最近、「リノベーション」という言葉を聞いたり、目にしたりする機会が増えました。 なぜいまリノベーションが人気なのでしょうか? リフォームとの違いやメリット・デメリット、費用について解説したいと思います。

「ラスティックな店舗用床材を使うことで、古い校舎のような味わい深い住まいに」 株式会社シンプルハウス 「ラスティックな店舗用床材を使うことで、古い校舎のような味わい深い住まいに」 株式会社シンプルハウス

1章 リノベーションとは? リフォームとの違いは?

模様替えから増改築まで幅広く含むのがリフォーム

実は、リフォームとリノベーションに厳密な定義や線引きはありません。リフォームは、設備交換、内装の張り替え、増築を含む大規模な工事まで、広範囲な内容をもつ言葉です。

現在、一般的には「古くなった建物を新築同様の状態に修繕・回復する」という意味合いで使われることが多いです。例えば、古いお風呂やトイレを最新のものに取り替えたり、汚れが目立つ壁紙を張り替えてキレイにしたり、といった工事がリフォームといえるでしょう。

中古住宅に新たな「価値」を与えるのがリノベーション

それに対してリノベーションは、既存の住宅を住む人のライフスタイルや好みに合わせてつくり変え、新たな価値を与える改修のことをいいます。

ファミリー向けの3LDKを2人暮らしに合った1LDKに変更する、趣味のための広い土間や、シアタールームを作る。耐震補強や断熱工事などの機能性を向上させるような改修も含まれます。

リノベーションとリフォームの違い

2章 リノベーション住宅は2パターン。「中古を買ってリノベ」と「リノベ済み物件を購入」

リノベーション住宅には2パターンあります。購入した中古住宅をリノベーションするのと、すでにリノベーション済みの中古物件を購入するパターンです。その違いを理解しておきましょう。

中古を買ってリノベーションする

中古住宅を購入し、その物件をリノベーションします。リノベーション会社にリノベーションを依頼し、設計・施工。マンションなら一般的に1カ月程度、一戸建てなら2カ月程度の工事期間を経て完成します。

リノベーション済み物件を購入する

不動産会社やリノベーション会社がリノベーションを行った上で販売している物件を購入します。すでにリノベーション済みなので、基本的に即入居が可能です。

次章では中古を買ってリノベについて解説します。

3章リノベーションのメリット・デメリット

新築と比較して、「中古を買ってリノベーション」のメリットはなんでしょう。逆にデメリットもしっかり把握した上で検討しましょう。

<メリット>好きな街で好みの住空間に住め、新築より割安な場合が多い

① 自分好みの空間が手に入る

中古を買ってリノベーションのよいところは、注文住宅と同じように自分の好みに合わせて、間取りや内装を決めていけるところ。例えば塗り壁にむく材の床など自然素材を選択して、自分らしい空間をつくることができます。設備機器も既製品だけではなく、オリジナルキッチンや洗面カウンターを造作できるのも中古リノベならでは。

② 新築より割安

費用的にも無理なく実現できるのが中古リノベ。例えば中古マンションは、築年数、地域にもよりますが、平均的におよそ4~5割くらい新築より割安。リノベーション費用を加えても、新築を買うより割安になることが多いでしょう。

③ 購入時からの価格低下が緩やか

新築時をピークに建物の資産価値(価格)が下がっていくのが一般的です。 しかし、中古物件は築15年あたりを超えると価格の下がり方が緩やかになります。地域によっては価格が維持されたり、中には上がるケースも。

④ エリアの選択肢が幅広い

中古はいろいろな街で物件が売りに出るので、新築よりもエリアの選択肢が幅広いのが特徴。今住んでいる街に住み続けたり、住んでみたかった街に住み替えたりが、比較的自由にできるのも中古リノベのメリットです。

<デメリット>できあがりや費用がわかりにくく、築年数によっては問題も

①リノベーション後の仕上がりがイメージしにくい

「中古を買ってリノベーション」は完成品を買うのと違って、できあがりが予想しにくいので、リノベーション会社にCGなどを使ってプランをわかりやすく説明してもらう必要があります。設備や建材はショールームで実物を見て選ばないと、完成してからイメージと違ったと後悔することになりがち。思ったイメージを実現するためには、それなりに手間ひまをかけなければなりません。

② リノベーション費用が事前にわかりにくい

リノベーションにかかる費用が事前にわかりにくい点もデメリットの一つ。きちんと見積もりをとって、ていねいに説明を聞かないと、途中で変更することになり、予算をオーバーしてしまうおそれも。

③中古物件は性能・耐震性に不安がある場合も

中古物件はさまざまな築年数のものが市場に出ていますが、古いものは性能的に不安がある場合も。1981年以降の建築基準で建てられている場合は、問題ありませんが、それ以前だと耐震性が低いといわれ、かつ一戸建ての場合は経年劣化により、構造部が腐食して耐久性に赤信号が出ている場合もあります。断熱性も1980年代半ばまではほぼ期待できないので、冬は寒さに悩まされることも。こうした性能に難がある中古の場合は、耐震補強、断熱工事を含むリノベによってこれらを解消しなくてはなりません。

④住み始めるまでに時間がかかる

「中古を買ってリノベーション」の場合、リノベーションの設計・施工の期間があるため物件を購入してすぐに住むわけにはいきません。リノベーション会社を選び、間取りやデザインなどの要望、予算を伝え、プランニングと見積もりを依頼。納得いくプランと見積もりが上がってから、さらに、マンションなら一般的に1ヶ月程度、一戸建てなら2ヶ月程度の工事期間を経て完成。その後入居となります。

4章リノベーション費用の目安は?

リノベーション費用はあらかじめ決まっているわけではありません。どんなリノベーション内容にするかによって費用は変わってきます。大きく左右するのは、工事する部屋の面積、設備や建材の種類と施工方法です。

床材の選び方で材料費が倍になることも

例えば床材を複合フローリング(合板の表面にシートや薄い板を張ったもの)にするか、むく材にするかでは材料費がおよそ倍程度も違ってきます。単価の違いは面積が広くなるほど大きな違いになります。システムキッチンやバスもさまざまなグレードがあり、オプションもたくさん揃っていますから、どれを選ぶかで費用が変わります。 また、一戸建ては築年数や物件の状態によっては耐震補強や断熱工事が必要になることがあり、その分の費用が加算されます。

費用がわかる施工例で目安を知る

おおよその目安が知りたい場合は、費用が記載された施工事例を見て、自分がやりたいことに近い事例をチェックするのがよいでしょう。 いろいろみていくとわかってくると思いますが、マンションの全面リノベーションは60~70m²程度で700万円~800万円程度が相場。一戸建ては延床面積30~40m²で1000万円~2000万円まで幅広くあります。

実際にかかる費用は見積もりをもらってわかる

正確な費用を知るためには、リノベ会社に物件を見てもらい、どんなことをしたいのか、どんな材料を入れたいのかなどの要望を伝え、それに対して見積もりを出してもらう必要があります。その見積もりも大ざっぱなものではなく、どんな材料や設備を使うのかまで明記された明細付きのものをもらいましょう。

まとめ

このページではリノベーションについて知っておきたい基礎的なことをまとめました。リノベーションはあなたらしい暮らしを無理なく実現できる選択肢のひとつです。新築や注文住宅その他の選択肢と合わせて検討し、理想の住まいを実現してくださいね。

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