豊かな自然や広々とした住環境など、田舎には都会での生活では味わえないさまざまな魅力があります。
田舎暮らしと聞くと、広大な敷地に建てられた一戸建てでの生活をイメージする人も多いかもしれませんが、マンションも有力な選択肢となる場合があります。
今回は田舎暮らしをするうえで、マンションと一戸建てにどのような違いがあるのか、メリット・デメリットを比較していきましょう。
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まずは田舎暮らしのメリット・デメリットを確認しておこう

都会と田舎とでは生活スタイルが大きく異なる部分もあるので、まずは田舎暮らしについてメリットとデメリットの両面から理解しておくことが大切です。
田舎暮らしのメリット
一般的に田舎には、都会と比べて以下のようなメリットがあります。
メリット
- 家賃や土地代が安い
- 豊かな自然に恵まれている
- のびのびと子育てに向き合える
- 都会にはない業種がある
- 通勤ラッシュや渋滞などのストレスが緩和される
田舎暮らしのもっとも大きな利点は、住居費を安く抑えられる点にあります。都市部と比べて地価が安いため、土地代や家賃が抑えられるとともに、広々とした住環境を手に入れやすいのも魅力です。
もうひとつの大きな特徴として、自然を身近に感じられる点が挙げられます。豊かな自然環境でのびのびと子育てに向き合え、地域によっては川遊びなどの都会ではなかなか味わえないような経験をさせてあげることもできます。
また、仕事に関しては、林業や漁業、伝統工芸などの都会にはない特殊な業種がある点や、通勤ラッシュなどのストレスから解放されやすい点が魅力です。
田舎暮らしのデメリット
一方、田舎暮らしには以下のようなデメリットもあります。
デメリット
- 交通の便が悪い
- 商業施設、公共施設までの距離が遠い
- 多くのエリアは自家用車が必須
- 虫や動物などの生物被害、土砂崩れなどによる自然災害のリスクが高い
- 近所付き合いの負担が大きい
- 都会に比べて賃金が低い
都会のように公共交通機関が充実していないため、移動の負担が大きく、多くのエリアでは自家用車が生活必需品となります。
スーパーなどの商業施設、病院や役所といった公共施設までの距離も遠いので、都会生活に慣れている人には不便に感じる場面も少なくありません。
また、エリアにもよりますが、虫や動物などによる被害、自然災害のリスクも都会と比べて高いです。それ以外のポイントとしては、自治会などの近所付き合いが負担に感じられてしまうケースもあります。
なお、田舎で新しく仕事を探そうとする場合は、都会に比べて賃金の水準が低い可能性があるので、事前にチェックしておくことも大切です。メリットとデメリットを比較して、田舎での生活に適していると感じたら、具体的な住環境について目を向けてみましょう。
ここからは、田舎のマンションの特徴について紹介します。
田舎のマンションのメリット

アパートやマンションなどの集合住宅が多い都心部と比べて、田舎では一戸建ての割合が比較的高いといえます。しかし、田舎にも人口の多いエリアにはマンションが建てられることもあり、一戸建てにはない利便性が魅力とされています。
ここではまず、田舎のマンションのメリットについて詳しく見ていきましょう。
便利な立地に建てられる
田舎のマンションは、駅近などの便利な場所に建てられることが多いです。さらに、県庁所在地や新幹線が止まる駅の近くに建てられることが多いのも特徴です。
そのため、付近に商業施設が密集しやすく、学校や公共施設も近いなど、田舎暮らしのデメリットを緩和できる立地の利便性が魅力といえます。
自家用車がなくても生活できる可能性がある
田舎暮らしで気になりやすいポイントのひとつに、自家用車の必要性が挙げられます。いずれ高齢になり、車の運転が難しくなってしまうことを考えると、交通の利便性に不安を感じてしまう人も少なくないでしょう。
しかし、前述のように、マンションは田舎のなかでも比較的便利な立地に建てられるので、自家用車がなくても快適に生活ができる可能性もあります。駅近でバス便もあれば、近隣エリアへの移動もしやすいでしょう。
老後も比較的に暮らしやすい
田舎に限らず、マンションのメリットとして挙げられるのが「高いバリアフリー性」です。
多くのマンションは専有部がワンフロアでバリアフリー性が高く、共用部分などの管理も管理会社が担ってくれるので、維持管理負担が小さくなります。
寒冷地などでも比較的に住みやすい
一口に田舎といっても、沖縄から北海道まで、エリアによって住環境にはさまざまな違いが生まれます。
たとえば、寒冷地などに引越しをする場合、一戸建てでは雪かきや屋根の雪下ろしなどを自分で行う必要があり、不慣れな人にとっては大きな負担となってしまいます。
しかし、マンションであれば一戸建てのように、すべてを自分で負担する必要はありません。また、住宅の気密度が高く、ほとんどが鉄筋コンクリート造なので、一戸建てと比べて室内が暖かいのも特徴です。
マンションを探す 一戸建てを探す 無料で住まいの窓口に相談する田舎のマンションのデメリット

次に、田舎のマンションのデメリットについても見ていきましょう。
物件数が少ない、新築物件が見つからない
田舎には、そもそもマンションの物件数自体が都会ほど多くはありません。そのため、希望条件を満たす物件を探そうとしても、なかなか該当する部屋が見つからないことも多いです。
特に、新築物件が見つかりにくく、エリアやタイミングによっては、不動産情報サイトなどで検索をしても0件と表示されてしまうこともあります。
田舎でマンション探しをするのであれば、新築にあまりこだわらず、中古物件にも目を向けることが大切です。しかし、中古物件を購入する場合は、人によって既存のコミュニティに参加するハードルが高いと感じることもあります。
一戸建てと比べれば居住面積や駐車場が狭い
田舎のメリットのひとつに「都会よりも広々とした住環境」が挙げられますが、マンションの場合は一戸建てのような広さを確保することができません。
また、駐車場の台数にも限りがあるのが一般的であり、一戸建てのように「敷地内に家族の人数分の車を止める」といったことは難しいです。
管理費・修繕積立金がかかる
田舎にかかわらずマンション全体に共通するデメリットとして挙げられるのが、共用部分の維持管理のためにかかる「管理費・修繕積立金」です。
どちらも毎月支払う必要があり、築年数が経過した物件は修繕積立金が特に高くなりやすいケースがあります。住宅ローンを利用して購入する際には、これらの費用にも目を向けておくことが大切です。
田舎の一戸建てのメリット・デメリット

続いて、田舎の一戸建てのメリット・デメリットについても見ていきましょう。
メリット
田舎の一戸建てには以下のようなメリットがあります。
メリット
- 都会と比べて土地代が安い
- 駐車場、庭を広くとりやすい
- マンションと比べて間取りの自由度が高い
- 管理費、修繕積立金などがかからない
何といっても、田舎は都会と比べて土地代が安いので、費用を抑えつつ広い敷地を確保しやすいのがメリットです。建物だけでなく、駐車場や庭も広くとれるので、設計の自由度が高いのが魅力といえます。
そもそも、一戸建てはマンションと比べて間取りの自由度が高いので、注文住宅の場合、予算の範囲内であれば、広い敷地を存分に活用して理想的な住環境を実現することが可能です。
また、マンションのように共用部分の管理費や積立金が必要ないので、維持費は比較的安く抑えることができます。ただし、設備や建材の劣化に備えて、自分で修繕費を積み立てておく必要はあるので、その点は注意しておきましょう。
デメリット
一方、デメリットには以下のような項目があります。
デメリット
- 価格の安い土地は駅から離れてしまう
- マンションに比べて交通利便性や生活利便性が低い
- 虫や野生動物などに遭遇しやすい
- 維持管理の手間や負担が大きい
田舎であっても、駅近などの便利な土地は価格が高くなりやすく、低い予算で広い敷地を確保するのは難しい面があります。十分な広さが必要であれば、交通利便性や生活利便性の優先度を下げて探さなければなりません。
また、一戸建ては高さのあるマンションと比べて、虫や野生動物に遭いやすいでしょう。さらに、管理の手間がかかるので、高齢になったときには大きな負担を感じてしまうこともあります。
マンションを探す 一戸建てを探す 無料で住まいの窓口に相談する田舎に住みながら都会に通勤するならどのエリアがおすすめ?

ここまで、田舎暮らしの特徴やマンションと一戸建ての違いについて詳しく見てきました。しかし、田舎と呼ばれるエリアは広く、どの地域に住むかによって住み心地やライフスタイルは大きく異なります。
たとえば、「都会に何とか通勤できる程度の距離にある郊外」は、テレワークの導入、出勤頻度の減少などによって、有力な選択肢のひとつとして考えられるケースが増えています。
ここでは、「都会への通勤と田舎暮らしの両立」をテーマに、エリアの選び方や編集部おすすめの地域を紹介します。
通勤利便性と田舎暮らしを両立できるエリア選びのポイント
週に何度か通勤するのであれば、電車での通勤時間は「1~1.5時間以内」に抑えておきたいところです。また、所要時間だけでなく、「始発駅から座って通勤できる」などの細かなポイントも意識するといいでしょう。
過疎化が進んでいるエリアでは、移住者に対する支援制度が設けられている自治体もあります。転入者に対する補助金の支給や住宅購入・リフォーム時の助成金など、地域によって制度の内容は異なるので事前に調べておきましょう。
交通アクセスを考慮したおすすめのエリア
都心部への通勤利便性に優れた郊外としては、たとえば埼玉県の飯能(はんのう)駅が挙げられます。飯能駅は西武池袋線の始発駅にあたり、急行を使えば池袋まで1時間以内でアクセスできます。
飯能市は豊かな自然が特徴的な自治体であり、住民が農業に触れられる「半農ライフ」への支援など、行政による手厚いサポートを受けられるのも魅力です。
また、海でのライフスタイルを楽しみたいという人は、神奈川県の久里浜(くりはま)駅もアクセス性に優れたエリアとしておすすめです。
久里浜駅はJR横須賀線と京浜急行の始発駅にあたり、横浜駅まで約40分、品川駅まで約1時間の好立地にあります。海や山などの大自然をはじめ、自然公園やスポーツ施設なども整っており、のびのびと子育てに取り組めるのが魅力です。
移住支援を考慮したおすすめのエリア
埼玉県北部に位置する熊谷(くまがや)市では、転入・定住を促進するためのさまざまな支援策が用意されています。
たとえば、転入者に対する「新幹線定期券購入費の補助」「住宅の固定資産税等の減免」、40歳未満の新婚世帯に対する「引越し費用の補助」などの補助制度が設けられています。
新幹線定期券補助額は最大で2万円であり、熊谷駅には上越新幹線が停車するので、上野・東京方面に通勤する人にとっては便利な制度といえるでしょう。
また、千葉県南部に位置する南房総市では、移住や2拠点生活を検討する人を対象に「トライアルステイ」と呼ばれるお試し移住のプログラムが設けられています。
さらに、一定要件を満たす中古住宅の購入者に、最大100万円の補助金が支給されるなど、持ち家の取得についても積極的な支援策が用意されています。
このように、都心に通勤できるエリアでもさまざまな移住者優遇措置が設けられているので、移住先を考える際にはあらかじめ情報収集しておくといいでしょう。
まとめ

- 田舎暮らしはメリットとデメリットの両面から慎重に検討することが大切
- マンションは一戸建てより利便性の高い場所に建てられることが多い
- マンションは老後も暮らしやすい、寒冷地でも過ごしやすいといったメリットもある
- 田舎ではマンションの物件数が少なく、希望どおりの物件を見つけるのが難しい面も
- 交通アクセスや移住支援制度などにも目を向けて居住エリアを選ぼう
更新日: / 公開日:2022.02.08










