住宅を購入する時期や家さがしを始める時期は、自身のライフプランや収入、資金状況が整ってから具体的に決めていくのが理想です。

しかし、いつ頃から家さがしを始め、住宅購入のために動きだせばいいのかイメージしておきたい方もいると思います。

そこで今回は、家さがしや住宅購入におすすめの時期から住宅購入における注意すべきポイントまでタイミング別に解説します。
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内見

 

住宅購入に向けて、家さがしを行うにはいつから始めるのが理想なのでしょうか。家さがしのタイミングに迷う方は、年齢や住宅ローンのスタート時期、入居のタイミングから逆算してみましょう。

2017年度の「住宅市場動向調査報告書」(国土交通省)によると、初めて住宅を取得する方の年齢は注文住宅や分譲一戸建て住宅、分譲マンションでは30代が最も多く、中古一戸建て住宅や中古マンションでは40代が最も多いという結果に。

 

一方、2回目以上の住宅の取得となる方は、注文住宅や分譲マンション、中古一戸建て住宅、中古マンションにおいて60代以上が最も多く、分譲一戸建て住宅では40代が最も多いという結果が出ています。

 

このように、結婚のタイミングや子どもの成長といった家族構成やライフスタイルの変化と併せて、年齢から購入時期を決めていくのもひとつの手です。

住宅ローンをスタート、または完済する時期から逆算して家さがしを行う方法です。

 

住宅ローンには土地代と建物代を1つの住宅ローンで組むケースと、土地代と建物代を別々の住宅ローンとして組むケースがあり、どちらのローンの組み方を選ぶかで、ローンのスタート・完済時期が異なります。

 

別々に住宅ローンを組む場合はローン契約を行った段階から支払いがスタートしますが、土地代と建物代を1つの住宅ローンで組んだ場合、土地代金を住宅ローンに組み込むこととなり、引き渡し時を基準に住宅ローンの支払いがスタートとなり、引き渡しまでに時間がかかればその分ローンの期間が先延ばしになってしまう可能性があります。

つなぎ融資について

ここで問題となるのが、ローンが実行される前に支払いが必要となる土地代金や建物の中間金などについて、どうするのかということですが、そのために“つなぎ融資”を利用します。

 

つなぎ融資とは住宅ローンが実行される前に行う一時的な借入のことで、住宅ローンが開始されるまでに必要な費用はそこから出し、住宅ローンでつなぎ融資を返済するという流れが多いです。

 

ただし、つなぎ融資の借入期間は、融資利用時から引き渡し時までと短いとはいえ、日割り金利が発生してしまいます。なお、金融機関によってはつなぎ融資の取扱いがないところもあるため、確認が必要です。

 

ローン契約を行う年数にもよりますが、完済できる時期や年齢を見越して、そこから逆算して家の購入時期や家さがしの時期を検討してみましょう。

新居に入居したいタイミングを見定め、そこから逆算して家さがしを行う方法です。

 

例えば、現在住んでいるのがアパートやマンションなどの賃貸である場合、家の契約更新日に合わせて新居の購入手続きを進め、引越しができるように計画を立てます。また、出産がきっかけとなる場合、出産予定時期に合わせて家さがしを行うのもいいでしょう。

 

建売住宅や中古住宅を購入する際は比較的スムーズに契約が進みますが、新築の注文住宅となると完成予定日がずれ込む可能性もあるので、余裕を持って家さがしを行うことも大切です。

タイミング別家探し

結婚をきっかけに家の購入を考える人もいます

「結婚」を機に住宅の購入を検討する場合

結婚をきっかけに住宅購入を検討するのであれば、まず必要となるのが十分な貯蓄と費用です。結婚後の生活費をできるだけ把握して収支バランスをイメージし、住宅を購入しても無理なく生活できるのかを十分に検討したうえで住宅を購入しましょう。

 

また、共働きの家庭の場合、出産や育児により共働きができなくなる可能性もあるので、現在の生活だけでなくライフスタイルが変化していくことも考慮したうえで検討しましょう。

子どもが生まれたタイミングで住宅購入を検討する場合、新居となる住宅が子育てのしやすい住まいかどうかを見極めることが重要となります。

 

子どもの成長に合わせて遊びや通園、通学がしやすいよう、また買い物など家事に支障が出ないよう、周辺の環境や公共施設の充実度にもこだわり、事前に調べておきましょう。

 

もし妊娠中に住宅購入や引越しを行う場合は、段差がないバリアフリーなつくりがある住宅を選ぶなど、妊婦の負担にならないように配慮しましょう。

定年退職をきっかけに住宅購入をする場合は、老後の資産バランスに注意して検討しましょう。今後の生活を見据え、バリアフリー設計の住まいを探す方や、今まで貯めたお金と退職金を合わせて一括払いで住宅を購入する方もいると思います。

 

しかし、老後の生活資金が十分でないと、のちのち余裕のない生活が続いてしまうことになります。年金の支給額や月々の支出金額をしっかり把握したうえで、住宅を購入しても無理なく生活ができるのかを検討しましょう。

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家さがしを行う時期やタイミングは、人それぞれ異なります。時期やタイミングを間違えて購入してしまうと、後悔する可能性もあります。

 

住宅は簡単に買い替えができる買い物ではないので、将来のライフプランを考えたうえで住宅の購入時期を見定め、十分な費用や収支バランスを整えたうえで購入を検討しましょう。

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更新日: / 公開日:2019.10.07