住宅ローンは借りられる額でなく返せる額で考える
年収800万円の返済負担率の上限は35%ですが、平均は21.8%です。上限額でローンを組むと家計を圧迫する可能性があるため、各家庭の状況に合わせて現実的に返済できる額で計画を立てることが大切です。
詳しくは、「世帯年収800万円だとどんな住宅ローンが組める? 必要な頭金の額は?」をご覧ください。
頭金は物件価格の1〜2割を用意するのがおすすめ
住宅購入者の多くは、物件価格の10%〜20%程度の頭金を用意しています。頭金が多いほど住宅ローンの総返済額を抑えられ、金融機関によっては金利が優遇されるメリットもあります。計画的に準備しておくとよいでしょう。
詳しくは、「世帯年収800万円だとどんな住宅ローンが組める? 必要な頭金の額は?」をご覧ください。
都内でも3,000万円台で条件に合う物件が探せる
3,800万円程度の予算があれば、都内でも3LDKの新築一戸建てや、駅から徒歩圏内の中古マンションの購入が可能です。地方都市であれば、さらに広く駅近な物件も視野に入ります。条件を整理して物件を探してみましょう。
詳しくは、「世帯年収800万円だとどんな一戸建てが購入できる?」をご覧ください。

一戸建てを探すマンションを探す家計から住宅購入予算を試算するあなた専用!住宅購入のやることリスト

マイホームの購入を検討するときには、自分の年収で借りられる住宅ローンの総額や、その金額で具体的にどんな物件が購入できるか気になるものです。

 

今回は世帯年収800万円の人が借りられる住宅ローンの額や用意する頭金の目安、購入できる一戸建て・マンションの例などをご紹介します。ぜひマイホーム購入計画を立てるときの参考にしてみてください。

不動産イメージ

 

国税庁が平成30年に実施した調査によると、日本人の1年間の平均給与は441万円という結果が出ています。そのため、世帯年収800万円というと平均よりもかなり高い金額です。

 

そこから所得税や住民税などが引かれて、世帯年収800万円の人の手取りは約580万円~600万円になるので、手取り月収は約50万円となります(被扶養者の数などにより異なります)。

 

総務省統計局の「家計調査報告(家計収支編)2019(令和元年)平均結果の概要」によると、2人以上の世帯の平均的な消費支出は29万3,379円という結果が出ており、約50万円というと、平均消費支出から約20万円残ります。

 

余裕がありそうですが、子どもがいる家庭だと教育費がかかり、将来に備えた貯蓄なども考えると、実際に使える額はそこまで多くはないでしょう。

 

住まいの窓口に資金計画を相談する 家計から住宅購入予算を試算する

 

次に世帯年収800万円だとどのくらいの住宅ローンが組めるのか見ていきましょう。

 

住宅ローンを借りる際には、「返済負担率」を目安に返済額を検討します。これは月々の収入に対して、どのくらいの返済額なら返していけるかというもので、住宅ローンを検討する際に重要なものになります。

 

年収によって返済負担率は異なります。住宅金融支援機構が提供しているフラット35の基準では、世帯年収800万円の場合の返済負担率は35%以下となります。

 

そうすると、年間280万円(月にすると約23万円)までなら返済していける計算になります。金利が1%で35年間、元利均等返済で組むと仮定すると、概算で8,000万円(フラット35の融資限度額は8,000万円以下のため)借りられることになります。

 

ただ、月に23万円も住宅ローンの返済にお金を使うのは、現実的ではないでしょう。

 

前述の住宅金融支援機構の調査によると、実際に住宅ローンを利用している人の返済負担率の平均値は21.8%で、この平均値を基に考えると、世帯年収800万円の人だと年間約174万円(月にすると約14.5万円)の返済額が目安となります。

 

また、同じく住宅金融支援機構が調査した、住宅ローンの貸出期間の平均は26.7年となっていて、半分以上の人が30年以下の期間で借りています。

 

この調査を基に計算して、仮に金利が1%で25年間、元利均等返済で組むと、融資額は概算で3,847万円です。

 

しかし、家庭によって必要な生活費や娯楽費、子どもの教育費などは異なります。住宅ローンは借りられる額ではなく、各家庭の状況に合わせ、現実的に返済していける額を目安に組むことが大切です。

 

また、頭金についてですが、住宅金融支援機構「2018年度フラット35利用調査」によると、自己資金は平均10〜20%ほど用意しているそうです。

 

先ほど計算した借入額から計算すると、頭金は少なくとも、384.7万円(3,847万円×10%)は準備しておきましょう。

 

また、頭金があれば総返済額を抑えることができたり、金融機関によっては金利が優遇されたりするメリットがあるので、できるだけ用意しておくのがよいでしょう。

 

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借り入れできる目安が分かったところで、今度は実際にどのような物件を購入できるのかを見てみましょう。

 

今回はエリアの一例として東京都と地方都市を比べていきます。まずは一戸建てから見ていきましょう。

【新築一戸建ての例】

  • 東京都江戸川区
  • 最寄駅から徒歩29分
  • 土地面積70.32m2 建物面積87.35m2
  • 木造3階建て 3LDK
  • 金額3,880万円
  • 主な設備:床暖房、食器洗い乾燥機、TVモニター付きインターホン、浴室乾燥機、駐車場など

【中古一戸建ての例】

  • 東京都品川区
  • 最寄駅から徒歩7分
  • 築9年
  • 土地面積45.12m2 建物面積71.31m2
  • 木造3階建て 2SLDK
  • 金額 3,680万円
  • 主な設備:食器洗い乾燥機、床暖房、追い焚き機能、温水洗浄便座、浴室TV、浴室乾燥機など

【新築一戸建ての例】

  • 滋賀県大津市
  • 最寄駅から徒歩5分
  • 土地面積132.53m2 建物面積97.2m2
  • 木造2階建 4LDK
  • 金額3,580万円
  • 主な設備:浴室暖房乾燥機、カードキー式玄関ドア、カラーモニターインターホン(録画機能付き)、24時間換気システム、駐車場(2台)など

【中古一戸建ての例】

  • 滋賀県大津市
  • 最寄駅から徒歩19分
  • 築2年
  • 土地面積172.57m2 建物面積118.83m2
  • 木造2階建て 4LDK
  • 金額3,799.8万円
  • 主な設備:床暖房、宅配ポスト、制震装置、駐車場など

 

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次にマンションを見てみましょう。

【新築マンションの例】

  • 東京都台東区
  • 最寄駅から徒歩17分
  • 専有面積47.76m2 バルコニー面積8.41m2 2LDK
  • 金額3,590万円
  • 主な設備:床暖房、浴室乾燥機、オートロック、宅配ロッカー、カラーモニターハンズフリーインターホンなど

【中古マンションの例】

  • 東京都北区
  • 最寄駅から徒歩9分
  • 築10年
  • 専有面積71.21m2 バルコニー面積11.29m2 3LDK
  • 金額3,690万円
  • 主な設備:食器洗い乾燥機、オートロック 、防犯カメラ 、TVモニター付きインターホン 、宅配ボックス、オートバス、温水洗浄便座 、浴室乾燥機、駐車場など。住宅評価書付き

【新築マンションの例】

  • 滋賀県大津市
  • 最寄駅から徒歩1分
  • 専有面積86.85m2 バルコニー面積12.42m2 3LDK
  • 金額3,590万円
  • 主な設備:床暖房、浴室暖房乾燥機、食器洗い乾燥機、フルオートバスリモコンなど

【中古マンションの例】

  • 滋賀県大津市
  • 最寄駅から徒歩13分
  • 築5年
  • 専有面積85.84m2 バルコニー面積19.57m2 3LDK
  • 金額3,680万円
  • 主な設備:食器洗い乾燥機、床暖房、ウォークインクローゼット、オートロック、宅配ボックス、TVモニター付きインターホン、温水洗浄便座など

 

東京都の物件では、新築の場合はエリアなどの条件によっては部屋数が十分に確保できないケースもあるかもしれません。中古物件だと部屋数を確保しつつ、設備やアクセスなど他の条件を叶えられる可能性も高そうです。

 

地方都市の物件では、物件数は東京都と比べると少ないですが、新築マンションでも徒歩1分以内の物件もあり、希望に沿った物件が見つかる可能性が高くなります。

 

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もし賃貸物件に住むとすれば、どれくらいの家賃が目安になるのでしょうか。

 

家賃は収入の25%以下が適正といわれています。世帯年収800万円の25%なので、年間200万円、月々約16.6万円を家賃に充てられる計算になります。

 

ただ、家庭によっては学費や食費が多くかかる場合もありますので、年収の20%以内(年間160万円、月13.3万円)以内で抑えておくと安心です。

 

ここまで世帯年収800万円でどんな物件が購入できるかご紹介してきました。物件は、駅からの距離、部屋の数や大きさなどの条件で、金額が変わってきます。

 

住宅を購入する際には、他の生活費や保険料などを見直すきっかけにもなるので、これを機に考えてみるのもいいかもしれません。

 

家賃・賃料13万円以下の物件 住まいの窓口に資金計画を相談する

Q1:世帯年収800万円だと、毎月の手取りはだいたいどのくらいになりますか?

A1:世帯年収800万円の場合、税金などが引かれた後の手取り額は、年間で約580万〜600万円、1ヶ月あたりにすると約50万円が目安です。ただし、扶養家族の人数などによって金額は変わります。

Q2:年収800万円の場合、住宅ローンは最大でいくらくらい借りられますか?

A2:金融機関によっては最大で約8,000万円まで借り入れ可能ですが、毎月の返済額が約23万円と高額になります。家計を圧迫する可能性があるため、上限額いっぱいの借り入れはおすすめできません。

Q3:無理なく返せる住宅ローンの金額は、どのくらいが目安ですか?

A3:多くの方が利用する返済負担率(約22%)を参考にすると、借入額の目安は約3,847万円です。住宅ローンは「借りられる額」ではなく、教育費や将来の貯蓄も考えた「無理なく返せる額」で組むことが大切です。

Q4:住宅ローンの月々の返済額は、いくらくらいに設定するのが一般的ですか?

A4:世帯年収800万円の場合、月々の返済額は約14.5万円がひとつの目安です。ご家庭の状況に合わせて、この金額を基準に検討してみるとよいでしょう。

Q5:家を買うとき、頭金(自己資金)はどのくらい準備すればよいのでしょうか?

A5:頭金は、物件価格の1〜2割を用意するのが一般的です。たとえば3,847万円の物件なら、約385万円以上が目安となります。頭金を多く入れると、ローンの総返済額を減らせるなどのメリットがあります。

Q6:年収800万円で買える一戸建ては、東京都と地方でどう違いますか?

A6:同じ予算(約3,600万〜3,800万円台)でも、エリアによって購入できる物件は大きく異なります。
東京都内(新築): 駅から少し離れた3LDKなど
地方(例:滋賀県大津市・新築): 駅に近く、土地建物ともに広い4LDKなど

Q7:年収800万円で買えるマンションは、東京都と地方でどんな違いがありますか?

A7:マンションもエリアによる差が大きいです。
東京都内(新築): 駅から少し歩く2LDKなど
地方(例:滋賀県大津市・新築): 駅徒歩1分など好立地で、都心より広い3LDKなど

Q8:予算内で希望の条件を叶えるには、新築と中古のどちらがよいですか?

A8:エリアや希望条件によって異なります。たとえば東京都内で、部屋数や駅からの近さを優先したい場合、新築より中古のほうが希望に合う物件を見つけやすいことがあります。

Q9:住宅購入を検討していますが、賃貸に住み続ける場合の家賃はいくらくらいが妥当ですか?

A9:賃貸の場合、家賃は一般的に手取り月収の20〜25%が目安です。世帯年収800万円(手取り月収約50万円)であれば、月々13.3万〜16.6万円の範囲で探すと安心です。

Q10:家を買うことを考え始めたら、まず何から始めればよいですか?

A10:まずはご家庭の収入と支出を把握し、「毎月いくらまで返済に充てられるか」を計算することから始めましょう。今回の返済額の目安(約14.5万円)なども参考に、無理のない資金計画を立てることがマイホーム購入の第一歩です。

更新日: / 公開日:2020.06.02