高断熱・高気密の省エネルギーの住宅へ
京都府にお住まいの60代のご夫婦Y様邸。
1階内部、約30坪の床面積を約2,700万円をかけて全面的にリノベーションしました。内部の断熱材は、厚さ50cmのウレタン断熱材を使い、サッシは樹脂サッシに複層ガラス仕様に。
家全体の空気が2時間に1回変わるように換気システム(第3種換気)を採用し、隙き間もできる限りなくす努力をしリノベーション版FP工法の高断熱・高気密の省エネルギーの住宅を完成させました。外構にもこだわり、1階部分をスイス漆喰で仕上げ、杉柱をアクセントにした美しい外観となっています。
ガレージと部屋にスムーズに出入りがしたいとの奥様の希望を伺い、道路に面している寝室と小庭の外壁には、杉材で作成した目隠しを兼ねた壁を設置。
その内側に庭と寝室があることが外から全くわからない新しい家の顔になりました。70本の杉柱に囲まれた勝手口を入ると、その中には3畳強の広さの小庭を創り、お花が好きな奥様のために陶器の手洗いボールを設置。
アプローチの石を貼り詰めてコーナーに木を植えてプライベートガーデンの完成です。

杉の柱70本で目隠しを創りました

レトロなデザインの水栓。手洗器は素焼きのアルキオーナメントを使用しています
キッチン&リビング
さくらハウスの体感スタジオ「べっぴん館」のキッチンに一目ぼれだったY様。
そのご要望にお応えし、今回のリノベーションではスタジオ「べっぴん館」をさらにバージョンアップさせました。京都・唐長の唐紙を挟み込んだガラストップ天板に京都和光製作所オリジナルステンレスシンク、輸入レンジフード、壁面はローカウンター付食器棚に、無垢板で飾り棚を取付けた、オリジナル満載のキッチンスペースを完成させました。二面採光の明るいリビングの床はタモ無垢フローリング、壁・天井は100%自然素材であるドイツの壁紙(オガファーザー)で仕上げました。リビング入口建具はパイン無垢扉をアンティーク加工し、和室との間に入れた障子は空気が流れるように、障子紙がない部分とワーロン紙をアクセントに貼りデザインにもこだわりを待ちました。ダイニングテーブルは、ケヤキ1枚板の天板を使ったオリジナル造作の贅沢な造りです。

(写真左)唐紙を挟み込んだガラス天板とステンレス天板、スイス漆喰のオリジナルキッチン
(写真右)リビングの床はタモ無垢フローリング

障子の向こうは和室。障子上にはさくらの枝をあしらいナチュラルな和の美しさを放っています
寝室、和室

床、仏、押入をそれぞれデザイン。床の間と押し入れの唐紙が美しい
リビングの障子を開けると、まず目に飛び込んでくるのがそれぞれデザインされた和室の床の間、仏壇、押し入れ。床の間には、京都 唐長の唐紙を絵の用に飾れる工夫を、押入扉にも唐長の唐紙をアクセントにしています。
仏壇は隣に住まわれているお母さんの自宅の仏壇を再現。
同じデザインで扉から内部まで仕上げ、畳も和紙を使いました。
現代和風と、昔から伝わってきた唐紙と仏壇の見事なマッチングです。もうひとつの個室である寝室・書斎。
寝室兼用仕事スペースとなっているこちらの部屋は、壁にも贅沢にタモ無垢羽目板を貼って他の部屋との差別化をしています。お部屋の入り口は、他の建具と同じパイン無垢ドアを使用。
ウォークインクローゼットの建具にも同じパイン無垢ドアを、床にももちろんタモ無垢フロアーにリボス塗料で仕上げました。

主寝室とデスクワークできる仕事部屋兼用の部屋。壁全面を贅沢にタモの羽目板を貼っています
木の香りがする温泉旅館風の自慢のお風呂と洗面所
お風呂が大好きなYさまご夫婦に提案したのは、木の香りがする温泉旅館のイメージのお風呂。床・壁すべてを御影石で仕上げ、天井は更に豪華な青森産ヒバ板を貼りました。
この演出に「とってもいい香りがする」とY様も大満足。限られたスペースを有効に活かすため、浴槽を斜めに設置して広がりを出しました。
窓も2ヶ所とり、下は外開きにして換気を。
天井付近の大きなFIXは、朝風呂の贅沢を味わうために日光を取り入れれる工夫をしています。また床には白い御影石のバナー仕上げを、壁は同じ白い御影石の磨きを。
そして壁には黒い御影石の磨きを採用し、2種類の御影石でセンスフルにコーディネートしています。洗面コーナーには、輸入洗面ボールに300角のタイルトップのオシャレな洗面台。
立ち上がりに300cmタイルを貼り、水しぶきからの汚れを守ります。
個性的なデザインの鏡も輸入品、鏡裏側は便利な収納を設置しています。

(写真左)高級旅館を思わせる贅沢なバスルーム/(写真右)洗面台と水栓はシックな輸入品でまとめています

