夏が近づくとよく話題にあがる熱中症。炎天下の屋外でだけで発症すると思っていませんか? 実は熱中症が発症する場所は、室内が半分近くを占めています。たとえ室内でも、高温・多湿という条件が揃えばリスクは十分にあるのです。今回は、室内で熱中症にならないための予防や対策として、換気や直射日光の遮断などによって室温を下げる方法をご紹介します。
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室内で熱中症になる理由
熱中症になりやすいのは、気温と湿度の両方が高い時です。そのような環境の中で水分補給をせずに作業や運動をし続けると、体内の塩分や水分などが失われ体温調節がうまくいかなくなり、身体にさまざまな不調を及ぼします。
軽い症状としては、めまいや立ちくらみ、こむら返り、手足のしびれなどがあります。中程度になると、頭痛や吐き気、倦怠感、集中力の低下などが起こり、ひどい場合は意識障害やけいれんが起きて命を落とすケースもあります。

熱中症で亡くなる割合は、室外よりむしろ室内の方が多いというデータ(※)もあります。その理由としては、室温が高くても気がつかない人が多く、適切な対応がとれていないことが考えられます。室内だから安心、という過信もあるのかもしれません。
特に高齢者や小さな子どもは、体温の調節機能がうまく働かなかったり、未発達だったりすることから、無自覚のうちに熱中症になりやすいため注意が必要です。
しかし、年齢や性別に関係なく、もともとの体質やその場の状況によっても発症する可能性は大いにあるため油断は禁物。作業や運動をしたりするなど身体を動かしている場合だけはなく、室内でじっとしているだけで熱中症になるケースも珍しくありません。
※「東京都福祉保健局 東京都監察医務院平成27年夏の熱中症死亡者の状況」(東京都23区)

室内の熱中症予防で3つの大切なこと
室内で気づかないうちに熱中症にならないために、次の3つの暑さ予防を心がけましょう。
室温の管理
熱中症を発症しやすくなるのは28℃以上といわれているため、暑いと感じたら扇風機やクーラーを上手に使用して室温を下げましょう。高齢者は体温調節機能がうまくいかない方も少なくないため、家族などからの適切な声がけも重要です。温度が目で見てすぐわかるように、自宅に温度計や湿度計を置くことをおすすめします。
こまめな水分補給
喉が渇いたらすぐに水分補給をするのはもちろん、喉が渇いていなくても意識的に水分を摂取することが大切です。アルコールやコーヒーは利尿作用があるため、通常の水分補給には向きません。水かお茶をしっかりと飲むほか、キュウリのような水分を多く含んだ食物を摂るのもよいでしょう。

室内の風通しを良くする
気温や湿度が高い日に室内の窓を閉め切っていると、熱い空気がこもって熱中症のリスクが高くなるため、なるべく窓を開けることを心がけましょう。建物の構造上、可能ならば二面以上の窓を開け、風の通り道を作ると効率的に空気が循環します。熱い空気は上に上がるといわれているので、高い位置にある窓を開けると熱気が外に逃げやすくなるでしょう。窓が少ない場合は換気扇を使う方法もあります。

熱い空気を逃し風通しを良くしよう
物件を探す熱中症に効果的な対策とは?
続いては、室温を上げないための具体的な熱中症対策について考えてみましょう。
日差しをさえぎる工夫
室温が上がる主な原因は、窓から入ってくる直射日光です。外からの日差しをさえぎることが、室温を下げることにつながります。
太陽が高くなる正午前後には、カーテンを閉めて日が入ってこないようにしましょう。遮光カーテンや、室内に入る日差しや風の通りを調節できるブラインドがおすすめです。
また、窓にすだれを設置したり、つる性植物を育てて緑のカーテンにすることで、窓辺の暑さを軽減させることができます。緑のカーテンは見た目が涼しげなうえ、植物から放出される水分で、周囲の気温を下げてくれる効果も期待できます。
暑さを軽減するアイテムを活用
熱中症対策のために、複層ガラスや通風ドアなどを取り付けるのも効果的です。初期費用はかかりますが、結果的にエアコンの使用頻度が減って節電につながるでしょう。さらに、オーニングやシェードなどのひさしで窓辺に日陰を作ると、窓を開けた時に涼しい風を取り込めます。

カーテンを閉めて日よけ対策
家電製品の電源をオフ
使っていない家電製品の電源がつけっぱなしになっていませんか? 家電製品から放出されている熱が室温を上げている場合もあります。パソコンや電気ポットなど、使っていない時はこまめに電源を切ることで、室温を上げる熱の発生源を1つ減らすことができます。

・室内28℃以上で、窓を閉め切り扇風機やエアコンを使っていない状態は、熱中症を発症しやすい
・熱中症予防には室温の管理と水分補給、風通しを良くすることが大切
・室温を下げるには、窓から入る直射日光をできるだけ遮断したり、使っていない家電製品の電源をこまめに切ったりするなどの工夫が必要
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更新日: / 公開日:2018.08.17









