リノベーション住宅には、「中古住宅を買ってからリノベーションをする」場合と、「リノベーション済み物件を買う」場合の2通りのパターンがあります。それぞれの違いとメリット・デメリットを解説しましょう。

「中古を買ってリノベ」のメリットとデメリット

自分で買った中古住宅をリノベーションするパターンです。リノベーション会社も自分で選べます。最近は中古購入からサポートしてくれるワンストップサービス(※)も増えてきました。

(※)不動産流通の機能をもつリノベーション会社や不動産会社と提携しているリノベーション会社が、物件探しからリノベーションまで対応するサービス

メリット

①自分の好みに合わせてリノベーションできる

プランや材料を自分で選べます。間仕切りを撤去してLDKを広くする、玄関にベビーカーや自転車も置ける土間空間をつくる、漆喰や珪藻土を使って塗り壁にするなど、ライフスタイルに合わせた空間を好みのテイストでつくれます。

②費用の明細がわかる

リノベーション会社から見積もり明細をもらって、工事の項目ごとに使用する設備や建材の種類と価格、人件費などを知ることができます。数社の見積もりを比較して、最も自分の希望に合う会社を選ぶことができます。

③予算に合わせて費用の調整ができる

見積もりが予算を超えていた場合、がまんできるものは削ったり、設備や建材のグレードを落としたりして予算を調整。自分の予算に合わせてリノベーションができます。

デメリット

①リノベーション会社を探す手間がかかる

情報収集をして自分の希望をかなえてくれそうなリノベ会社を探す必要があります。その過程で複数社を比較検討するなど時間をかける必要があります。

②打ち合わせに時間がかかる

どのようなリノベーションを行うのかについて、リノベ会社と打ち合わせをしなければなりません。内容にこだわればこだわるほど、打ち合わせ回数が増えます。

③工事が終わるまで入居を待たなければならない

間取り変更を含む大規模工事となると工期はマンションで1ヶ月、一戸建てで2ヶ月程度。工事が終わるまでは入居できません。その間は家賃とローンの二重の支払いが続きます。

「リノベ済物件購入」のメリットとデメリット

リノベ済み物件は、不動産会社などが個人の売主から物件を購入し、リノベーションをして販売しているケース。広告では「リフォーム済」と記載されていることもあります。

メリット

①仕上がりを見てから買える

すでにリノベ済みですから、自分の好むテイストに合っているか、どんな設備が入っているか、などを自分の目で見てから購入を決めることができます。

②リノベーション込みの価格がわかる

販売価格はリノベーションを含むもの。リノベーションにいくらかかるのかを気にすることなく、購入を決めることができます。

③すぐに入居できる

すでにリノベ工事が済んでいるので、購入を決めたらすぐに入居できます。リノベプランの打ち合わせにかかる時間も不要なので、引越し時期を決めている人には最適です。

デメリット

①自分の理想通りの物件を手に入れるのは難しい

リノベ工事が終わった物件を買うわけですから、自分で材料や設備を選んだり、間取りを変えたりすることはできません。ある程度、暮らしや好みに合ったものを選ぶことになります。

②リノベにかかった費用がわかりにくい

リノベ済みの場合は、建物価格とリノベ費用が一体で示されるので、リノベ費用がわかりにくく、例えば使用している建材の価格まで正確に知ることは難しいでしょう。

③個性的な物件が少ない

なるべく多くの人に受け入れられるデザインで仕上げたものが一般的で、個性的な物件は少ないといえます。

自分に合った方法でリノベーション物件を手に入れよう

2種類のリノベ住宅の特徴を理解していただけましたか? じっくり時間をかけてこだわりたい人は「中古を買ってリノベ」を。手間暇かけずに入居したい場合は「リノベ済み物件購入」を。自分に向いていると思うものを選びましょう。