住宅ローン借入額と年収の目安
住宅ローンを借りるには返済負担率を考慮した年収が必要です。金利や返済期間で必要な年収は変わるため、シミュレーションを参考に、自身の状況に合った借入額を検討することが大切です。
詳しくは、「4,500万円を借りるうえで必要な年収はどのくらい?」をご覧ください。
住宅ローンを計画的に完済するコツ
住宅ローンを計画的に完済するには、頭金を増やして借入額を減らす、住宅ローン控除で税負担を軽減する、余裕があるときに繰り上げ返済を行うなどの方法が有効です。これらをうまく活用しましょう。
詳しくは、「4,500万円の住宅ローンを完済するポイント」をご覧ください。
夫婦で協力して組む住宅ローン
単独での借入れが難しい場合、夫婦の収入を合算する方法があります。収入合算契約やペアローンがあり、それぞれの仕組みを理解し、ご自身の家庭に合った方法を選びましょう。
詳しくは、「夫婦共同で住宅ローンを組むには? 収入合算契約とペアローンの仕組み」をご覧ください。

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住宅ローンの借入額は、年収や家計の状況を考慮して、慎重に返済計画を立てながら決める必要があります。

今回は4,500万円の住宅ローンを借りるうえで、どのくらいの年収が必要となるのか、返済シミュレーションを行いながら解説していきます。

また、無理のない返済計画を立てるためのポイントについても併せて見ていきましょう。

住宅ローンの返済シミュレーションをする

ここではまず、4,500万円の住宅ローンを組んだ際の「毎月返済額」「総支払額」をシミュレーションしてみましょう。

 

今回はLIFULL HOME’Sの「住宅ローンシミュレーター」を使い、返済期間20年、30年、35年の3パターンについて、金利(全期間固定)をいくつかの段階に分けて計算します。

返済期間20年の場合

金利

毎月支払額

総支払額

金利1.2%

21万992 円

5,063万8,182 円

金利1.4%

21万5,082 円

5,161万9,691 円

金利1.6%

21万9,221 円

5,261万3,085 円

金利1.8%

22万3,410 円

5,361万8,333 円

金利2.0%

22万7,648 円

5,463万5,400 円

返済期間30年の場合

金利

毎月支払額

総支払額

金利1.2%

14万8,909 円

5,360万7,208 円

金利1.4%

15万3,154 円

5,513万5,426 円

金利1.6%

15万7,473 円

5,669万125 円

金利1.8%

16万1,864 円

5,827万1,156 円

金利2.0%

16万6,329 円

5,987万8,355 円

返済期間35年の場合

金利

毎月支払額

総支払額

金利1.2%

13万1,266 円

5,513万1,732 円

金利1.4%

13万5,589 円

5,694万7,519 円

金利1.6%

13万9,998 円

5,879万9,121 円

金利1.8%

14万4,491 円

6,068万6,270 円

金利2.0%

14万9,068 円

6,260万8,663 円

上記の結果のように、返済期間が長いほど毎月支払額は小さくなるものの、利息負担分が増えるため、総支払額は大きくなります。

 

そのため、同じ4,500万円を借り入れるのであれば、無理のない範囲で返済期間を短く設定したほうが最終的な支払い額は少ないことになります。

 

また、金利については、実際に利用する住宅ローンの数値に当てはめて計算することが大切です。なお、住宅ローンの金利情報は、LIFULL HOME’Sの「住宅ローン情報ページ」でも一覧で確認することができます。

住宅ローンを利用する

住宅ローンの借入限度額を決める際には、「返済負担率」が重要な指標となります。

 

返済負担率とは、「年収に対する年間返済額の割合」を示す数字であり、多くの金融機関でも重要な審査基準として設定しています。

 

安定して返済できる目安は年収の25%以内とされているため、ここでは、先ほどのシミュレーション結果を使って、返済負担率が25%に収まるような年収を割り出してみましょう。

上記の結果のうち、もっとも毎月返済額が小さくなるのは、「金利1.2%で返済期間35年」のケースです。この場合、毎月返済額は13万1,266円なので、年間返済額は「157万5,192円」となります。

 

この金額に対して、返済負担率を25%以内に抑えるためには、少なくとも「年収630万円」が必要な計算となります。

一方、シミュレーション結果のなかでもっとも毎月返済額が大きくなるのは、「金利2.0%で返済期間20年」のケースです。

 

この場合、毎月返済額は22万7,648円なので、年間返済額は「273万1,776円」となります。返済負担率を25%以内に抑えるためには、「年収1,093万円」が必要な計算となります。

 

このように、利用する住宅ローンの金利や返済期間によっても必要年収は異なるため、それぞれの状況に応じて計算することが大切です。

 

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住宅ローンの返済

住宅ローンを利用するときには、完済までをしっかりと見据えて計画を立てることが大切です。ここでは、きちんと完済をするために押さえておくべきポイントを紹介します。

返済負担を減らし、安定して支払いを続けるためには、頭金の割合を増やすのがひとつの近道だといえます。一定割合の頭金を用意しておけば、借入額を縮小することができるため、利息負担分が小さくなるのです。

 

また、「フラット35」のように、頭金の割合によって適用される金利に違いが生まれることもあります。フルローンで住宅を購入することは可能ですが、頭金の重要性は変わりません。

 

住宅金融支援機構の「フラット35利用者調査」(※)によれば、頭金は平均で住宅購入金額の1~2割程度用意されていることが明らかになっています。

 

ただ、住宅購入時にはさまざまな諸費用がかかるため、いくらか予備費を残しておくことも重要です。

住宅ローン控除は、住宅ローンを利用している場合に利用できる税制の優遇措置です。新築および買取再販の住宅で最大13年間、中古住宅で最大10年間にわたって、年末時点のローン残高の0.7%が所得税等から税額控除されます。この制度を活用すれば、購入後の一定期間にわたり、大幅な節税効果が生まれます。

 

利用にあたっては、一定の要件を満たす必要があるため、事前に仕組みや条件を調べておきましょう。

 

【新築・中古】住宅購入時に住宅ローン控除が適用される条件(要件)とは
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年末の住宅ローン残高に対して1%の金額が一定期税金から控除される「住宅ローン控除」の条件・要件につい…記事を読む

繰り上げ返済とは、毎月の返済額に加えて、前倒しでローンを返済していく方法です。繰り上げ返済によって、返済期間を短縮したり、その後の返済額を縮小できたりするため、ゆとりのあるタイミングで取り組むと効果です。

夫婦で住宅ローンを組む

4,500万円の住宅ローンを単独で組むためには、少なくとも年収630万円以上は必要であることが分かりました。しかし、基準の年収に達していなくても、共働き世帯の場合は、夫婦の収入を足し合わせることで借りられる場合があります。

 

ここでは、夫婦共同で住宅ローンを組む方法を解説します。

収入合算契約とは、夫婦の収入を合算して契約する住宅ローンの形態です。たとえば一方の年収が500万円で、もう一方の年収が250万円の場合、夫婦の収入を足し合わせることで、年収750万円として申請することができるのです。

 

収入合算には「連帯債務」と「連帯保証」の2通りの契約方法があります。前者は夫婦それぞれが「主たる債務者と従たる債務者」、後者は「主たる債務者と連帯保証人」という形で契約を結ぶ点に違いがあります。

 

連帯債務では、お互いが債務者となるため、住宅ローン控除がどちらにも適用される点がメリットです。

 

しかし、団体信用生命保険(以下、団信)の加入は主債務者に限られるのが一般的であり、その場合は従たる債務者が亡くなったり高度障がいを負ったりしたときでも保険の適用を受けられません。

 

また、連帯保証の場合も、基本的に団信に加入できるのは債務者のみとなります。なお、団信の加入は金融機関によって取扱いが異なり、連帯債務であればどちらも加入できるケースもあります。

 

そのため、利用する住宅ローンがどのような契約方法を取り扱っているか事前に調べておくことが大切です。

ペアローン契約も夫婦の収入を合算する方法のひとつですが、夫婦それぞれが住宅ローンを組み、「2本の住宅ローンで1つの物件を購入する」点に特徴があります。

 

ペアローンでは、どちらも主たる債務者となるため、双方が住宅ローン控除を受けられ、団信も加入できるのです。

 

しかし、2本の住宅ローンを組むこととなるため、手数料や抵当権設定登記費用などは2本分かかってしまいます。そのため、収入合算契約との違いを理解したうえで、適した方法を選ぶことが重要です。

 

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住宅ローンの返済計画を立てる

 

安定した返済を続けるためには、さまざまなリスクにも目を向けておく必要があります。最後に、無理のない返済計画を立てるためのポイントを確認しておきましょう。

長期にわたる住宅ローンの返済中には、以下のようなリスクが発生する可能性もあります。

  • 退職後の返済が苦しくなってしまう
  • ボーナスの支給停止や減額
  • ランニングコストで返済が手詰まりになってしまう
  • 団信の未加入により返済ができなくなってしまう

住宅ローンを借りる際には、借入時の年齢だけでなく、完済時の年齢も重要なチェックポイントとなります。完済が退職後になる場合は、収入の減少を想定して、繰り上げ返済や貯蓄などの準備をしておくことが大切です。

 

また、返済シミュレーションはボーナス払いの金額も含めることもできますが、会社の業績などによっては将来的に支給がなくなったり、減額されたりしてしまうリスクがあります。

 

持ち家を購入してからは、税金や維持費などのランニングコストもかかるため、できるだけボーナスに頼らない形で計画を立てられると安心です。

 

そのほかのリスクとしては、団信への未加入が挙げられます。ほとんどの住宅ローンでは、団信への加入を必須としているものの、なかには加入の義務がないケースもあります。

 

しかし、団信は返済者の死亡や高度障がいなどの重大なリスクに備える保険となるため、必須ではなくても加入しておいたほうが無難です。

LIFULL HOME’Sの「住まいの窓口」では、住宅ローンに関する悩みはもちろん、購入にかかる費用についてもハウジングアドバイザーに相談することが可能です。

 

また、必要に応じてファイナンシャルプランナーなどの専門家にもつないでもらえるため、住宅購入の心強い味方となります。

 

さらに、購入段階に入ったときには、不動産会社との打ち合わせの調整やキャンセルの代行といったサポートも受けられます。すべてのサービスを無料で受けられ、中立の立場で相談に応じてもらえるため、住宅に関する悩みを抱えたときには利用してみてください。

住宅ローン

  • 同じ4,500万円を借りるケースでも、金利や返済期間によって、総支払額や毎月支払額には大きな違いが生まれる
  • 4,500万円の住宅ローンを利用するなら、少なくとも630万円以上の年収が必要
  • 住宅ローン控除や繰り上げ返済の仕組みも押さえておくことが大切
  • 夫婦共同で住宅ローンを組む際には、具体的な方法と種類を把握しておく
  • 住宅ローンで迷ったときには、無料で相談できる「住まいの窓口」が便利
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Q.1:4,500万円の住宅ローンを組むには、どれくらいの年収が必要ですか?

A.1:少なくとも630万円以上の年収が目安となります。ただし、これは金利1.2%、返済期間35年という最も返済額が少なくなる条件で計算した場合です。実際には、設定する金利や返済期間によって必要な年収は変わってきます。例えば、金利2.0%、返済期間20年の場合は、約1,093万円の年収が必要になる計算です。ご自身の状況に合わせて、無理のない返済計画を立てることが重要です。

Q.2:4,500万円のローンを組んだ場合、毎月の返済額はいくらになりますか?

A.2:毎月の返済額は、金利と返済期間によって大きく異なります。例えば、返済期間35年で金利が1.2%なら月々約13.1万円ですが、金利が2.0%になると約14.9万円になります。返済期間を20年に短縮すると、金利1.2%で約21.1万円、金利2.0%では約22.8万円が目安です。返済期間が短いほど毎月の返済額は増えますが、総支払額は少なくなります。

Q.3:頭金は用意した方がよいのでしょうか? どれくらいが目安ですか?

A.3:はい、頭金を用意することをおすすめします。頭金を増やすことで借入額が減り、月々の返済負担や利息を軽減できます。住宅金融支援機構の調査によると、一般的に住宅購入金額の1〜2割程度を頭金として用意する方が多いようです。ただし、住宅購入時には諸費用もかかるため、ある程度の現金は手元に残しておくと安心です。

Q.4:住宅ローンの総支払額を少しでも減らす方法はありますか?

A.4:「住宅ローン控除」の活用や、「繰り上げ返済」を検討するのが効果的です。住宅ローン控除は、年末時点のローン残高の0.7%が所得税などから最大13年間控除される制度です。また、余裕があるときに繰り上げ返済を行うと、返済期間を短縮したり、その後の返済額を減らしたりすることができ、総支払額を抑えることにつながります。

Q.5:年収が足りない場合、夫婦で協力してローンを組むことはできますか?

A.5:共働き世帯であれば、夫婦の収入を合算して住宅ローンを組む方法があります。主な方法として「収入合算契約」と「ペアローン契約」の2種類があり、それぞれ特徴が異なりますので、ご自身の家庭に合った方法を選ぶことが大切です。

Q.6:「収入合算」と「ペアローン」の違いは何ですか?

A.6:「収入合算」は、夫婦の収入を合わせて1本の住宅ローンを契約する方法です。一方、「ペアローン」は、夫婦それぞれが個別に住宅ローンを契約し、2本のローンで1つの物件を購入する方法です。ペアローンは夫婦それぞれが住宅ローン控除を受けられ、団体信用生命保険(団信)にもそれぞれが加入できるメリットがあります。ただし、手数料なども2本分かかる点には注意が必要です。

Q.7:住宅ローンを組む上で、他に気をつけるべきことはありますか?

A.7:長期にわたる返済では、さまざまなリスクを想定しておくことが重要です。例えば、定年退職後の返済計画、会社の業績によるボーナスの変動、固定資産税や修繕費といった維持費(ランニングコスト)などを考慮に入れましょう。また、万が一に備える団体信用生命保険(団信)への加入も、ほとんどの住宅ローンで必須ですが、保障内容を確認しておくとより安心です。

Q.8:住宅ローンのことで不安な点があるのですが、誰に相談すればよいですか?

A.8:LIFULL HOME’Sの「住まいの窓口」のような、住宅ローンの専門家に相談することをおすすめします。無料で、中立的な立場からのアドバイスを受けることができ、必要に応じてファイナンシャルプランナーなどの専門家を紹介してもらうことも可能です。一人で悩まず、専門家の力を借りることで、安心して家づくりを進めることができます。

更新日: / 公開日:2021.06.15