2016年4月から始まった電力自由化。東京電力など従来の電力会社だけではなく、様々な電力会社から自由に電気を選べるようになりました。新たな電力会社がメリットのある様々な料金プランを提示しています。しかし、一般家庭への普及はまだ大きく進んではいません。これからでも遅くはないので、今後引越しをする人などは、新たな電力会社を検討してみてはいかがでしょうか。
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電力自由化は一般家庭に普及したか
電力自由化はメディアでも多数取り上げられましたが、実際に電力会社を切り替えた人はどれくらいいるのでしょうか。経済産業省の認可法人である電力広域的運営推進機関によれば、2017年1月までに、全体の4.5%となるおよそ282万100件が新電力に切り替えをしたと発表しています。
地域別では次のようになります。
首都圏がおよそ155万1000件と最多。次いで関西がおよそ56万8700件。中部がおよそ23万2800件。九州がおよそ17万900件。北海道がおよそ13万9000件。東北がおよそ9万7300件。北陸・中国・四国はおよそ1万。沖縄はゼロ件でした。
首都圏で件数が最も多い理由の1つは、選択肢の多さです。首都圏では電力会社52社から選択できます。北陸では4社、沖縄では1社と少なく、わざわざ切り替えるメリットも少なくなってしまいます。
さらに情報の普及という点でも、首都圏は多くの会社が電力自由化の宣伝を行うので、情報が目につきやすく、検討するきっかけができます。企業やNPO団体によって電力自由化に関するイベントが開かれている点も普及が進む理由です。
※出典:イッチング支援システムの利用状況について-電力広域的運営推進機関 2017年2月10日

電力の自由化は一般家庭に普及した?
電力会社切り替えで携帯電話代やガソリン代がお得に
電力自由化は、正式には電力の小売全面自由化と呼びます。2000年3月から特別高圧の大規模工場やデパート、オフィスビルなどで自由化が始まり、2004年の第2段階の自由化を経て、2016年4月から全面自由化となりました。この小売全面自由化によって、一般家庭でも電気を選ぶことが可能となったので、多くの企業が電力小売に参入しました。その中には、docomo・au・ソフトバンクなどの携帯電話事業者や、ENEOS・昭和シェル石油などの石油元売企業、他にも丸紅、J:COMなど様々な業態の企業があります。参入企業が増えることでこれまで地域の電力会社が1社独占だった電力市場が活性化し、消費者にとってよりお得なサービスが生まれています。
電力会社を選ぶ基準となるのは、まず電気料金でしょう。各社が毎月の電気代に応じて様々なプランを用意しているので、最も安くなるプランを選べるよう比較してみてください。また単純に電気代の比較だけではなく、各プランによって携帯代やガス代が安くなるなどの特長があります。

携帯電話代などがお得になるケースも
例えば、携帯電話事業者のソフトバンクが提供する“おうちでんき”というサービス。ソフトバンクの携帯を使用していれば、セット契約で“おうち割でんきセット”が適用され、1回線あたり毎月100円の割引となります。さらに、“おうちレスキュー”という、水やガスなどのトラブル時駆けつけサービスを無料で利用できるというのも魅力的です。環境問題に関心のある人は、ソフトバンクの“自然でんき”というプランもオススメです。毎月50円分を指定した環境団体に支援することができます。
他にも、ENEOSでんきを契約するとガソリン代が1リットル1円引きになります。クレジット払いでは、ポイントが1.5倍から2倍になり、Tポイントも200円につき1ポイントつくので、車をよく利用する人にはお得なプランです。

ガソリン代が割引になるサービスも
賃貸物件を探す マンションを探すマンションや賃貸物件でも契約できるのか
マンションやアパートに住む人は、入居者が勝手に電力会社を切り替えてよいのか不安に思う人もいるでしょう。注意したいのは、高圧一括受電契約をしているマンションでは、マンション単位での契約なので、電力会社を個別に切り替えることはできないという点です。
マンションやアパート、賃貸物件でも入居者が個別に契約をしている場合は、新しい電力会社への契約切り替えは自由です。

マンションや賃貸物件でも契約できるのか
初めて電力会社を切り替える場合には、スマートメーターが必要になることがあります。メーターは電力会社のものなので、マンションや賃貸物件でも変更は入居者の希望でできるのです。メーターの取り替えは基本的に無料ですが、電力会社によっては費用がかかる場合があるので、事前確認を必ず行いましょう。メーター取り替え後に引越した場合でも、大家さんへの連絡や原状回復をする義務は生じません。また、新しく電力会社を切り替えた場合に、現在契約をしている電力会社への解約届は不要です。

スマートメーターが必要になることも
引越し時には電力会社切り替えの検討を
引越し先のエリアによって電力会社を決めるという選択肢もあります。東急電鉄の電力会社、東急パワーサプライが提供する“東急でんき”は、東急沿線に住む人にメリットが大きいサービスです。東急沿線の人は、東急系列のお店で使える東急カードを作る人が多いのでは。東急でんきでは、東急のクレジットカードで電気代を支払うと、最大1%の東急ポイントが貯まります。さらに2017年2月からは、引越す際に東急でんきへ加入すると、引越しそばがもらえるというユニークなサービスもあります。
一般家庭はこれまで電気を選ぶという習慣がなかったため、電力自由化の普及はまだまだ発展途上です。しかし、電力会社を比較してみると電気代やポイントのメリット、環境に優しい電気など、お得な要素があることは間違いありません。そのため、引越しのタイミングには新しい電力会社をチェックしてみることがオススメです。

引越し時には電力会社切り替えの検討を
賃貸物件を探す マンションを探す更新日: / 公開日:2017.05.14









