やはり最初の「ハコ探し」が重要


Nさんご夫妻は、グラフィックデザイナーのご主人とイラストレーターの奥様というアーティストカップル。
賃貸マンションに一生家賃を払い続けることに疑問を持ち始めたことが、マイホーム購入への第一歩だったと言います。
雑誌で中古マンションを買ってリノベーションする手法を知り、知人の縁もあってブルースタジオに物件探しからの相談に見えました。「当初は、住み慣れた小竹向原周辺の物件をご希望でした。
月々の支払い額は当時の家賃額より押さえ、物件+リノベーションで3000万くらいのご予算。
ご夫婦の共通の趣味である自転車を6台分を収納できる広さ(70㎡くらい)、そして窓からの景色などの条件をもとに物件探しをスタートしました」(担当者)出会いは、エリアを成増駅周辺に変更した3回目の内覧で訪れました。
「当時は、成増まで行くと不動産の相場がかなり下がりました。
築30年、66㎡、価格は2050万円という物件の2階で、
バルコニーは公共公園に面しており、ご夫婦はその緑が広がる景色に一目ぼれされたようです」
と、担当者は振り返ります。翌日に申し込みをされ、ローンの事前審査や物件調査、設計の打ち合わせを経て、1週間後に契約が成立。
結果、予算は少々オーバー(3200万円+諸経費)となりましたが、自転車6台置けるスペースを確保した緑の借景の自分だけの空間を手に入れることができました。契約に際しNさんは、「契約時のローン、白紙解約の特約にも『物件価格+リノベーション』の金額をきちんと入れて守ってもらえるなど、安心して物件購入ができた」と言います。
ブルースタジオの不動産仲介と設計者の連携プレーがお客様の満足につながっているようです。
リビングの壁面は壁いっぱいの大容量収納。白い羽目板はNさんのこだわりポイントの一つ

リビングの壁面は壁いっぱいの大容量収納。白い羽目板はNさんのこだわりポイントの一つ


リノベーションのポイント


キッチンの吊り戸棚部分にスピーカーが埋め込まれ、オーディオラックと一体化させている

キッチンの吊り戸棚部分にスピーカーが埋め込まれ、オーディオラックと一体化させている

ご夫妻が物件をご購入した最大の決め手はバルコニー前面にある公園の緑。
その緑を可能な限り室内に取り込み、外部の緑が映えるインテリアになるように計画しています。
玄関から入って、斜めの壁面に沿ってスロープを上ると目の前にミドリの海が広がるような住まいとなっています。またNさんの行きつけのカフェからヒントを得た羽目板壁面は、斜めの壁の仕上げに。
ミドリの海と羽目板から、ノルウェーの世界遺産である港町の木造倉庫街「ブリッゲン」をイメージしており、そこから堤防のようにワークルームなどを配しています。キッチンの吊り戸棚部分には、スピーカーをはめ込めるようにし、左側はCD・DVDを収納、その下にはアンプ、DVDデッキなど機器関係をセッティングできるようにしています。また6台所有されている自転車は、玄関を入ってすぐの広い土間スペースに収納できます。
寝室の壁面には小窓が設けられており(写真左)、開けるとリビング越しにバルコーニーの光と緑が目に入る(写真右)

寝室の壁面には小窓が設けられており(写真左)、開けるとリビング越しにバルコーニーの光と緑が目に入る(写真右)


プロの手が入った部屋の存在感は「やっぱり違う!」


中古マンション+リノベーションで、自分たちの思い通りのマイホームを実現したNさんご夫妻。
完成までの経緯やご感想などを伺いました。
イラストレーターの奥様のワーキングスペース。リビングから数段高い位置にある

イラストレーターの奥様のワーキングスペース。リビングから数段高い位置にある

 
玄関を入ってすぐの土間は、右手に自転車6台ぶんの収納スペース

玄関を入ってすぐの土間は、右手に自転車6台ぶんの収納スペース


——リノベーションをご存知でしたか? また、住宅を購入してリノベーションしようと決めた理由は何ですか?


リノベーションは知りませんでした。
マイホーム購入を思い立ち、一度、新築マンションを観に行きましたが気に入らず、しばらく経った頃、妻がリノベーション雑誌を購入したことで知りました。なんとなくあきらめていたプロに設計をお願いした「自分の思い通りのマイホーム」が、支払い可能な価格でできることに感動しました。

——物件探しの方法と、その物件に決めた理由はなんでしたか?


ブルースタジオの担当者さんに探していただきました。
一緒に中を確認し、何処まで設計上でさわれそうかなどについて親切かつ丁寧、真剣に教えてくれたので、まっさらになった状態がイメージしやすかったです。
物件を決めたポイントは、マンションの築年数の割に手が行き届いてキレイだったことと、裏手の雑木林の緑が気に入ったことです。

——リノベーションするにあたり、こだわったポイントをお聞かせください


全体のイメージは、私が常連で通っている喫茶店の雰囲気を自宅に持って来たかったということです。その他、具体的なポイントとしては、自転車を複数台所有しているので、整備も可能な自転車置き場を室内に設けること。
棚の見た目を気にしなくてもすむように、大容量(壁面)の扉付き棚を付けたこと。
妻が自宅で仕事ができるようにしたワークスペース。
キッチンの上にスピーカーを配置するなど、キッチンに組み込んだオーディオ環境などにもこだわりました。またキッチンは、明るく、外の林が見えるように配置し、座っても作業ができるようにシンクの下を奥に引っ込める工夫をしてもらいました。

——資金計画についてお聞かせください


全体でそれまで住んでいたマンションの家賃くらいで収めることを目標にしました。
計画当初は、ややオーバーしましたが、お風呂を手作りからユニットへ、壁面収納の扉を減らすなどで調整しています。
ローンは、ブルースタジオの担当者さんにお聞きし検討しました。
諸々の対応にも満足しています。

——完成した時の印象や、実際に住んでみての感想などをお聞かせください


普通の賃貸マンションでも、家具などである程度自分の世界観は作れると思いますが、設計から隅々に至るまでプロの手が入った部屋の存在感は「やっぱり違う!」というのが完成時の一言です。普通のマンションに比べて見た目が奇抜に見えるかもしれませんが、不思議なほど違和感なく住み始めてからすぐに自分にフィットしました。
自分の生活を基に、リノベーション会社の方々が設計・施工してくださったからだと思います。