窓から逃げる熱を抑え冷暖房効率が大幅に向上する
住まいの熱の多くは窓から出入りします。既存の窓の内側にもう一つ窓を設置する二重サッシなら、サッシ間にできる空気層が断熱材の役割を果たし、外気の影響を受けにくくなります。結露の発生も抑えられ、一年中快適に過ごせます。
詳しくは、「二重サッシを取り付ける4つの効果・メリット」をご覧ください。
交通量の多い交差点レベルの騒音も図書館並みに和らぐ
二重サッシによって生まれる空気層には、空気を伝わる「空気伝播音」を遮断する効果があります。車の走行音や犬の鳴き声といった外からの騒音だけでなく、家の中からのオーディオ音などの音漏れ対策としても有効です。
詳しくは、「3. 防音効果で騒音が和らぐ」をご覧ください。
開け閉めや掃除の手間は2倍になる
二重サッシは窓枠が2つになるため、換気や出入りのたびに2回開け閉めする手間がかかります。窓ガラスやレールの掃除も2倍になるほか、設置状況によっては部屋に圧迫感が出るなどの注意点も理解したうえで導入を検討しましょう。
詳しくは、「デメリットも確認! 二重サッシ設置の注意点」をご覧ください。

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住まいの断熱性を向上させるためには、壁の広い面積を占めている窓の断熱性を高めると効果的です。窓の断熱性を向上させる方法として、二重サッシの設置が挙げられます。

 

そこで、二重サッシとは何か、また、混同されやすい複層ガラスとの違いに触れたうえで、二重サッシによる断熱効果や防音効果などについて解説していきます。

二重サッシは1つの窓枠に、外窓と内窓の2つのサッシが取り付けられているもので、二重窓とも呼ばれています。

 

二重サッシは複層ガラス(ペアガラス)と混同されやすいですが、複層ガラスは1つのサッシにガラスが2枚はめ込まれている窓を言います。構造を整理すると以下のようになります。

  • 二重サッシ(二重窓):窓枠(サッシ)が2つあり、窓枠の開け閉めが2回必要
  • 複層ガラス:窓枠(サッシ)は1つで、ガラスが2枚構造になっている

新築時に初めから二重サッシを設置するケースもありますが、リフォームで既存の窓枠の内側に内窓を設置して二重窓にすることもできます。

 

分譲マンションの場合、自由にリフォームできるのは専有部分のみですが、内窓は室内側に設置するため、基本的には問題なく取り付けが可能です。ただし、二重サッシは引き違い窓に設置するものですので、上げ下げ窓などには取り付けられないことがあります。

 

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二重サッシを設置することで、日々の暮らしに主に4つのメリットが生まれます。

壁の断熱施工をしていても、壁の面積の多くを占める窓がガラス1枚の状態では、外気温の影響を受けやすくなります。一般的な住宅において、冬の暖房時に家から逃げる熱の約58%、夏の冷房時に家に入ってくる熱の約73%が窓などの開口部からだと言われています。

 

二重サッシは、サッシとサッシの間に空気層ができるため、外気温が伝わりにくくなるのが特徴です。二重サッシを取り付けることで、夏も冬も過ごしやすい住まいになります。

 

結露は、室内の暖まった空気が冷たい窓ガラスに接することで起こります。二重サッシにすると窓が冷えにくくなるため、結露の発生を抑えられます。

 

断熱性を向上させるために、2枚のガラスの間に空気が閉じ込められている複層ガラスに交換する方法もありますが、内窓を設置して二重サッシにするほうが断熱効果は高くなります。

二重サッシによってできる空気層には音を遮断する働きがあるため、防音対策としても役立ちます。

 

建物に伝わる騒音にはいくつか種類がありますが、二重サッシで緩和できるのは空気を伝わる「空気伝播音」です。たとえば、道路や線路に近い住居で車の通行音が気になる場合や、近所の犬の鳴き声などに悩まされている場合は、二重サッシを設置することで音の緩和が期待できます。

 

交差点の騒音レベルが、図書館の静けさ程度まで抑えられるケースもあります。また、自宅のオーディオ音などの音漏れ対策としても効果的です。

 

 

空き巣の侵入経路として多いのが、窓からの侵入です。二重サッシになっていると、外窓を割ったあとにさらに内窓を割る必要があるため、侵入に時間がかかります。

 

一般的に、侵入に5分以上かかると諦める確率が高くなるとされています。見た目から「侵入しづらい家だ」とアピールできるため、防犯面でも大きな役割を果たします。

二重サッシの断熱効果は、使用するガラスやサッシの種類によって変わります。せっかく二重サッシにするなら、十分な効果を得られる組み合わせを選びましょう。

 

ガラスについては、単板ガラス(シングルガラス)を使用するよりも、複層ガラスで二重サッシにするほうが断熱効果は高くなります。なかでもLow-E複層ガラスは、室内側のガラスを特殊な金属膜でコーティングしており、太陽の光を取り込みやすくするとともに、暖かい空気を外に逃がしにくくしてくれます。

 

サッシ自体に関しては、一般的なアルミなどの金属製のものよりも、熱が伝わりにくい樹脂サッシのほうが断熱性は高くなります。選ぶ際には気密性も考慮し、樹脂サッシとLow-E複層ガラスの組み合わせを検討すると、より高い効果が期待できます。

 

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二重サッシにすることで断熱効果や防音効果が期待できますが、一方で注意しておきたいデメリットもあります。

二重サッシは通風や出入りのたびに2つの窓を開け閉めすることになるため、億劫に感じることがあるかもしれません。また、窓ガラスやサッシのレールが2倍になるため、窓掃除の手間も増えます。

サッシを内側に設置することで、部屋に圧迫感が生じることがあります。既存の窓枠の奥行き(一般的に約7cm程度)が足りない場合には、「ふかし枠」という窓枠を室内側に延長する部材の設置が必要になります。

 

ふかし枠を設置すると窓枠が室内に出っ張るため、部屋を狭く感じるかもしれません。室内のインテリアになじむ色のサッシを選べばすっきりとした印象になりやすいため、見た目にも配慮しながら選ぶとよいでしょう。

 

 

二重サッシにすることで、夏の暑さや冬の寒さが緩和されて快適に過ごしやすくなるとともに、防音効果や防犯効果も期待できます。室内の温度や音の問題で暮らしにくさを感じているときは、デメリットも踏まえたうえで検討してみましょう。

 

まとめ
・二重サッシは1つの窓枠に外窓と内窓の2つのサッシを設置するもの
・サッシとサッシの間に空気層ができることで熱や音が伝わりにくくなり、断熱・防音・防犯効果や結露の抑制が期待できる
・二重サッシの断熱性は、樹脂サッシなどの材質やLow-E複層ガラスなどのガラスの種類によって変わる
・窓の開け閉めや掃除の手間が増えることや、圧迫感が生じるケースがあるといったデメリットもある

 

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Q.1 二重サッシと複層ガラスの違いは何ですか?

A.1 二重サッシは1つの窓枠に対して窓(サッシ)が2つ付いている構造です。一方、複層ガラスは1つのサッシに2枚のガラスがはめ込まれているものを指します。内窓を設置して二重サッシにするほうが、断熱や防音効果は高くなります。

Q.2 マンションでも二重サッシの設置は可能ですか?

A.2 分譲マンションの場合、共用部分である外窓の変更は原則できませんが、専有部分である室内側に内窓を取り付けて二重サッシにすることは通常可能です。ただし、事前に管理規約を確認するようにしましょう。

Q.3 二重サッシにデメリットはありますか?

A.3 窓を2回開け閉めする手間や、窓掃除の手間が2倍になることが挙げられます。また、窓枠の奥行きが足りない場合は「ふかし枠」が必要となり、室内側に窓が出っ張るため圧迫感が生じることがあります。

更新日: / 公開日:2018.09.27