅ローンの目安

 

住宅ローンの借入限度額の目安は、年収の5~7倍程度とされています。

 

住宅金融支援機構が調査した「フラット35利用者調査」(2020)では、年収倍率について以下のような結果が示されています。

住宅の種類

平均購入資金

年収倍率

土地付き注文住宅

4,397万円

7.4倍

建売住宅

3,495万円

6.8倍

新築マンション

4,545万円

7.0倍

中古一戸建て

2,480万円

5.5倍

中古マンション

2,971万円

5.8倍

このように、年収倍率の目安が5~7倍とやや開きがあるのは、新築と中古のどちらも想定しているためだといえます。

 

この年収倍率から計算すると、住宅の購入資金の目安は、年収350万円であれば「1,750万~2,450万円程度」となります。

 

ただ、このデータについては、注意しておきたいポイントがあります。それは、「購入資金に頭金が含まれている」という点です。

 

多くの場合は「1~2割程度」の頭金が用意されているので、実際の住宅ローン借入額は頭金のことも考えて算出する必要があります。

 

ここからは、具体的にシミュレーションしながら、より細かく借入可能額を計算していきましょう。

住宅ローンの返済シミュレーション

 

住宅ローン借入額を計算するときに、重要な指標のひとつとなるのが「返済負担率」です。

 

ここでは、返済負担率について解説したうえで、実際に借入額のシミュレーションを行います。

 

返済負担率とは「年収から見た年間返済額の割合」のことです。

 

一般的に、無理のない返済負担率の上限は20~25%程度といわれており、年収350万円なら毎月返済額の目安は「5.8万~7.3万円」となります。

 

持ち家の場合は賃貸物件と異なり、維持費や税金などの負担が増えるため、その分家賃よりも低く設定する必要があります。

 

返済負担率が30%を超えると、家計のやり繰りに無理が生じやすくなるので、できるだけ適正範囲内に収まるような計画を立てることが大切です。

 

住宅ローン借入額は、金利や返済方法、借入期間によっても異なります。今回はシミュレーションにあたり、以下の条件を設定しました。

条件

  • 年収350万円
  • 返済期間35年
  • 金利は全期間固定金利1.5%
  • 返済方法は元利均等返済(毎月一定額ずつ返済する方法)

すると、結果は以下の表のようになりました。

返済負担率

毎月返済額

借入可能額

20%

5.8万円

1,894万円

25%

7.3万円

2,384万円

30%

8.8万円

2,874万円

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生活費の計算をする

 

住宅購入後は住宅ローンの返済だけでなく、生活費のことも考えておく必要があります。家計と月収のバランスを考慮しながら、本当に無理なく返済していけるかを検討することが大切です。

 

ここでは、住宅購入金額と家計のバランスを調べるのに便利なツールであるLIFULL HOME’Sの「おうち予算シミュレーション」の使い方を紹介します。

おうち予算シミュレーション

 

「おうち予算シミュレーション」とは、年齢や家族構成、世帯収入などの項目を入力するだけで、簡単に住宅購入の目安予算と家計バランスを算出してくれるツールです。

 

たとえば、以下のような条件を入力すると、具体的な購入予算と生活費の内訳を自動的に算出してくれます。

  • 世帯主の年齢:35歳
  • 家族構成:夫婦と子どもの3人家族
  • 世帯収入:350万円
  • 住宅ローン以外の借入金:なし
  • 頭金:300万円

以上の条件を入力すると、シミュレーション結果は次のようになりました。

住宅購入の目安予算

2,100万円~2,500万円

住宅ローン毎月返済額

6万円

生活費合計

約13万円

〈内訳〉

食費・日用雑貨

4万4,500円

水道光熱費

9,330円

被服・理美容費

9,000円

医療費

7,000円

交通・自動車関係

1万円

通信費

9,330円

教育費

9,330円

趣味・娯楽費

9,500円

諸雑費(保険料含む)

6,000円

こづかい

7,000円

交際費

6,000円

住宅関連費

5万円

算出された結果は、それぞれの項目を簡単に調整できるので、実際の家計状況に合わせてリアルな数値に変更することもできます。

 

ツールを活用しながら、生活費とともに返済額の目安を決めてみるといいでしょう。

住宅ローンを組む際の注意点

 

住宅ローンを利用する際には、あらかじめ基本的な仕組みについて理解しておく必要があります。

 

ここでは、まず押さえておきたいポイントとして「金利」と「返済期間」、住宅の「諸費用」と「維持費」について見ていきましょう。

 

住宅ローン金利には、主に「固定金利型」「変動金利型」「固定金利期間選択型」の3種類があります。

 

固定金利型

 

「固定金利型」とは、借り入れから返済までずっと金利が変わらず、毎月の返済額も一定になる返済方法です。

 

返済計画を立てやすく、市場の金利変動によって返済額が増えるリスクもないため、安心して利用できるのがメリットといえます。

 

変動金利型

 

「変動金利型」とは、市場の動きに応じて半年ごとに金利の見直しが行われる返済方法です。

 

途中で金利が上昇してしまうリスクはあるものの、当初の利率は「固定金利型」よりも低いのがメリットです。

 

なお、万が一金利が上昇しても、返済額の上昇範囲は1.25倍以内と制限されているため、急に負担が重くなってしまうことはありません。

 

固定金利期間選択型

 

「固定金利期間選択型」は、返済当初の一定期間(3年、5年、7年、10年など)を固定金利で設定し、その期間が終了したら、改めて金利タイプを選択するプランです。

 

市場金利を見ながらタイプを変更できる柔軟性がメリットである一方、変動金利型のように返済額の上昇範囲に制限がない点には注意が必要です。

 

同じ毎月返済額なら、返済期間を長くとったほうが借入可能額も大きくなります。ただ、返済期間を長くとると、その分だけ金利負担分が増えてしまうため、総支払額も大きくなります。

 

住宅ローン審査では、借入時の年齢とともに「完済時の年齢」がチェックされる点にも注意が必要です。返済期間を長くとるあまり、定年後もしばらく返済を続けなければならないプランになっている場合は、審査のハードルが高くなりやすいといえます。

 

何より、定年後に家計のやり繰りが苦しくなってしまう可能性もあるので、返済期間の長短は現在の年齢やライフプランに応じて慎重に検討しましょう。

 

住宅の購入時には、税金や手数料といった「諸費用」が発生し、このうちの多くは現金での支払いが必要となります。

 

諸費用にはさまざまな項目があるものの、以下の住宅ごとのおおまかな目安を参考にしてみてください。

諸費用の目安

  • 注文住宅…物件価格の3〜6%前後
  • 新築一戸建て(建売住宅)…物件価格の6〜9%前後
  • 中古一戸建て…物件価格の6〜9%前後
  • 新築マンション…物件価格の3〜6%前後
  • 中古マンション…物件価格の6〜9%前後

また、住宅の購入後には固定資産税や都市計画税、管理費、修繕費用の積み立てといった「維持費」がかかります。

 

先ほど紹介した「おうち予算シミュレーション」で、家計の項目に「住宅関連費」が含まれているのはそのためです。

 

一戸建てとマンションのどちらにおいても、毎月5万円程度の修繕費用の積み立てが行えれば問題なく維持していけると考えられるので、あらかじめ購入後の家計に組み込んでおくといいでしょう。

 

ただし、購入した住宅の広さやグレード、築年数により、より高額な修繕費用を積み立てる必要があることに留意してください。

 

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住まいの窓口イメージ

 

住宅を購入するときは、さまざまなことを考えなければならず、初めての場合は不安や悩みを抱えてしまう場面も少なくありません。

 

購入プランや資金計画につまずいてしまったときには、一人で悩むのではなく、専門家の助けを借りてみるのもひとつの手です。

 

LIFULL HOME’Sの「住まいの窓口」では、住まいに関する悩みを無料でハウジングアドバイザーに相談することができます。

 

「住まいの条件整理を手伝ってもらいたい」「家づくりの進め方が知りたい」「資金計画や住宅ローンの組み方を相談したい」といった悩みについて、納得がいくまで何度でも無料で相談に応じてもらえるのです。

 

各地に構えている店舗はもちろん、電話やオンラインでも気軽に相談できるので、資金計画に迷ったときにはぜひ利用を検討してみてください。

  • 年収350万円なら、住宅ローン借入額は「1,750万~2,450万円程度」が目安
  • 詳細な借入可能額は返済負担率や金利、返済方法、返済期間を基に計算することが重要
  • 無理のない返済負担率の上限目安は20~25%とされている
  • 住宅ローンを利用する際には、金利タイプの違いをきちんと押さえておく
  • 住宅購入に関する諸費用や購入後の維持費も見込んで計画を立てる
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Q.1 年収350万円ですが、いくらくらいの家が買えますか?

A.1 年収の5~7倍、1,750万~2,450万円が物件購入の目安です。この金額には頭金なども含まれるため、実際に住宅ローンで借りる金額とは異なります。

Q.2 無理なく返済できる住宅ローンは、どうやって計算すればいいですか?

A.2 年収に占める年間返済額の割合である「返済負担率」を20~25%に収めるのが、無理のない返済の目安です。年収350万円の場合、毎月の返済額は5.8万~7.3万円が目安となります。

Q.3 実際に借りられる金額のシミュレーション結果を教えてください。

A.3 たとえば【返済期間35年・金利1.5%】で試算した場合、毎月の返済額が5.8万円(返済負担率20%)なら借入額は1,894万円、毎月7.3万円(返済負担率25%)なら2,384万円が目安です。

Q.4 物件の価格以外に、どんな費用がかかりますか?

A.4 物件価格のほかに、購入時にかかる税金や手数料などの「諸費用」と、購入後にかかる税金や修繕費などの「維持費」が必要です。諸費用は物件価格の3~9%が目安で、現金での支払いも多いため、あらかじめ準備しておきましょう。

Q.5 住宅ローンの金利タイプはどれを選べばいいですか?

A.5 主に「固定金利型」「変動金利型」「固定金利期間選択型」の3種類があります。将来の金利変動リスクを避け、計画的に返済したいなら「固定金利型」が安心です。金利の低さを重視するなら、当初の金利が低い「変動金利型」も選択肢になります。

Q.6 返済期間は長い方がお得ですか?

A.6 返済期間を長くすると毎月の返済額は軽くなりますが、利息が増えるため総支払額は大きくなります。また、完済時の年齢も審査でチェックされるため、定年後の生活も見据えて慎重に検討することが大切です。

Q.7 住宅ローンを組んだ後の生活がイメージできず不安です。

A.7 ローン返済だけでなく、食費や光熱費など生活費全体で家計のバランスを見ることが大切です。シミュレーションツールを使えば、ご自身の家族構成や収入に合わせて、具体的な生活費の内訳を確認できるので試してみましょう。

Q.8 資金計画に自信がありません。どこに相談すればいいですか?

A.8 初めての住宅購入で資金計画に不安を感じるなら、専門家への相談がおすすめです。LIFULL HOME’Sの「住まいの窓口」のように、専門アドバイザーへ無料で相談できるサービスを活用してみましょう。

更新日: / 公開日:2021.11.08