注文住宅 虎ノ巻(失敗を防ぐ秘伝トリビア付き)お金攻略術⑦⑧

お金のプラン、土地の選び方、工法の専門知識…家を建てるにはまずは知識を持っておくことが不可欠です。


奥深い注文住宅の世界に必要な知識を、完全網羅した虎ノ巻! 基本を知り、失敗と後悔のない理想の住まいを手に入れましょう。

教えてくれたのはこの人
不動産コンサルタント 畑中 学
不動産コンサルタント畑中 学先生が解説

武蔵野不動産相談室株式会社 代表取締役。公認不動産コンサルティングマスター、宅地建物取引士などの資格も持つ。「2時間で丸わかり 不動産の基本を学ぶ」、「家を売る人・買う人の手続きがわかる本」(共にかんき出版)など著書多数。

お金攻略術⑦よい建築会社と
出合う術

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ほとんどの人にとって、初めての経験となる家づくり。分からないことだらけの中で理想の家を建てるには、パートナー選び、つまり建築会社選びが重要です。
注文住宅を手掛けるのは主に「ハウスメーカー」「工務店」「設計事務所」の3つで、家づくりにおいて何を重視するかで最適な建築会社は変わってきます。住宅は一生の買い物なので、納得して購入できるよう、あらゆる選択肢を検討しましょう。

3つのスタイル

  • ハウスメーカー

    設計から施工まで一貫して請け負う。資材の大量仕入れや自社工場での加工を行うため、規格を大きく外れなければ予算は比較的安い。アフターケアが手厚いところも多い。
  • 工務店

    一般的に地域密着の建築会社を指す。地元の土地事情に詳しいため、敷地の条件に合わせた家づくりができる。規格商品を持つハウスメーカーに比べ、仕様の自由度が上がる。
  • 設計事務所

    設計に特化した提案力が魅力。デザインや住み心地にこだわった家がつくれるが、施工費用とは別に設計料などの費用がかかる。施工は建築士のプランを実現できる工務店が行う。
秘伝トリビア

見学は知識を蓄えてからじゃないと意味がない

理想の家づくりの第一歩といえる見学会。でも建てたい家のイメージや知識が全くないまま見学会に行くと、何を見ればよいか分からず時間を無駄にしてしまうこともあるでしょう。


また、見学会にもいくつか種類があり、それぞれチェックすべき項目も異なってきます。見学会参加の前に、相談窓口などである程度の予備知識を蓄えておくのが効率的です。

建築現場見学会
内装工事前に行われる見学会。基礎や骨組み、耐震・耐久の工夫など構造面を確認
完成見学会
実際の依頼を受けて建築した建物を見学できる。先輩施主に直接話を聞けることも
住宅展示場
複数のハウスメーカーによるモデルハウスがあるので、各社の比較がしやすい

第三者無料相談窓口のメリット

効率的に情報を集める

いい建築会社に出合うために必ず活用したいのが「LIFULL HOME’S 住まいの窓口」などの無料相談窓口。専属アドバイザーが、家づくりの基礎知識から考慮すべきポイント、気になるお金のことまで、親身にアドバイスしてくれます。


理想のライフスタイルや将来設計をヒアリングして、どのような家が向いているか一緒に考え、それぞれに合う建築会社の紹介もしてくれるので、まだ具体的なイメージがない状態で訪ねても問題はありません。ポイントは第三者相談窓口であるという点。特定の会社の営業をかけられることもないし、建て主の立場で相談に乗ってくれます。

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※子どもが遊べるおもちゃやボールプールを備えた店舗もあり安心して相談できます


お金攻略術⑧住宅建築の知識図録

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家を建てるうえで、建築会社とやり取りする際に出てくる専門用語や専門知識。難しいことも多く、よく分からない…、とスルーしてしまう方も多いですが、地震対策や材質選びなどは間取りや予算にも関わってくるので、ある程度知っておいた方が得です。
建築会社とも話がしやすく、妥協することなく家づくりができます。

間取りにも影響がある工法の違い

家づくりの基礎となる骨組み。どの工法を採用するかによって、間取りに制約が出てしまうこともあるので、木材や鉄という材料の違いだけでなく、それぞれの工法の特徴を理解しておくことが重要です。


工法の種類は主に5つ。それぞれメリット・デメリットがあり、コストにも影響するので、依頼先候補がどんな工法を用いるのか事前に確認しておきましょう。

[木造軸組工法]

[木造軸組工法]
柱や梁など木材を組み合わせて骨組みを造る伝統の工法。間取りの自由度が比較的高く、増改築も行いやすい

[2×4(ツーバイフォー)工法]

[2×4(ツーバイフォー)工法]
箱状の空間を左右につなげ上下に積む工法。耐震性、耐火性に優れるが、開口部の大きさに制限が出る場合も

[RC造(壁式工法)]

[RC造(壁式工法)]
鉄筋を組み、型枠で囲ってコンクリートを流し込む造り。耐火性や耐久性に優れるが、木造と比べてコストは高い

[鉄骨造]

[鉄骨造]
柱や梁を鉄骨で造る。木造軸組と比べて柱の本数が少なくすむため間取りの自由度は高いが、建築費も高くなる

[プレハブ工法]

[プレハブ工法]
工場で造った柱や壁、梁などの部材を現場で組み立てる工法。工場生産のため品質が良く、工期短縮もできる

2種類の基礎はニーズで使い分け

基礎とは、地面の下で建物を支える部分のことを指します。家の重さを地盤に均等に伝え、沈下や住宅の損傷を防ぐ重要な役割を担っていて、一般住宅に用いられるのは「ベタ基礎」と「布基礎」の2種類があります。


手間とコストに差が出るので、地盤の強さや耐久性などを考慮して選ぶ必要があります。


[布基礎]

[布基礎]
建物の壁に沿ってコンクリートを打って造る。一般的にコストを抑えられる

[ベタ基礎]

[ベタ基礎]
床下となる部分までコンクリートを配し、住宅の荷重を底面全体で支える

耐えるだけが地震対策ではない

地震対策には3つの方法があります。建物の強度を高めて揺れに抵抗する「耐震」に対して、装置で揺れを吸収して力を軽減するのが「制震」、さらに、揺れを建物に伝えないようにするのが「免震」です。


コストは免震構造が最も高く、以下制震、耐震となるのが一般的です。


[免震構造]

[免震構造]
地震の揺れを建物に伝えない装置を、建物と基礎の間に設置

[制震構造]

[制震構造]
壁などの中に、地震の揺れを吸収するダンパーを設置する

[耐震構造]

[耐震構造]
筋交いの入った耐震壁や補強金具を使い、建物の強度を高める

デザインだけではない外壁選び

家の見た目を大きく左右する外壁材。ついついデザイン性だけで選んでしまいがちですが、家の寿命や暮らしの質にかかわる機能面も考慮しておきましょう。


雨や風に強い耐候性や、騒音を遮断する遮音性、火事の延焼を防ぐ耐火性など、種類によって機能はさまざま。主な外壁材の種類は下記の通り。デザイン、価格、機能のバランスを比べてみましょう。


サイディング

外壁材として近年最も一般的なもの。板状になっていて、軽量で耐久性も高く、比較的安価でできる。金属でできたガルバリウムなどバリエーションも豊富

モルタル+塗り材

セメントと砂を混ぜたモルタルを下地に、漆喰や珪藻土、樹脂素材などを塗装する。塗り方でさまざまな表情が出せるメリットがあるが、工数はややかかる

コンクリート

モダンな雰囲気を出せるコンクリート打ちっぱなし外壁は、デザイナー住宅に多い。遮音性や耐火性に優れていて、形状も自由。ただし、夏は暑く冬は寒くなりやすい

タイル

耐候性や耐火性、耐久性に優れているのが特徴。タイルを外壁に選ぶメリットは、独特の表情を出すことができること。価格は高めだがメンテナンス費用は比較的安くすむ

屋根の形状にもいろいろある

家の構造の中であまり重要視されないことが多い屋根。しかしその形状にはいくつか種類があり、機能も異なります。


屋根の目的は雨、雪、風などの自然環境から家を守ることなので、デザイン面だけでなく機能面も考慮して選びましょう。また、形状だけではなく、屋根材や屋根の角度(屋根勾配)も性能に大きく関わってくるので注意してください。

[切妻(きりづま)

[切妻(きりづま)]
屋根の頂上から地上に向かって2つの傾斜面で構成。安価で雪や雨に強い

[寄棟(よせむね)

[寄棟(よせむね)]
4方向に傾斜している屋根。和・洋風どちらにも適応する。四柱造りとも呼ばれる

[入母屋(いりもや)

[入母屋(いりもや)]
屋根の頂点から4方向に傾斜した屋根。風に強く、デザイン性が高いのが特徴

間取りに幅を持たせる吹き抜け

吹き抜けの最大のメリットは開放感。視線の抜けがあるので、部屋を実際より広く見せる効果があります。また吹き抜けの2階部分に窓を設置することで部屋の奥まで自然光を取り入れられます。


しかし2階のスペースが削られるため部屋数が減る、音や臭いが筒抜けになるなどのデメリットもあるので、長所と短所どちらもあることを念頭におきましょう。

キッチンは5種類から選んで

料理の効率化などを考え、こだわりを持つ人も多いキッチンスペース。近年は、四方が壁から独立した「アイランド型」や、リビングに対面した「ペニンシュラ型」など、キッチンにいながら家族と会話を楽しめるオープンキッチンが人気です。主にイラストにある5種類の型があります。


[I型]

[I型]

[U型]

[U型]

[L型]

[L型]

[アイランド(島)型]

[アイランド(島)型]

[ペニンシュラ(半島)型]

ユニットバスのメリット

壁や床、浴槽などがセットになったお風呂のことです。それぞれの部材を工場でつくるので在来工法に比べて工期が短く、選べる素材の種類も豊富です。壁や天井、浴槽の裏側まで張り巡らされた断熱材によって、冬でもお湯が冷めにくいのも特徴となります。 さらに、速乾性の高い床など、快適な機能を備えたユニットバスが登場しています。

秘伝トリビア

注文住宅は地震に対する強さも選べる
(耐震等級について)

建物の強度を表す一つの指針が耐震等級。分譲住宅の場合は、ハウスメーカーや工務店ごとに耐震等級が決まっている場合が多いですが、注文住宅の場合は建て主の意思で選ぶことができます。


もちろん耐震等級が上がれば、建築費も高くなります。

等級1
数百年に一度程度の地震(震度6強~7程度)に対して人命が損なわれるような倒壊や崩壊はしない程度の耐震性
等級2
等級1で想定される1.25倍の地震が起きても耐えられる。学校や病院などに採用されていることが多い
等級3
等級1で想定される1.5倍の地震が起きても耐えられる。消防署や警察署など防災の拠点が等級3である
  • 出典:家を買Walker (KADOKAWA)
  • 監修 = 不動産コンサルタント 畑中 学
  • イラスト = 加納徳博
  • 編集 = LIFULL HOME'S 編集部

更新日: / 公開日:2019.10.25

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