- アウトドア用品は災害時の優れた防災グッズになる
- 過酷な環境に耐える耐久性や防水性を持ち、普段からレジャーで使い慣れているため災害時もスムーズに活用できます。専用防災用品の購入や保管コストを削減できる点もメリットです。
詳しくは、「アウトドアグッズが防災対策(災害時の備え)に優れている3つの理由」をご覧ください。 - ライトやテントなど多様なギアが避難生活で役立つ
- 広範囲を照らすLEDランタンやプライベート空間を確保するテント、温かい食事を作るカセットコンロなど、各ギアが非常時の生活を支えます。ラップを使った節水など活用ノウハウも豊富です。
詳しくは、「災害時に役立つおすすめのアウトドアグッズ&活用テクニック」をご覧ください。 - 屋内ではLED式を選び一酸化炭素中毒を防止する
- 室内やテント内でのガソリン・ガスなど燃焼式器具の使用は一酸化炭素中毒や火災の危険があります。屋内では必ずLEDライトを使用し、燃料式は屋外専用とする安全管理が徹底事項です。
詳しくは、「アウトドア用品を防災に使う際の注意点と安全対策」をご覧ください。
アウトドアグッズが災害時に役立つ理由と、防災用品として兼用できるおすすめキャンプギア(ランタン・テント・バーナー等)を解説。
普段から使い慣れておくメリットや安全上の注意点、住まいでのスマートな収納術まで詳しく紹介します。
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地震や台風・雪害など、近年、自然災害の話題が絶えません。大きな自然災害を前に、人間は無力なものだと実感させられますが、充分な災害への備えをすることで、少しは日常生活を安心してすごすことができます。
アウトドアグッズが防災対策(災害時の備え)に優れている3つの理由
アウトドアグッズは、屋外の厳しい環境でも快適にすごせるように作られているため、電気や水道などのライフラインが止まる災害時にも非常に役立ちます。
防災専用のグッズを買い揃えるのも一つの方法ですが、普段の生活やレジャーで使うキャンプ用品を「防災備蓄」として兼用する考え方(フェーズフリー)が、近年大きな注目を集めています。
ここでは、アウトドアグッズが防災対策に優れている3つの理由を詳しく解説します。
1つ目の理由は、「屋外の過酷な環境に耐えるタフな設計」である点です。キャンプ用品は、急な雨や風、寒暖差の激しい自然環境下で使用されることを前提に開発されています。そのため、耐久性や防水性に優れており、ガラスが散乱した室内や、雨風をしのぐ必要がある避難生活においても確かな機能を発揮します。
2つ目は、「日常やレジャーで使い慣れておくことができる」という点です。災害というパニック状態に陥った際、一度も使ったことのない防災グッズを説明書を読みながら組み立てるのは非常に困難です。日常的にキャンプやバーベキューで使い慣れている道具であれば、暗闇の中や極度の緊張状態でも直感的に扱うことができ、精神的な安心感にもつながります。
3つ目は、「専用防災グッズの購入コストや保管場所を削減できる」という点です。防災専用のリュックやテント、非常用ライトなどを家族全員分揃えると、かなりの費用と収納スペースが必要になります。レジャー用品と防災用品を兼用すれば、無駄な出費を抑えつつ、限りある自宅の収納スペースを有効に活用できます。
よくある落とし穴として、「立派な非常用持ち出し袋を買ったものの、納戸の奥にしまい込んでしまい、いざという時にどこにあるか分からない」「数年ぶりに開けたら電池が液漏れしていたり、食品の期限が切れていた」というケースが少なくありません。
普段使いするアウトドア用品であれば、定期的に出し入れするため保管場所を忘れることがなく、電池の消耗や道具の不具合にもすぐに気づくことができます。「日常の延長線上」に防災を取り入れることで、無理なく確実な備えが完成するのです。
アウトドアグッズと防災用品を兼ねて備蓄するには、十分な収納スペースが欠かせません。シューズインクロークやトランクルーム付きの物件なら、かさばるギアもすっきりと片付きます。
物件を探す災害時に役立つおすすめのアウトドアグッズ&活用テクニック
実際にどのようなアウトドアグッズが災害時に活躍するのでしょうか。ここでは、照明、居住・睡眠、調理・水、衛生といったカテゴリ別に、おすすめのアイテムと具体的な活用テクニックを紹介します。

左上:ガソリンランタン 左下:バッテリーランタン 右上:ガス-ツーバーナー 右下:クーラーボックス ※画像提供 コールマン ジャパン
【照明】ランタン・ヘッドライト(脱着式LEDやUSB給電機能)
停電時に最も必要とされるのが「明かり」です。懐中電灯は一方向しか照らせませんが、キャンプ用のランタンは周囲360度を広く照らす特長があり、部屋全体を明るくするのに適しています。
ランタンを選ぶ際の明るさの基準として、リビング全体を照らすメイン用には「300ルーメン以上(できれば1000ルーメン程度)」、移動用や手元を照らすサブ用には「100〜150ルーメン程度」を目安に選ぶと快適です。

脱着式で様々な場所で使える。機能性が高まった「クアッドマルチパネルランタン」 ※画像提供 コールマン ジャパン
最近では、発光パネルを本体から取り外して(脱着式)個別の子機として使えるモデルも人気です。トイレに行く家族が一つを持ち出し、残りのパネルで食卓を照らし続けるといった便利な使い方ができます。さらに、モバイルバッテリーとしてスマートフォンを充電できるUSBポート付きのLEDランタンなら、情報収集のための貴重なライフライン維持にも貢献します。
また、両手が自由になる「ヘッドライト」も一人一つ用意しておきたいアイテムです。暗闇での避難誘導や、両手を使った調理、トイレの際などに非常に役立ちます。
【居住・睡眠】テント・タープ・寝袋(プライベート空間確保とエコノミークラス症候群予防)
大規模災害時には、体育館などの避難所での生活や、車中泊を余儀なくされることがあります。その際、テントは視線を遮り「パーソナルスペース」を確保するための貴重な居住空間となります。
車中泊では、狭い車内で長時間同じ姿勢でいることによる「エコノミークラス症候群」が心配されます。しかし、ある程度の広さが確保できるテントを設営し、足をしっかり伸ばして眠る環境を作ることで、この健康リスクを大幅に軽減できます。

画像提供:野口健事務所
睡眠の質を高めるためには、テント内に敷く「キャンプ用マット(スリーピングマット)」と「寝袋(シュラフ)」が不可欠です。体育館の冷たい床やデコボコした地面からの冷気を遮断し、体の痛みを防いでくれます。
寝袋の選定基準としては、メーカーが提示している「快適使用温度」を確認してください。日本の冬の避難所や車中泊を想定する場合、使用予定環境の最低気温から「マイナス5℃〜マイナス10℃」に対応する適応温度のモデル(例:快適使用温度-5℃の冬用シュラフ)を選ぶと、冷え込みの厳しい夜でも安心して眠ることができます。
【調理・水】カセットコンロ・バーナー・クーラーボックス(温かい食事・貯水)
災害時のストレスを軽減する上で、温かい食事や飲み物を口にすることは非常に重要です。電気や都市ガスが止まったオール電化住宅でも、カセットコンロやキャンプ用のガスバーナーがあれば、お湯を沸かしたりレトルト食品を温めたりすることができます。
また、クーラーボックスは冷蔵庫の代わりとして生鮮食品を一時的に保管できるだけでなく、断水時に給水車から水を受け取るための「貯水容器」としても活躍します。大型のクーラーボックスは頑丈な作りのものが多く、キャスター付きであれば重い水を運搬する際の労力も減らせます。
【衛生・便利グッズ】ラップ・簡易トイレ・ロープワーク
断水時は水を極力節約する必要があります。キャンプでよく使われるテクニックとして、お皿に食品用ラップフィルムを敷いてから料理を盛り付ける方法があります。食後は汚れたラップを剥がして捨てるだけで済むため、食器を水で洗う必要がなくなります。

節水は、普段から気をつけたいですね
また、避難所のトイレは水洗が機能しなくなり、不衛生な状態になりがちです。アウトドア用のポータブルトイレや、市販の凝固剤入り簡易トイレセットを多めに備蓄しておくことで、自宅のトイレに被せて安全に用を足すことができます。

屋外で用を足すことも、経験しておくと良いでしょう
さらに、テントやタープを張る際に使う「ロープ」と基本的な「ロープワーク(結び方)」の知識があれば、避難所で洗濯物を干すラインを作ったり、ブルーシートを張って雨風をしのいだりと、さまざまな場面で応用がききます。
アウトドア用品を防災に使う際の注意点と安全対策
アウトドア用品を防災グッズとして活用する際は、命に関わる事故を防ぐための正しい安全知識が必須です。
最も注意すべきルールは、「屋内やテント内では絶対に火器(燃焼式器具)を使用しない」という点です。ガソリンやガスを燃料とする燃焼式ランタンやバーナーを換気の悪い室内やテント内で使用すると、短時間で一酸化炭素中毒を引き起こす危険性があり、最悪の場合は死に至ります。また、火災の原因にもなります。
明確な行動判断基準として、以下の使い分けを徹底してください。
- 屋内・テント内:必ず「LED式(電池・充電式)」のランタンやライトを使用する。
- 屋外(風通しの良い場所):「燃焼式(ガス・ガソリン)」のランタンやバーナーを使用する。

燃焼式ランタンの明るさは、災害時の疲れた心も癒やしてくれそうです
燃焼式ランタンはLED式に比べて非常に明るく、熱を発するため冬場は周囲の空気を温めて暖をとれるというメリットがあります。東日本大震災時などに暖房代わりに使われた事例もありますが、あくまで「風通しの良い屋外で安全を確認した上での使用」に限定してください。
また、電池式のLEDランタンやヘッドライトを長期保管する際の行動手順として、「使用後は必ず本体から電池を抜き出し、別の袋に入れて保管する」ことを習慣づけましょう。電池を入れたまま長期間放置すると、過放電によって電池から液体が漏れ出す「液漏れ」が発生し、端子が腐食して器具本体が壊れてしまうためです。いざという時に確実に点灯するよう、数ヶ月に一度は点検を兼ねて家の中で使ってみることをおすすめします。
防災ギアをすっきり収納!備えやすい住まいづくりのポイント
キャンプ用品と防災備蓄を両立させるには、自宅のどこにどのように収納するかが鍵となります。いざという時に持ち出しやすく、日常的にもアクセスしやすい動線づくりが重要です。
住まいの形態(マンションか一戸建てか)によって、最適な収納場所の振り分けパターンは異なります。
【マンション暮らしの場合】
マンションでは限られたスペースを有効活用する必要があります。ランタンやヘッドライト、一次持ち出し用のリュックなど「すぐに必要なもの」は、玄関近くのシューズインクローゼットや廊下の収納棚に配置するのが鉄則です。一方、テントやクーラーボックスなど「かさばる大型ギア」は、規約で許容されている範囲内でベランダの物置(トランクルーム)を活用するか、クローゼットの上段・奥のスペースに収納します。ただし、ベランダは避難経路になるため、経路を塞ぐような置き方は絶対に避けてください。
【一戸建て暮らしの場合】
一戸建ては収納の選択肢が広がります。土間続きの広めのシューズインクローク(玄関収納)があれば、外で使って土や泥が付いたテントや折りたたみチェアも、室内に持ち込まずそのまま収納できます。水やカセットボンベのストックはキッチン近くの床下収納やパントリーに。大型のバーベキューコンロや燃焼式ランタンの燃料などは、安全を考慮して屋外の物置に保管するのが最適です。各アイテムの「使うシーン」を想像して、動線上に収納場所を設けることで出し入れのストレスがなくなります。
これから住まいの購入や引越しを検討している方は、「防災グッズやアウトドア用品をゆったりしまえる収納があるか」を条件に物件探しをしてみるのも一つの有効な手段です。
防災に配慮した住まいづくりや、収納たっぷりの間取りに興味があるなら、プロに相談してみませんか?「LIFULL HOME’S 住まいの窓口」では、理想の住まいづくりを中立的な立場でサポートします。
無料で住まいの窓口に相談する【よくある質問(FAQ)】
Q.1 キャンプ初心者ですが、まず最低限揃えるべき防災兼用グッズは何ですか?
A.1 初心者の方には、扱いやすく安全な「LEDランタン(またはヘッドライト)」、床の冷たさを防ぐ「キャンプ用マット」、防寒と就寝用に役立つ「寝袋(シュラフ)」の3点から揃えることをおすすめします。これらは特別な知識がなくてもすぐに使え、車中泊や室内避難でも活躍します。
Q.2 燃焼式ランタンは災害時の室内で使えますか?
A.2 室内やテント内では絶対に使用しないでください。ガスやガソリンを燃料とする燃焼式ランタンは、換気の悪い場所で使うと一酸化炭素中毒や火災を引き起こす危険性があります。室内では必ず電池や充電で動く「LEDランタン」を使用してください。
Q.3 ポータブル電源とカセットコンロはどちらを優先して準備すべきですか?
A.3 用途が異なるため比較は難しいですが、手軽に「温かい食事」を確保する目的であれば、導入費用が安く操作が簡単なカセットコンロの優先度が高いです。一方、スマートフォンの充電や扇風機・電気毛布など「情報収集と温度管理」を重視する場合はポータブル電源が役立ちます。予算と保管スペースに応じて検討してください。
Q.4 アウトドア用品の普段の保管場所はどこが適していますか?
A.4 いざという時にすぐに持ち出せるよう、玄関近くのシューズインクローゼットや廊下の収納が理想です。カセットボンベなどの燃料は高温を避け、風通しの良い冷暗所に保管してください。また、電池を入れたまま長期間放置すると液漏れの原因になるため、電池式のライト類は本体から電池を抜いて保管しましょう。
更新日: / 公開日:2016.11.30










