マンションやアパートなどの最上階は、眺望の良さや防犯性の高さなどから人気の集まりやすい物件です。しかし、高層階の部屋だからといって、必ずしも防犯上の安全性に問題がないわけではありません。日々の生活の中で、自分でも防犯対策を心がけておくことが大切なのです。今回は、空き巣に狙われやすい物件の特徴や、自分でできる防犯対策について詳しく見ていきましょう。
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高層マンション

 

最上階や高層階に位置する部屋は、一見すると防犯上は安全に思えるものの、実際には侵入や窃盗といった犯罪が発生することもあります。ここでは、高層階の被害のケースやデータを見ていきましょう。

最上階であっても、屋上から空き巣が侵入して被害に遭うというケースがあります。ほかの建物などから屋上に侵入されてしまうと、そこからすぐ真下の階がターゲットにされやすく、ベランダなどから空き巣に入られることもあるのです。

 

また、低層階と比べると数は少ないものの、雨どいや排水管などを通じてベランダに侵入されてしまうケースもあります。

警視庁が公表している「令和元年中の住宅対象侵入窃盗の発生状況」によれば、4階建て以上の住宅への空き巣の侵入手段は、鍵の締め忘れによるものが51.4%となっています。また、就寝時の侵入である「忍び込み」や在宅時の侵入である「居空き」については、90%近くが無施錠によるものとなっています。

 

こうした割合は、一戸建て住宅やそのほかの住宅とほとんど等しい結果となっているため、高層階においても施錠が重要である点は変わらないといえます。

最上階

 

少しでも防犯性の高い物件を探すためには、どのような建物が空き巣に狙われやすいとされているのかを知っておきましょう。

空き巣被害に遭いやすい建物の特徴としては、人通りが少ない立地にあることが挙げられます。また、ベランダの囲いが高く内側が見えないつくりも、侵入を許してしまいやすい特徴の1つです。

 

両者に共通しているのは、どちらも「不審な人や行為が発見されにくい」点だといえます。警視庁の統計によれば、住宅の侵入経路の半数以上にあたる63.4%が窓となっているため、すぐに不審な行動が見つかってしまうような立地にあれば侵入を防ぎやすいのです。

空き巣などに狙われやすい条件の1つに「女性専用のマンション」があります。特に単身者専用となっている場合には、居住者が留守にしていることが多いのに加え、万が一住人に見つかっても相手が女性であれば逃げられる可能性が高いと考えられてしまうのです。

 

また、「防犯設備が少ない」建物も、侵入のリスクが高いといえます。実際に防犯カメラやオートロックには一定の効果があるため、より高い防犯能力が求められる女性専用のマンションの多くには、どちらも設定されているようです。

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オートロック

 

安全性の高い部屋を探すためには、建物とともに部屋自体の防犯性も確かめておくことが大切です。ここでは、空き巣に狙われやすい部屋の特徴について詳しく見ていきましょう。

意外に思えるかもしれませんが、「オートロック付きの建物にある部屋」は、空き巣に狙われやすい特徴の1つでもあります。オートロックの性能を過信することで、戸締まりがおろそかになりやすいところもあるため、玄関から入られてしまうケースも少なくありません。

 

また、オートロックは建物のエントランスに侵入されてしまえば、その後の対処はできないといったリスクもあります。ほかの入居者や宅配便の配達人と一緒に侵入される場合もあるため、油断をせずに戸締まりを心がけることが重要です。

空き巣にとって、すぐに「留守だと分かる部屋」は居住者と遭遇するリスクを避けられるため、狙いやすいポイントです。また、「カーテンが閉まったままの部屋」も外から居住者がいないことを知られやすいため、空き巣に侵入されてしまう可能性が高まるのです。

マンションエントランス

 

場当たり的な犯行でない限り、空き巣は犯罪を行う前に、あらかじめ建物の下見を行っている場合が多いといえます。そのため、被害を避けるためには、空き巣が嫌がる特徴を押さえておくことも重要です。

空き巣が嫌がる建物の特徴としては、やはり建物自体のセキュリティが充実していることが挙げられます。「管理人が常駐している」「カードキーを導入している」「モニター付きドアホンがある」といった物件では、容易に建物内に侵入することができないため、下見の時点でリスクが高いと判断される場合が多いのです。

 

また、侵入までに時間がかかる建物も敬遠されやすい傾向にあります。たとえば、エントランスや部屋に補助錠があれば、鍵を開けるのに通常以上の時間が必要となるため、それだけでも有効な対策となる場合があるのです。

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防犯対策イメージ

 

最上階や高層階は一定の防犯性は期待できるものの、被害を防ぐためには入居者自身の意識も重要なポイントとなります。自分でできる防犯対策について、侵入経路ごとに細かくチェックしてみましょう。

玄関の防犯対策としては、「油断をせずにきちんと戸締まりを行う」ことが基本となります。そのうえで、鍵が1つしか付いていない場合には、補助錠を取り付けて防犯性を高めるのも有効な手段です。

戸締まりが防犯対策の基本である点は、窓においても変わりません。そのうえで、窓の補助錠や、不審な侵入に対して警報音が鳴るセンサーなどを導入してみるのも1つの方法です。

 

こうした防犯グッズは、ホームセンターなどでも数千円程度で市販されており、自分でできる対策としてはとても手軽な手段です。

部屋自体の安全性を高めるとともに、日常生活においても防犯を意識した振る舞いが大切となります。そのためには、部屋を長時間にわたって空けているような印象を与えないことがポイントです。

 

たとえば、新聞受けに新聞や郵便物をため込んでいれば、それによって留守にしていると判断されてしまうケースがあります。そのため、旅行などで長期間家を空けるときには、配達を止めてもらうといった対策も大切です。

 

そうした意味では、洗濯物を遅い時間帯まで干しっぱなしにしたり、夜になっても明かりがつかない状態が続いたりしないように心がけるのもポイントだといえます。建物や部屋のセキュリティを信頼し過ぎず、日常生活にも注意を払って、自分の身や財産を守る意識を忘れないようにしましょう。

  • 最上階や高層階であっても、不審者に侵入されてしまうケースは少なくない
  • 空き巣に狙われやすい建物の特徴には、人通りの少ないところに立地している建物や女性・単身者専用のマンションといったものが挙げられる
  • オートロック付きの物件でも、かえって防犯意識が薄れやすい面があるため注意が必要
  • 侵入までに時間がかかる部屋は空き巣に敬遠されやすい
  • 玄関・窓・日常生活の3つの面で防犯対策を見直すことが大切
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更新日: / 公開日:2020.11.06